令和3年 新墾北見支社歌会詠草一覧

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土佐の人坂本直寛が募集して応募の民らわが地を拓く 瀬谷隆夫
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わだかまりいくつもありてこの朝うましとのみこむタモギ茸汁 福重㒼江
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伝書鳩文芸 短歌
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野も山も蕾ふくらむ花便り春だ春だと微笑みかへす 土居ヒデ
あしあとを幾千方と刻みたる百寿の重き生涯偲ぶ 佐藤光司
五月なり寒き日つづくリラ冷へとふやさしき言葉われをなぐさむ 中村ミチ子
短歌を詠む九十二歳の長野さん紙面に名あり健在嬉し 瀬谷隆夫
連翹の押し木三十本に花の咲くあと三年を生きてゐたかり 鈴木千佐
病み落ちて雪にころがり食われたる鳥のいのち夢のごときか 大澤裕行
この街に住みゐし画の友かく言へり何処を見ても絵になる北見と 近藤三枝
蝦夷梅雨といふのでせうかけふも雨セ・パ交流戦こしすゑてみる 福重㒼江
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「ごめんね」と弱き体を受けたる吾が責任と詫びゆく残生 土居ヒデ
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北見市生涯学習 令和3年発行 団体・指導者ガイド

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2 件のコメント

  1. img_history_index03-375x500_2.jpg

    新墾北見支社歌会の皆様、ありがとうございました。
    皆様の心情を読み取ることができました。

    返し句
    眼裏(まなうら)の心景色が美しく 美幌町の川柳人・加藤雅夫

    加藤 雅夫 より 2021 年 4 月 23 日 18:23

  2. bihorokato_icon4.jpg

    転載は視力低下で断念す (音楽人 加藤雅夫)

    これまで、ありがとうございました。

    加藤 雅夫 より 2021 年 10 月 14 日 12:20

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