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2021 年のアーカイブ
令和3年 俳句クラブ夢氷林作品一覧
令和3年 俳句クラブ夢氷林作品一覧
関連記事
伝書鳩文芸 俳句
俳句クラブ夢氷林 九月作品
涼や散歩に匂ふ貼り薬 森川幸雲
玉音を思い出したる残暑かな
コロナ疫払ふお盆の踊りなく 黒川一彦
ドラム缶の風呂で仰ひだ天の川
爽やかや朝の野球の打撃音 原正
密談のやうに毛蟹を食べており
瀬音聞く山は秋色風さやか 山下楽南
雷鳴は先祖の怒り我にあり
吹く風の枝のそよぎや今朝の秋 山上雪汝
灯明のゆらぎかすかや花木槿
秋ぐもりコロナの芥溜まる街 抜山紘彩
コスモスや雨に濡るるも揺らめきぬ
秋刀魚の嘴黄色ならずよ薄煙 小林大雪
稲妻の飛び込んで来る二人の間
夏と秋たゆたふ雲と空の青 中尾和子
ツンデレの猫に膝貸す夜半の秋
伝書鳩文芸 俳句
俳句クラブ夢氷林 八月作品
窓越しの光のかけら遠花火 中尾和子
また一つ別れのありて星流る
蚊遣火や燻る昭和の夜の酒 森川幸雲
新婚の団扇の風を送りあふ
亜麻の花真っ青な空映しけり 黒川一彦
取り立ての胡瓜一本丸かじり
音量を下げて夏の夜はふける 原正
稜線を越えて雲海滑り落つ
友来る薬味なくして冷奴 山下楽南
戦争の二文字消したし敗戦日
野鶲の雛に居間居を覗かるる 山上雪汝
大暑の日テニスラケット風をきる
終活の想いに揺らぐ秋どなり 抜山紘彩
朝顔を咲かせて子等のおもてなし
万緑や一山不動の峰高し 小林大雪
キュキュと裂帛のごときびを剥ぐ
伝書鳩文芸 俳句
俳句クラブ夢氷林 六月作品
夏の月赤銅色のイリュージョン 抜山紘彩
鉄線花朽ちしレフェンスに絡み咲き
久方の太陽仰ぐ清水無月 小林大雪
あまた草あれど良き名のいぬふぐり
白牡丹ときめき残し崩れゆく 中尾和子
木々青葉光集めてきらきらと
雨蛙天気予報を怠らず 森川幸雲
切株に樹液の光る夏の朝
ワクチンの接種医者や夏みじか 黒川一彦
草むしりただただ忙し手のはしり
新しき茶碗そろへて新茶汲む 原正
せせらぎに白波立ちて夏に入る
見おさめの皆既月食夏の夜 山下楽南
ハンカチもマスクに変わり疫の夏
あいあいと苗買ふ声や五月来ぬ 山上雪汝
夏始のあやしき色や皆既月食
伝書鳩文芸 俳句
俳句クラブ夢氷林 四月作品
振り袖の向ふ学び舎春の朝 山下楽南
疫の世の月も隠るる春の夜
雪解風文具重かろ子等帰る 山上雪汝
地味な服纏ふも名有り春の鳥
春日差レトロな喫茶の窓に入る 抜山紘彩
心寂し色なき庭に木の芽風
北のさくら今に見ていろ僕だって 小林大雪
三つ葉食べてよく寝て人生最終章
風光るよちよち歩く子の一歩 中尾和子
きらきらと銀色まぶし猫柳
花種や栄華の夢の詰まりをり 森川幸雲
帰北路のジェットの窓に遠き凧
白競う梢の雪の猫柳 黒川一彦
ゆつたりと雑木の山へ春の雲
岨径の雪解の水のささやけり 原正
ランドセル揺らせて駆ける春の雪
伝書鳩文芸 俳句
俳句クラブ夢氷林 三月作品
地平線のよぎるマストや春の海 原正
水温む川面静かに動きけり
春の雪老いの守りにいざ来れ 山下楽南
大氷柱鬼滅の刃となりえるや
陸奥のおもひは遥か西行忌 山下雪汝
雛飾る句友の文の温もりに
残雪深き蝦夷地の分水嶺 辻愛信
春寒し拉麺店の長き列
雪しまく透かせしランプ追尾して 抜山絃彩
三月やうた蘇り「花は咲く」
