川柳コーナー カテゴリのアーカイブ

名塩呑空 オホーツクの句碑

名塩呑空 オホーツクの句碑

関連記事

連載 オホーツクの句碑 2021-10-04 掲載(北見市/本誌連載・歴史) 美しく 花野にくるひ 羅臼川 / ナシオ創業者・名塩呑空 北海学園北見校地(北見) / 花が咲き乱れる原野に羅臼川が流れている様子を詠んだ句だという(花野は秋の季語)。名塩呑空(本名・良造)は1883(明治16)年、大阪で生まれた。1911(明治44)年に北見で雑貨店を開業し、14(大正3)年に菓子問屋の名塩商店(株式会社ナシオ)を設立。42(昭和17)年には「志のある子ども達のために図書館を」と、駅前にあった店舗を市に寄贈し、北見市に図書館が誕生した。俳人としても知られており、北見の俳句仲間、唐笠何蝶や吉岡秋帆詠らと俳誌「阿寒」を創刊するなど、熱心に活動。市立中央図書館には功績をたたえ、胸像とともに俳板が設置されている。句碑はもともと、1958(昭和33)年に市内の河西ぼたん園に建立されたが、85年に現在地に移設。同校地内の茶室(研修施設)入り口付近で、今も堂々としたたたずまいを見せている。※同校地内は私有地のため、一般は見ることができません。 (経済の伝書鳩)

関連サイト

名塩良造 – 株式会社 ナシオ

関連エントリー

オホーツクの句碑 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫)

このページの先頭へ戻る

2021年(令和3年) 10月のイランカラプテ川柳

2021年(令和3年) 10月のイランカラプテ川柳

投稿川柳

雪虫も補い合って生きていた (北海道ゆきむし)
秋日和きたきり爺や衣替え(独居老人)

関連記事

イランカラプテ (Irankarapte) (こんにちは、はじめまして) 北海道アイヌ民族の言葉です。イ(それ)ラン(思い)カラプ(触れる)テ(させてください) 「あなたの心にそっとふれさせていただきます」の意。 川柳は17文字(5・7・5)自由詩。クリスマス川柳、ユーモア川柳、風刺川柳、しりとり川柳、病み上がり川柳、福祉川柳、介護川柳、時事川柳、ツイッター川柳などがあります。 皆様の温かい言葉をお寄せください。 自由調の「俳句」「和歌」「漢詩」「ポエム」「エッセイ」「コラム」「回文」「言葉遊び」などもどうぞお寄せください。

関連エントリー

イランカラプテ川柳 の検索結果 ー 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

2021年(令和3年) 9月のイランカラプテ川柳

2021年(令和3年) 9月のイランカラプテ川柳

投稿川柳

コロナ禍や暑さ寒さの悲願かな
インフルや暑さ寒さの悲願かな
災害は忘れた頃にやって来る (9月1日、防災の日)
毎年の防災の日は寝て過ごす (独居の寝たきり高齢者)

関連記事

イランカラプテ (Irankarapte) (こんにちは、はじめまして) 北海道アイヌ民族の言葉です。イ(それ)ラン(思い)カラプ(触れる)テ(させてください) 「あなたの心にそっとふれさせていただきます」の意。 川柳は17文字(5・7・5)自由詩。クリスマス川柳、ユーモア川柳、風刺川柳、しりとり川柳、病み上がり川柳、福祉川柳、介護川柳、時事川柳、ツイッター川柳などがあります。 皆様の温かい言葉をお寄せください。 自由調の「俳句」「和歌」「漢詩」「ポエム」「エッセイ」「コラム」「回文」「言葉遊び」などもどうぞお寄せください。

関連エントリー

イランカラプテ川柳 の検索結果 ー 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

2021年(令和3年) 8月のイランカラプテ川柳

2021年(令和3年) 8月のイランカラプテ川柳

投稿川柳

夏の夜は暑さしのぎの怪談を
夏の夜は暑さしのぎの音楽を

関連記事

イランカラプテ (Irankarapte) (こんにちは、はじめまして) 北海道アイヌ民族の言葉です。イ(それ)ラン(思い)カラプ(触れる)テ(させてください) 「あなたの心にそっとふれさせていただきます」の意。 川柳は17文字(5・7・5)自由詩。クリスマス川柳、ユーモア川柳、風刺川柳、しりとり川柳、病み上がり川柳、福祉川柳、介護川柳、時事川柳、ツイッター川柳などがあります。 皆様の温かい言葉をお寄せください。 自由調の「俳句」「和歌」「漢詩」「ポエム」「エッセイ」「コラム」「回文」「言葉遊び」などもどうぞお寄せください。

