令和3年 俳句・常呂蛙声会作品一覧
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時期迫り剪定続く炎天下
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緑雨降る里山稜線鮮やかに
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夏雲や寝返るたびに空を掃く
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汗と技メダルラッシュの五輪かな
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俳句・常呂蛙声会 七月作品
夏うぐひすなべて媼は口達者 石渡穂子
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三元号跨ぎて夏至の誕生日 磯江波響
繭のごと海霧に包まれオホーツク
送電線のつなぐ山々通郭公 岩崎靖子
河骨や湖をへだててチセ四五戸
緑陰の若きシスター椅子一つ 小笠原マチ子
四葩咲くおはを偲びて寺の庭
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青空につるを伸ばしてクレマチス
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木蓮に蔓絡みつき遊びをり
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父の日や父の遺影も七十路に
夕焼よ明日も佳き日になりそうな 千葉栄子
マヨネーズのぷっと尽きたる今朝の夏
花芯に蟻が集まるしゃくやく花 松平知子
アカシアの香り満ちくる路地明し
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俳句・常呂蛙声会 六月作品
大木の夢摘み独活の酢みそ和 石渡穂子
ワクチン日決まりて安堵姥さくら
お結びをひらけば岬揚雲雀 磯江波響
三密をさけてにぎはふ潮干狩
藤棚を抜けむらさきの風の中なか 岩崎靖子
つつじ燃ゆ売家となりし友の家 小笠原マチ子
少しだけおしゃれしたみる夏帽子
独り言に相づち上手鉄風鈴
初夏迎えサロマ湖展望初登頂 久世篤史
春耕を気にしながらのゴルフかな
青空に芽吹きの梢の伸び出せり 笹順子
ビート植う機械植えにて終りけり
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今日明日も外出自粛海霧深し
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断捨離も天秤にかけ衣更
北の地へ咲きたどり着き桜散る 千葉栄子
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ちょっといい話小耳に新茶汲む 室崎悦子
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常呂蛙声会の皆様、ありがとうございました。
皆様の心情を読み取ることができました。
返し句
冬去春来、福不遠。白雲人・加藤雅夫
加藤 雅夫 より 2021 年 5 月 8 日 11:13
加藤雅夫 先生
本日、常呂蛙声会の武田賢一郎会長から加藤先生のブログについてメール
がありました。
以前より、武田会長から加藤先生について聞き及んでいましたが、改めて、加藤先生の
日常的な情報発信について感銘致しました。ありがとうございます。
私は俳句等について若輩者です。今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます。
北見市常呂町 武田 修
武田修 より 2021 年 5 月 18 日 16:14
転載は視力低下で断念す (音楽人 加藤雅夫)
これまで、ありがとうございました。
加藤 雅夫 より 2021 年 10 月 14 日 12:10