その響きこだまと化せり春の滝 小林大雪
少年のまなこ生き生き春の独楽
ステイホーム猫と一緒に春炬燵 中尾和子
ジョギングのリズムに合わせ春の風
沖縄の旅の手紙に梅の咲く 森川幸雲
兄弟の去りし田舎や梅の花
春日差うなじに染みる窓辺かな 黒川一彦
寒明けや明日をわたる飛行機雲
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令和3年 北見さつき句会詠草一覧
令和3年 北見さつき句会詠草一覧
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伝書鳩文芸 俳句
北見さつき句会 八月詠草
命あつことの喜び蛍とぶ 坂上美果
呼び交はす蛙にぎやか雨もよひ
灯だす古りし玻璃戸の夏座敷 坂上菜穂子
かどひとつ違へて迷ふ梅雨の路地
黙祷の多き八月忍び草 坂本紀美子
久しぶり雨の匂ひの夏夕べ
積み古りし煉瓦の壁に茂る蔦 斎藤正仁
石涼し薄荷長者の路地の蔵
草刈の音止み午後の三時かな 吉田純子
飲むごとに麦茶氷の音変へて
バス停となりし駅舎や墓まいり 畠中たか志
歩数計今日も満たして汗拭ふ
水うまし氷うかべるだけの水 畠山邦恵
幼児を抱くかに西瓜腕の中
堂ひとつ残し主なき牡丹園 畠山やすお
泥の手に青物野菜喜雨上がる
霧冷の心に募り来る一事 畠中じゅん
雲海か霧か夕づき来し脚下
伝書鳩文芸 俳句
北見さつき会句会 六月詠草
つり船の波のなすまま五月晴れ 坂上美果
おだまきや又もや過去へ逆もどり
灯籠も吾もしだれし花の中 坂上菜穂子
山風は山に戻りぬ花の午後
取りたての翡翠の甘露松葉独活 坂本紀美子
鈴蘭の音色かそけき庭手入れ
定かなる雲の陰陽夏の空 斎藤正仁
冷酒や昔のジャズに洒落心
寄せ植ゑの端に顔出す土筆かな 吉田純子
携帯を胸にうたたね薄暑かな
雑草に混じりルピナス廃止駅 畠中たか志
いつからか植え外来種咲き初めし
往来も途絶えて久しはたた神 畠山邦恵
葛切やシロップ淡くガラス碗
新緑の木もれ日やさし山路ゆく 畠山やすお
藤房の縺れることもなく吹かる
吊橋の揺れと夕滝かもす音 畠中じゅん
露天湯を出て万緑の底歩む
伝書鳩文芸 俳句
北見さつき会句会 五月詠草
街の灯の友禅模様春の雨 坂上美果
散りぎはの光の中の残花かな
絡み合ふ小枝目白のゐる気配 坂上菜穂子
囀りをかき消して波くだけ散る
春鋸の枝断つ木々に浄め塩 坂本紀美子
濃淡に桜けぶれる遠野かな
咲き初めて葉のなき風情北こぶし 斎藤正仁
鶯や朝のすがしき湖畔道
春眠も吸ひ上ぐ空の青さかな 吉田純子
生返事本を開きて春の宵
山頂の三角点は若葉雨 畠中たか志
連休は読書ざんまい風薫る
はにかみの制服姿入学す 畠山邦恵
ぬかるみに歩をえらびつつ水芭蕉
初蝶や昨日につづく土いぢり 畠山やすお
黙礼す花の奥なる忠魂碑
諸葛菜風に薄むらさき揺らし 畠中じゅん
早苗田に富士映る待つ去り難し
伝書鳩文芸 俳句
北見さつき句会 四月詠草
断崖の孤高の古木花もなく 坂上美果
止れば遠き日の夢糸桜
触るるものみな震はせて風光る 坂上菜穂子
水底に蠢く春の光かな
橋脚に春の水音ほとばしる 坂本紀美子
駐輪場ドミノ遊びの春疾風
玻璃多き新築ビルや風光る 斎藤正仁
日のぬくみ運ぶそよ風雪間草
春告ぐる土の匂いや足もとに 吉田純子
雪間でき大樹の命動きけり
見晴端開通式や樹氷咲く 畠中たか志