関連エントリー

イランカラプテ川柳 の検索結果 ー 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

北見 心の歳時記

北見 心の歳時記

関連記事

「北見 心の歳時記」投句箱 2021/07/05掲載(北見市/文化) 俳句の優秀作決まる / 北見の良さを詠んでみよう / 北見俳句連盟とNPO法人オホーツク文化協会が北見市内5カ所に設置した「北見 心の歳時記」投句箱の初めての審査結果が発表になった。同連盟の渡部彩風会長は「地域を詠んだ良い句が多かった。これをきっかけに、北見がもっと俳句の街になっていけば」と手応えを感じている。俳句を通して北見の良さを改めて感じてもらいたいと昨年11月、JR北見駅、道の駅おんねゆ温泉、北網圏北見文化センター、北見自然休養村センター、ピアソン記念館に投句箱と専用用紙を設置。訪れた人達に自由に投句してもらった。応募があったのは32句。同連盟と同協会の役員が審査し、優秀句12作品を選んだ。コロナ禍という状況の中、多数の投句というわけにはいかなかったが、中には札幌市の9歳の女の子の句もあり、渡部会長は「子どもの投句はうれしいですね」と喜ぶ。今回選ばれた優秀句は11月30日まで、北網圏北見文化センターラウンジに展示される。渡部会長は「引き続き、投句を呼びかけていきたい。興味のある方は、初心者講座にも参加してほしい。俳句を始める人が増えるとうれしいです」と話している。(菊) (経済の伝書鳩)

関連サイト

オホーツク文化協会のホームページ

関連エントリー

オホーツク文化協会 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫

北見俳句連盟 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

2021年(令和3年) 7月のイランカラプテ川柳

800px-Its_all_about_love.jpg

2021年(令和3年) 7月のイランカラプテ川柳

投稿川柳

七夕に五色短冊願い込め
荒れ狂う七月の空気をつける
この季節食中毒にも気をつける

関連記事

イランカラプテ (Irankarapte) (こんにちは、はじめまして) 北海道アイヌ民族の言葉です。イ(それ)ラン(思い)カラプ(触れる)テ(させてください) 「あなたの心にそっとふれさせていただきます」の意。 川柳は17文字(5・7・5)自由詩。クリスマス川柳、ユーモア川柳、風刺川柳、しりとり川柳、病み上がり川柳、福祉川柳、介護川柳、時事川柳、ツイッター川柳などがあります。 皆様の温かい言葉をお寄せください。 自由調の「俳句」「和歌」「漢詩」「ポエム」「エッセイ」「コラム」「回文」「言葉遊び」などもどうぞお寄せください。

関連エントリー

イランカラプテ川柳 の検索結果 ー 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

2021年(令和3年) 6月のイランカラプテ川柳

2021年(令和3年) 6月のイランカラプテ川柳

投稿川柳

六月の新郎新婦おめでとう (ジューン・ブライド、June bride)
六月は着たきり爺の衣替え (舌切り雀)
五輪では死人が出てもやることか 五輪ファン
冬去りて春来りなば夏不遠 白雲人

関連記事

イランカラプテ (Irankarapte) (こんにちは、はじめまして) 北海道アイヌ民族の言葉です。イ(それ)ラン(思い)カラプ(触れる)テ(させてください) 「あなたの心にそっとふれさせていただきます」の意。 川柳は17文字(5・7・5)自由詩。クリスマス川柳、ユーモア川柳、風刺川柳、しりとり川柳、病み上がり川柳、福祉川柳、介護川柳、時事川柳、ツイッター川柳などがあります。 皆様の温かい言葉をお寄せください。 自由調の「俳句」「和歌」「漢詩」「ポエム」「エッセイ」「コラム」「回文」「言葉遊び」などもどうぞお寄せください。