寒雀くる土手削られて宅地なる
北国といふトンネルや春の風 畠山邦恵
煮こぼして文旦の香の愛でてより
春落葉吹き寄せられし小さき嵩 畠山やすお
わたつみの鎮まり給へ鳥帰る
青春の心果なし桃の花 畠中じゅん
眩しさの小暗さと化し花下の昼
伝書鳩文芸 俳句
北見さつき句会 3月詠草
会ふことの叶はぬ友へ金目鯛 坂上美果
枝ゆれて誰かゐるらし花大樹
風音を聞くのみ寒の道をゆく 坂上菜穂子
熱燗のそろそろ手酌なりし頃
口中の葉の香ふわりと桜餅 坂本紀美子
雪消水脈打つ音や雨水升
埃など溜めしもの見せ雪間かな 斎藤正仁
雪解水上下四方に立てし音
救急車雪降る音に急ぐ灯り 吉田純子
逃げて鳴き鳴いては集ふ寒雀
机上にも差し込む日差し春めきぬ 畠中たか志
マンホール廻りだけ解け雪の朝
小さき荷の届くバレンタインの日 畠中邦恵
障りあるひとつふたつに寒あける
いさげ屋の気つ風なつかし鰊買う 畠山やすお
春めくや降りみ降らずみ軒の雨
退院し自由な時間春の風 畠中じゆん
愁ひふと花の一弁散りし時
伝書鳩文芸 俳句
北見さつき句会 二月詠草
淡々と生くる話や年賀状 坂上美果
目覚ましを頼る早起き七種打つ
湯けむりに湯桶ひびかせ冬の朝 坂上菜穂子
数へ日の今日の一膳地酒酌む
部屋隅のひそみ余寒の今だなほ 坂本紀美子
誘い出す四温の術や脚はづむ
願ひ事火と化し宙へ節分会 斎藤正仁
転ぶたび笑い出す児やそり遊び
踏切の鐘の音ひびく雪晴に 吉田純子
悴める心も猫に癒されて
休刊日刻持て余す雪の朝 畠中たか志
孫のいることの幸せ豆を撒く
お年始や白寿の人に来し方も 畠山邦恵
新雪に不覚の足をすくはるる
軒の端に迫る星空夜半の冬 畠山やすお
じんじんと降り来る凍れ月白む
伸ばす手にかがめる足に春の風 畠中じゆん
試歩たのし風光りつつまろみつつ
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令和3年 北見いちい俳句会詠草一覧
令和3年 北見いちい俳句会詠草一覧
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伝書鳩文芸 俳句
いちい俳句会 七月詠草
旅鞄一つに纒めサングラス 土屋加代子
夕立去り洗ひざらしの広き空
観音の肩に寛ぐ揚羽蝶 太田雅美
この先は終着駅や夏の月
妥協する生き方選ぶ冷奴 浅野数方
盛夏なる丘に少年画布立てて
日草蕾二年も会えぬ姉の居て 金田野歩女
古簾地酒のねむる土間の艶
蜜豆や幸せさうな愚痴並べ 花木研二
草刈女鎌の切れ味爪で見る
伝書鳩文芸 俳句
いちい俳句会 五月詠草
一行詩ほどの日だまり水芭蕉 浅野数方
大沼のさざ波初音の枝渡り
つばめつばめ層雲峡の崖の端 太田雅美
郭公の鳴く声四方に尼僧庵
日の匂い裏返しつつ耕せり 土屋加代子
郭公のはるか鎮守の森あたり
連翹を見て庭掃きの締め括り 金田野歩女
七彩に変はるホテルの作り滝
風光る駿馬にブラシ掛けをれば 花木研二
パンジーは三時の位置に花時計
伝書鳩文芸 俳句
北見いちい俳句会 四月詠草
春の雪払って見舞客となる 金田野歩女
逃げ水やかたかた駆くるランドセル
たたなはる沼の水面や春夕焼 淺野数万
虹色の刺子布巾や夢見月
春の雲動かぬ雲と動く雲 土屋加代子
売られ行く牛の背撫づる春の雨
鶴帰る労り合うて夫婦かな 太田雅実
蕗の薹面白がって生きてをり
入学の家族写真に犬も居て 花木研二
逃水を追うて海まで来て了ふ
伝書鳩文芸 俳句
北見いちい俳句会三月詠草
薄氷流るる水を光らせて 太田雅美
心とは反対回り風車
朧夜の父の小声の童歌 土屋加代子
穴釣りの空は快晴オホーツク
箸立ての一膳の箸春の雪 淺野数方
剣道の面の一本木の芽晴
淡雪の一片を追ふ童かな 金田野歩女
強東風の鴎を煽る五羽七羽
黙祷の一分間も雪止まず 花木研二
信号の長き三叉路日脚伸ぶ
伝書鳩文芸 俳句
いちい俳句会二月詠草
凍鶴の東雲色のシルエット 金田野歩女
しのり鴨浮いて潜って細波(さざれなみ)
凍滝に絶ゆることなき水の 淺野数方
鰊東風犬吠えてゐる漁師小屋
鳶の輪のぐいと近づく深雪晴 土屋加代子
露天湯に垣ともなりし雪の嵩
山仕事顎に食い込む頬被 太田雅美
春待つやポットに開く紅茶の葉
駐在は単身赴任布団干す 花木研二
厳冬の風に刃の痛みあり
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令和3年 一会俳句会作品一覧
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伝書鳩文芸 俳句
一会俳句会 五月作品
花万朶植えし記念樹友も咲く 内藤栄子
粽解く笹の結び目濡れてをり
夜すがらの看護受けしよ暮れの春 小中美和子
エゾムラサキのエールを受けし院の庭
幼蝶のたどたどしきを見失ふ 近江禮子
菜の花の小鉢に映へる辛し和
木蓮のくちばし紅くくうを飛ぶ 林さくら子
あちこちと散ばり遊ぶクロッカス
夏きざす池の波紋の輝けり 水澤千賀子
いか刺しの晩酌熱し父の眉
若葉風少女の青きランドセル 黒川一彦
初めから真っ白なのよ花こぶし
風光る初出勤の娘の笑顔 西森禮江
母似の手にクリーム多め春の夜
遅日の雪血圧ピンと跳上がる 小林大雪
残雪の羅臼岳襞濃く暮るる空
伝書鳩文芸 俳句
一会俳句会 四月作品
春毛蟹雄武浜の話咲く 内藤栄子
長老の苞は禅彩春の寺
旅立ちのうなじ清しき春の駅 小中美和子
ふつふつと遥かに遠し鳥帰る
木の根開く玉虫色の鳩の首 近衛禮子
せっかくの嘘もつかずに四月馬鹿
青空を深呼吸して吾が春と 小野寺文子
蝶になる夢に目覚めて夫を恋ふ
福寿草なにか良い事ありそうな 林さくら子
閃きは春の空から降りてくる
囀や開祖の肩にこぼれけり 水澤千賀子
春の夕空き缶キラリ散歩道
雪解けの水を流して戯れり 黒川一彦
わかめ汁の碗にただよふ青い海
新調のシルクスカーフ春の風 西森禮江
マンホールに落つる水音春の声
慎みはどうでもよかれ春毛蟹 小林大雪
春眠や無常のアラームおさえ込む
伝書鳩文芸 俳句
一会俳句会 三月作品
春大へ翔ぶ一千句わが指針 内藤栄子
雛人形夜半は賑はふ宴かな
冴返る喉元過すぎる常備薬 小中美和子
消毒器の並ぶ玄関桃の花
流氷帯気ままな風に操られ 近江禮子
公園の遊具静かに春を待つ
春暁を目元清しく目覚めけり 小野寺文子
ファスナーの左右ちぐはぐ二月尽
流氷に育てられしや潔し 林さくら子
いつまでも降り足りないか名残雪
春寒やバス停前のたこ焼き屋 水澤千賀子
セピア色の卒業写真友の顔
春一番屋根渡る風吠ゆるごと 黒川一彦
風吹きて流氷見えぬ暗き海
春浅しいまだ真白き恵庭岳 西村禮江
春立てりエプロンきりりと男めし
壁掛けの紙ひな今年も変わりなし 小林大雪
飾り終えふたりで作るゝな寿司
伝書鳩文芸 俳句