関連エントリー

イランカラプテ川柳 の検索結果 ー 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

令和3年 俳句・常呂蛙声会作品一覧

令和3年 俳句・常呂蛙声会作品一覧

関連記事

伝書鳩文芸 俳句
俳句・常呂蛙声会 八月作品
大早スプリンクラーも追ひつかず 石渡穂子
フェーン来る前に張り替ふ雨戸かな
夏空に描く五輪のインパルス 磯江波響
コロナ禍の三密避けてキャンプ村
魚拓の尾ぴくりと動く昼寝覚 岩崎靖子
この山のどこから崩そかき氷
日本の活躍凄し夏季五輪 久世篤史
時期迫り剪定続く炎天下
里山の霧に阻まれ姿消し 笹順子
緑雨降る里山稜線鮮やかに
病葉の語り尽くせし友一人 武田修
夏雲や寝返るたびに空を掃く
縄文遺跡群は世界遺産へ虹の立つ 武田賢一郎
汗と技メダルラッシュの五輪かな
夏負けの喉にやさしき菜スープ 千葉栄子
新じゃがのつるりと剥けて赤子肌
忘れたき事は忘れず百合白し 松平知子
手の平を明るくしたる百合の花
新しき盆提灯のさびしがり 宮崎悦子
喜雨ありしご浄土からの便りめく

伝書鳩文芸 俳句
俳句・常呂蛙声会 七月作品
夏うぐひすなべて媼は口達者 石渡穂子
村中がマイナスイオン牧草刈
三元号跨ぎて夏至の誕生日 磯江波響
繭のごと海霧に包まれオホーツク
送電線のつなぐ山々通郭公 岩崎靖子
河骨や湖をへだててチセ四五戸
緑陰の若きシスター椅子一つ 小笠原マチ子
四葩咲くおはを偲びて寺の庭
孫夫婦記念の桜植えし初夏 久世篤史
青空につるを伸ばしてクレマチス
畑耕し一鍬ごとに土均す 笹順子
木蓮に蔓絡みつき遊びをり
緑陰に網繕ふや漁師育く 武田修
万緑に響き伝わる漁船音
大夕焼先達の句碑湖の辺に 武田賢一郎
父の日や父の遺影も七十路に
夕焼よ明日も佳き日になりそうな 千葉栄子
マヨネーズのぷっと尽きたる今朝の夏
花芯に蟻が集まるしゃくやく花 松平知子
アカシアの香り満ちくる路地明し
夕焼に包まれたくて丘に立つ 宮崎悦子
盆の月片道切符で友逝けり

伝書鳩文芸 俳句
俳句・常呂蛙声会 六月作品
大木の夢摘み独活の酢みそ和 石渡穂子
ワクチン日決まりて安堵姥さくら
お結びをひらけば岬揚雲雀 磯江波響
三密をさけてにぎはふ潮干狩
藤棚を抜けむらさきの風の中なか 岩崎靖子
つつじ燃ゆ売家となりし友の家 小笠原マチ子
少しだけおしゃれしたみる夏帽子
独り言に相づち上手鉄風鈴
初夏迎えサロマ湖展望初登頂 久世篤史
春耕を気にしながらのゴルフかな
青空に芽吹きの梢の伸び出せり 笹順子
ビート植う機械植えにて終りけり
歳重ね心繋がる君影草 武田修
今日明日も外出自粛海霧深し
その内といふ慣はしや花は葉に 武田賢一郎
断捨離も天秤にかけ衣更
北の地へ咲きたどり着き桜散る 千葉栄子
お昼寝も大事な日課八十路越ゆ
ごくうすくつつじの花の丈くらべ 松平知子
新緑の中を黄色のバス曲がる
ちょっといい話小耳に新茶汲む 室崎悦子
認知度の検査満点梅酒買ふ

伝書鳩文芸 俳句
俳句・常呂蛙声会 五月作品
遅日光湖のむかふの漁夫の家 石渡穂子
先人の造りし園や蝦夷つつじ
白樺の樹液ごくごく木の芽風 磯江波響
青き踏むパークゴルフの試し打ち
雨音の程よきリズム大朝寝 岩崎靖子
春の風邪青菜に塩のごとく居り
一斉に泳ぐほかなし鯉のぼり 小笠原マチ子
土産の山並みが好き桜桜く
石庭に咲きしタンポポそのままに 久世篤史
豊漁と安全祈願春の風
サロマ湖の湖面なぜ行く初夏の風 笹順子
里山の稜線くっきり初夏の風
芝桜妻の紅より色薄し 武田修
保育児らの散歩の浜や春日和
囀りにクラブ握る手を休めて 武田賢一郎
クレーン伸び鋼材ゆらり風光る
芝萌えてパークゴルフの友揃う 千葉栄子
脳トレの脳の不具合山笑ふ
カルガモのもぐり上手に木の芽風 松平知子
花こぶしリボンあふるる満開に
茶柱のWに立ちて春うらら 宮崎悦子
春耕の果てを大きくバス曲る