一会俳句会 一月作品
松の雪雫の光こぼしをり 内藤栄子
吾に吾エールをおくる屠蘇の盃
晃晃と月の跨ぎし去年今年 小中美和子
マンホールの絵柄ほっこり年新た
初夢やみんな集ゐて皆若し 近江禮子
除夜の鐘ききて煩悩いくつ消ゆ
眦の少しさみしい浮寝鳥 小野寺文子
鴨の声園をひろげて十一羽
冬の陽の厚い雲割り輝きぬ 林さくら子
ありの儘すべて脱ぎ拾つ冬木立
愛犬もトリミングしてお正月 水澤千賀子
七草の粥に希望の緑かな
木星の西に傾く冬至かな 黒川一彦
小ぶりなる冬至南瓜やふたりの夜
オレンジ色蒔くごと光冬の暁 西森禮江
カラカラと枯葉友とし歩けり
初光り雪輝かせ盆地明く 小林大雪
寒波来る一行あけて見舞いの弁
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令和3年 北見濱の会詠草一覧
令和3年 北見濱の会詠草一覧
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伝書鳩文芸 俳句
北見濱の会 二月詠草
説法の前に温める冬座敷 佐々木美峰
まがことの終はりを醸す初茜 染谷りやう
白蕪のあと一品の出番かな そめかずこ
燈台の光のすじに雪をどる 戸村理平
河豚ちりや炎の青き壇ノ浦 中山くにゑ
初日記大志ばかりが並びけり 原まさし
排雪のトラック軍団日向ぼこ 星静翠
編みかけの毛糸のからみ修羅のごと 阿部千恵
ボーナスのある娘よりおすそわけ 大塚初江
初詣合格祈願の絵馬歌うふ 大沼トシ子
裸木の無援のさまに星の添ふ 金山ちひろ
年越の集い自粛や深海魚 川越勢津子
荒雪を跳ねて渡れる狐かな 小林道子
ドアノブの吸引力や今朝の冷え 小林大雪
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令和3年 俳句塾きたみ作品一覧
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伝書鳩文芸 俳句
俳句塾きたみ 八月作品
客一人理髪師ひとりの夏マスク 加藤眞
物忘れ笑ひとばして心太
カビ匂う昭和生まれの母子手帳 森下佐智子
やりくりはなりゆきまかせ文月くる
夢の妣ぼん道笑顔に帰りくる 海崎笑子
病葉やひらりぽろりと落つる日に
部活の子汗と日焼けの黒光り 森田英子
軽々と風を通せし麻の服
中元にデンスケ西瓜の黒光り 高橋開陽台
大相撲道内力士活躍す
ひと雨もふた雨と茄子の花 東地恵女
満開の蓮に浮かぶは妣の顔
逆上がり出来ぬ忍耐半ズボン 小野寺照子
キャベツ売り話し上手な農かあさん
秋暑し三坪半の畑仕事 田川君代
好きな花問われて今日は茄子の花
喜雨ありて野菜畑に黄金降る 清野きよ子
炎天や体温越へた昼下がり
ゴッホ出よ焦色の麦海へ延ぶ 小林大雪
鳥の声吹き戻りくる野分けあと
伝書鳩文芸 俳句
俳句塾きたみ 七月作品
訪ね来る友も同病麦の秋 加藤眞
さやえんどうとりてポケットにふくらみぬ
朝すでに十指せわし草取り女 森下佐智子
消ゆるかも知れぬ没後の白牡丹
夏雲や沸き上がりて絵画のごと 海崎笑子
突然の夕立ちに合て相合傘
街中の静まりかえる暑き夜 森田英子
胡瓜つる棹にからめて抱き起す
山開き今年も行けぬ富士登山 高橋開陽台
寒さ耐え工事現場の三尺寝
初きうり生みその味懐かしむ 東地恵女
万緑の濃淡まぶし北大地
駄駄児の拗ねて転んで夏氷 小野寺照子
瘦身の水着の吾の古写真
はまなすの残り花見る海の照り 田川君代
炎天下短き影を連れ歩く
紫陽花や記念切手の文送る 清野きよ子
しゅるしゅると蜘蛛の糸伸び部屋覗く
にこやかに恋をはじめり鬼ヤンマ 小林大雪
手をやれば待ってましたと豆の話花
伝書鳩文芸 俳句
俳句塾きたみ 六月作品
眠たげな牛の声聴く三尺寝 加藤眞
あってなき老いの予定や茄子の花
葱坊主背筋正して孤独かな 森下佐智子
それなりに垢抜けて子の帰省かな
忙しき白足袋夏の厨かな 海崎笑子
磨かれて仔馬嘶き走りゆく
夏マスク帽子深めに会釈かな 森田英子
縁陰や一人一匹じゃれあいて
玉葱や札幌黄苗十本も買い 高橋開陽台
地鎮祭家族安全苺の丘
自粛かな只もくもくと草取女 東地惠女
芹の香や過ぎし古里なつかしぶ
月見草過去の賑わい町工場 小野寺照子
佳き事のありて際立つ今朝の薔薇
黒南風や古紙とし括る文庫本 田川君代
青梅雨の誰も来ぬ日の貸しボート
夏わらび草間にグーの顔を出し 清野きよ子
廃校の小石一つを白シャツへ
牛の眼に映りて夏はそこにあり 小林大雪
夏雲やしたる山河の北見の野
伝書鳩文芸 俳句
俳句塾きたみ 五月作品
誰彼に花の時あり一生かな 加藤眞
病歴を少しぼかして麦酒かな
あと戻り出来ぬ月日や夜半の春 森下佐智子
傘たたむ氷雨そのまま折り込みて
耕すや堆肥の匂いの鍬ひいて 海崎笑子
初蝶の鼻先かすめ遠のけり
春の陽を背負いて登る仁頃山 森田英子
山頂の風の香れり蓬餅
唐松の山一面や新樹晴 高橋開陽台
更衣氷点下の地真夏日へ
急変の花冷えへ泣く八十路なり 東地惠女
陽をあびて影のただよふ水芭蕉
春の川草むらに置くランドセル 小野寺照子
謎解きのやうな眼と眼の春マスク
萼片のひと際赤き杏花 田川君代
さくら咲くさくら堤という小径
幹二つ伸ばして咲けり老い桜 清野きよ子
新茶淹れ礼状の筆走らせる
桜散る余生に消さぬこころざし 小林大雪
ものの芽の今日も膨らむ暮れの春
伝書鳩文芸 俳句
俳句塾きたみ 四月作品
通院も生きる証や風光る 加藤眞
箒目のほどなく消ゆる春の雪
蕗味噌や一夜に野山雪景色 矢田洋子
草団子呼び止められて待たされて
公園の奥より声や鳥交わる 森下佐智子
春一番梢ちから溜めて待つ
教会の鐘の音ながれ春夕焼け 海崎笑子
遠き日の思い出つきぬ日向ぼこ
お絵描きのお日様赤く春の空 森田英子
投函の音確かめり四月の句
朝寝なか工事現場でもめてをり 高橋開陽台
山葵独活行者にんにく蕨畑
蕗味噌の苦さかみしむ夕餉かな 東地惠女
春来るポコポコはずむ園児帽
春塵の壁を貫く僧の経 小野寺照子
七十路の背筋はたしか春の服
若僧のすこし長居の声のどか 田川君代
玉子溶く音のはしやげる春うらら
霾やモンゴル離れ日の本へ 清野きよ子
封切ると赤ペンの文字四月来る
春雪を押し戻したる牛の声 小林大雪
言うことが愚痴に聞こへる春の雪
伝書鳩文芸 俳句
俳句塾きたみ 三月作品
啓蟄や知る人の名お悔やみ欄に 加藤眞
厩だし牛のデッカイ尻を押す
暖かや百寿の女と乗合す 矢田洋子
鴨三羽雪残る山越えにけり
千の鶴なかば折りたる寒九かな 森下佐智子
ひと冬を過ごせし木の芽の固さかな
爽やかに仔馬走るや春の風 海崎笑子
春泥を跳んで競うや下校の子
春めくや庇のしずく線となり 森田英子
雀らをつつむ春寒暮れにけり
水温む親子連れだち新居入る 高橋開陽台