伝書鳩文芸 俳句
俳句・常呂蛙声会 四月作品
雪解風運び来ケラのドラミング 石渡穂子
陽を浴びて赤い流氷サンクルーズ 磯江波響
流氷去りたる海のあっけらかん 岩崎靖子
土産の寺の法話や風光る 小笠原マチ子
橋の弧の眉のごとしや遠霞 笠井操
春を待つ花と庭木と小鳥たち 久世篤史
里山の霞に頂き遠くなり 笹順子
春昼の猫の一匹闊歩する 佐藤美代
碧空を見方に寄せし鳥帰る 武田修
永き日や旧型カメラ取り出して 武田賢一郎
亡夫の分生きて今日ある春彼岸 千葉栄子
太陽の恵み幸せ福寿草 松平知子
四月馬鹿運勢欄は大吉に 室崎悦子

関連サイト

北見市生涯学習 令和3年発行 団体・指導者ガイド

関連エントリー

北海道北見市の 常呂蛙声会 (俳句サークル) – 美幌音楽人 加藤雅夫

伝書鳩文芸 の検索結果- 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

2021年(令和3年) 5月のイランカラプテ川柳

2021年(令和3年) 5月のイランカラプテ川柳

投稿川柳

子キツネや父母の帰りを待ち焦がれ 白雲人
五輪では死人が出てもやることか 五輪ファン
冬去りて春来りなば夏不遠 白雲人

関連記事

イランカラプテ (Irankarapte) (こんにちは、はじめまして) 北海道アイヌ民族の言葉です。イ(それ)ラン(思い)カラプ(触れる)テ(させてください) 「あなたの心にそっとふれさせていただきます」の意。 川柳は17文字(5・7・5)自由詩。クリスマス川柳、ユーモア川柳、風刺川柳、しりとり川柳、病み上がり川柳、福祉川柳、介護川柳、時事川柳、ツイッター川柳などがあります。 皆様の温かい言葉をお寄せください。 自由調の「俳句」「和歌」「漢詩」「ポエム」「エッセイ」「コラム」「回文」「言葉遊び」などもどうぞお寄せください。

関連エントリー

イランカラプテ川柳 の検索結果 ー 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

令和3年 新墾北見支社歌会詠草一覧

令和3年 新墾北見支社歌会詠草一覧

関連記事

伝書鳩文芸 短歌
新懇 八月歌会詠草
若き日の夫は健脚アルピニストもうかなはざる旅はテレビで 土居ヒデ
エアコンは強めの稼働が好みとふ吾は厚着で冷えをこらへる 佐藤光司
古今より雲詠む人は多かれど暁に映る幾何模様美し 鈴木千左
十二歳竹槍くんれん受けたりよ戦中秘話をテレビは流す 中村ミチ子
枯芝となりしコースに球を打つオリンピックもコロナもある夏 野川幸子
いただきし胡瓜重なりお隣へわれは生ききし昭和の時代 鮎田慰子
川の辺に蕗の葉あまたかげ落とし水面をわたる風の涼しも 近藤三枝
茂吉との縁ある訓子府町の医院緑樹の中に山法師咲く 瀬谷隆夫
一台づつ昭和レトロの扇風機ひきまはしゐる鰻がいいね 福重㒼江
雪の下じゃがいもの花咲きわたる光のなかをゆっくりゆくよ 大澤裕行
二回目のワクチン接種妻と往く三七度四分の猛暑に 昆野範雄

伝書鳩文芸 短歌
新懇 七月歌会詠草
柴ざくらの小径に「七歩の才」の欲し歌はわたしの生き甲斐なりき 土居ヒデ
主に似て立ち上がり遅きパソコンにあせらず動けと青空にあふぐ 佐藤光司
綿毛とぶ風と太陽にめぐまれて道路いつぱいふはふはととぶ 中村ミチ子
土佐の人坂本直寛が募集して応募の民らわが地を拓く 瀬谷隆夫
ひなげしの妖しい紅を盗りたれば我を拒みてはらはらと落つ 鮎田慰子
鼻面に顔こすりたり湿りいてわが顔拭いぬ猫もぬぐいぬ 大澤裕行
葦しげる隠れり沼にうごく魚のかげスイレンの花咲きそめゐたり 近藤三枝
オペ台に三度のりたる三女出歩く次女に愛の叱咤す 鈴木千左
わだかまりいくつもありてこの朝うましとのみこむタモギ茸汁 福重㒼江
石堀の影も引き連れ学童のひと群れ過ぎて夏日のひかり 野川幸子
コロナ禍のじいばあ外す運動会オリンピックは実施されるか 昆野範雄

伝書鳩文芸 短歌
新懇 六月短歌会詠草
野も山も蕾ふくらむ花便り春だ春だと微笑みかへす 土居ヒデ
あしあとを幾千方と刻みたる百寿の重き生涯偲ぶ 佐藤光司
五月なり寒き日つづくリラ冷へとふやさしき言葉われをなぐさむ 中村ミチ子
短歌を詠む九十二歳の長野さん紙面に名あり健在嬉し 瀬谷隆夫
連翹の押し木三十本に花の咲くあと三年を生きてゐたかり 鈴木千佐
病み落ちて雪にころがり食われたる鳥のいのち夢のごときか 大澤裕行
この街に住みゐし画の友かく言へり何処を見ても絵になる北見と 近藤三枝
蝦夷梅雨といふのでせうかけふも雨セ・パ交流戦こしすゑてみる 福重㒼江
水仙の細首のぼる水の音己れ愛せとささやきながら 鮎田慰子
ひとりとなる吾をあやしまず孫娘らは星座など指し帰りてゆけり 野川幸子
わが村の開墾なせし宮崎氏創刊新懇の選者ならしむ 昆野範雄

伝書鳩文芸 短歌
新懇 五月歌会詠草
「ごめんね」と弱き体を受けたる吾が責任と詫びゆく残生 土居ヒデ
オレンジに輝く村よ西興部に木工広めし人ありて今に 中村ミチ子
わが裡の鬼と仏が交互に来泣きゐるわれを試してをりぬ 鈴木千左
窓越しの山笑ふ景待ちわびぬ亡き友との逍遥日々偲びをり 佐藤光司
激(たぎ)ちいる珈琲牛乳色の沢川はつねは細ほそシュブシュブナイ川 大澤裕行
駅からの六キロの道母と共に語り歩けば遠くはなかりき 近藤三枝
愛したる娘や孫に会へずして故里返せ花いちもんめ 鮎田慰子
しどけなくよよとなきつきひきとむる過ぎゆく時を春の夜の夢 福重満江
たわむれるえぞ雪うさぎ六匹の恋の季節よしばし見惚れる 昆野範雄
北見市三輪病室の窓から眺むれば兵村時代のくらし偲ばる 瀬谷隆夫
わが地にも桜咲きそむ四月尽雨風すさび夕べ雪となる 野川幸子

伝書鳩文芸 短歌
新墾 二月歌会詠草
長きにわたり闘病の末逝きし娘よ老い母残し悲しき旅に 土居ヒデ
白砂を敷きたるやうな粉雪を朝飯前にさっとひと掃き 佐藤光司
緊張と弛緩のまあひ1ミリのミシン目ほどきそっと息はく 鮎田慰子
玉葱の畑より湧き出た温泉は数多くの人を癒やし続ける 瀬谷隆夫
棘とげのみちを均して晴れやかに歩いてみたしわが短歌みち 鈴木知佐
晴天となりたる朝輝ける雪を放りて心足らへり 野川幸子
福は内鬼は外とて豆まきしただそれだけで待ち遠しかりし 中村ミチ子
ツイートの百四十字に背景と理屈を入れて私の「歌」 大澤裕行
朝明けのオホーツク海の寒々し波間に透ける氷塊の群れ 近藤三重
羊をくらひ酷寒猛暑をかつとはす北見が終の住処とならむ 福重㒼江
出棺の橇に薪載せ馬追ひて祖母の火葬を僕十歳のとき 昆野範雄

関連サイト

北見市生涯学習 令和3年発行 団体・指導者ガイド

関連エントリー

伝書鳩文芸 の検索結果- 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

このページの先頭へ戻る