鈴なりの夢見てゴーヤの種下ろす
宝石の輝きに似し冬苺 東地恵女
せせらぎのリズムにのりて猫柳
妻となり母となりても草の餅 小野寺照子
菜の花や厨ににほふ一握り
頬に風野に風の音春めけり 田川君代
卒業子よき名みなもち証書受く
汁椀や出窓育ちの根付き芹 清野きよ子
長生きのまだ見ぬ未来風光る
走り根を洗う雪解けの水ひびく 小林大雪
真夜にきく大和しじみの会話かな
伝書鳩文芸 俳句
俳句塾きたみ 二月作品
ハミングの妻の小声や春近し 加藤眞
冬木の芽友の消えたる庭の黙
朝食のケースに並ぶ寒卵 矢田洋子
初晦日明けて卒寿の誕生日
細枝にひかり集めよ木の芽時 森下佐智子
ひな祭り戦後貧しき我が家にも
猫抱きてうたた寝するも余寒かな 海崎笑子
雪遊び転び笑う子泣きゐる子
雪掻きの疲れ薬湯長きかな 森田英子
寒明けや日差しあふれる植木鉢
網走湖公魚釣りの窓辺より 高橋開陽台
君子蘭まめに給水花芽立つ
雑炊を好みて二人戦中派 東地恵女
新築の園舎に春立つ日差しかな
春吹雪白樺の白霞けり 小野寺照子
恙なく暮らす幸せ春の暮れ
節分や鬼から貰う豆三粒 田川君代
一輪の白梅ゆゑに手に触れず
大寒の田面荒むや風の果 清野きよ子
冬うらら話たらずのドアの外
たましいを寛ろぐ春の音兆す 小林大雪
解け雪のしづくに合わすわが心音
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令和3年 道俳句会北見支部作品一覧
令和3年 道俳句会北見支部(月曜会、水曜会、水無月会)作品一覧
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伝書鳩文芸 俳句
道俳句会北見支部 八月作品
頬ずりの仔牛市場へ夏の朝 渡部彩風
賑やかに花屋の棚や吾亦紅 山崎北郎
密咲けて場所は明かさぬ大花火 渡部三重子
緑陰や歴史を学ぶ野付牛 土門喜楽
里帰り物置と化す夏座敷 浜田艶花
朝庭の元気印は向日葵よ 杉田とよ
ねこじゃらし風に抗うすべ知らず 青木菜々
生身魂次々と出る武勇伝 樽石リカ
蓮花や満面の笑み空に向け 坂井りんご
母の忌や色深めゆく吾亦紅 村井直子
茄子漬や空家に風の吹き渡る 佐竹亮仁
噴水の中の子供ら母見つむ 佐々木美佐雄
校舎まで響く興奮初プール 斉藤のばら
終戦日今も忘れぬ軍歌あり 中村セツ子
墓洗う父の名前をなぞりつつ 国奥純子
コロナ禍や所告げずに遠花火 越智トヨミ
今日ひと日浮かばぬ思案溽暑かな 松田さち子
選手達ひたすら盛夏擦り抜けし 北川ゆみ子
麦秋の空駆けぬけて会いに来よ 田之上征春
伝書鳩文芸 俳句
道俳句会北見支部五月作品
強風や過呼吸ぎみの鯉のぼり 村井直子
師の声の黄泉より届く花筏 渡部彩風
枝ごとに風を招きて雪柳 山崎北郎
たんぽぽの根は漢方としたり顔 渡部三重子
畝ごとにシートの重き春の土 土門喜楽
男泣き夕餉一品山葵かな 浜田艶花
最北へ桜前線たどり着く 杉田とよ
種袋供花になるもの選びおり 青木菜々
羊刈るプロレスの技時々に 樽石リカ
風強き一日にして桜散る 吉崎きえ子
老いてなお鍬持つ姿春田かな 坂井りんご
芝桜白球追いし子らの夢 佐竹亮人
ホールインワンパークゴルフや揚雲雀 佐々木美佐雄
ペダル漕ぐポニーテールや若葉風 斉藤のばら
青き踏む己が気力のよみがえる 中村セツ子
端見えぬ畝をたよりに薯を植う 国奥純子
ピアソンの愛を育む若葉風 松田さち子
母の日の母の笑顔母慕ふ 北川ゆみ子
夏来れば夏の顔して埴輪かな 田之上征春
伝書鳩文芸 俳句
道俳句会北見支部 四月作品
新若布ぱつと華やぐ浅みどり 村井直子
くろ土の田畑の起伏麦青む 渡辺彩風
生き生きとコバルトの空冴え返る 山崎北郎
草萌ゆる眩しき今のままがいい 渡部三重子
入社式わが初陣の名刺かな 土門喜楽
鳥の餌のひまわり蒔きて発芽かな 浜田艶花
沖合の白と青との寒の明け 杉田とよ
苗札のカタカナばかり並びおり 青木菜々
ふきのとう杖なき方の手に一つ 樽石リカ
常呂川広き川辺の忘れ雪 吉崎きえ子
砂ぼこり窓震わせて春疾風 坂井りんご
コロナ禍の何処吹く風や桜吹く 佐竹亮仁
卒業生力任せのボウリング 佐々木美佐雄
退職の派手な見送り山笑う 斉藤のばら
山笑う足の向くまま歩をのばす 中村セツ子
春狭門今はなき家あのあたり 国奥純子
たくましや歩道のひびの蕗の薹 越智トヨミ
母さんと呼んで駆け寄る蕗の薹 松田さち子
早朝の四月の雪は身に堪え 北川ゆみ子
春めきし紅き鼻緒の巫女溜まり 田之上征春
ものの芽や柔らぐ日差し野仏に 田中美津子
伝書鳩文芸 俳句
道俳句会北見支部 三月作品
春愁ひこれは大人の第一歩 村井直子
筑港の海開け近き化粧船 渡部彩風
アポロンを恋うて風船一人旅 山崎北郎
木の芽時素直に聞ける褒め言葉 渡部三重子
検温のかすかな音や春浅し 土門気楽
流氷のかもめ群がる切れ間かな 浜田艶子
早十年忘れないでね春の地震 青木菜々
千本の棒鱈揺する浜の風 樽石リカ
雪しんしん別れのことば無くていい 吉崎きえ子
桜咲く吉野の山よいつか見ん 坂井りんご
水温む孫とじいさん汽車の旅 佐竹亮人
春疾風山を映さぬ富里湖 佐々木美佐雄
被災地の十年早し春の海 斉藤のばら
絶え間なき軒の雫や春の雪 中村セツ子
冴返る靴下を編む母の居て 国奥純子
雪解坂俄か小川に陽が零れ 越智トヨミ
のどけしや鳥語とび交う森の朝 松田さち子
下萌えのピアソン館の景を待つ 北川ゆみ子
観世音白の余寒を手の先に 田之上征春
行く先は大河を目指す川氷 田中美津子
伝書鳩文芸 俳句
道俳句会北見支部 二月作品
再婚の知らせ届くや桃の花 村井直子
枝折れの古木に確と冬木の芽 渡部彩風
流氷の居酒屋に灯の漁師町 山崎北郎
流氷や感嘆の声異国語も 渡部三重子
球児らの闘志燃やして春を待つ 土門喜楽
寒明けや油断ならない水落し 浜田艶花
凍道のあわやの転倒持ちこたえ 杉田とよ
ひらめきの一句忘れし寒波くる 青木奈々
味噌搗きの靴は借り物「とみ子」の名 樽石リカ
朝一やストーブ前の座席とり 坂井りんご
立春の光集めて雀群れ 佐竹亮人
糖業の煙横たう大寒波 佐々木美佐雄
雪しまき大安売りの旗騒ぐ 斉藤のばら
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令和3年 あばしり短歌倶楽部詠草一覧
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あばしり短歌倶楽部 八月詠草
バスに乗り郊外路線我一人つい考える会社の採算 多田雅子
遠き日に安らぐ日々を語りたる故郷の友黄泉へ旅立つ 田辺照子
絵筆持ち樹々の緑の豊かさを描きて見たしと呟いてみる 松本節子
病室の窓から見ゆる斜里岳はどんとかまえて吾を笑ふや 水谷良子
一人では楽しめぬとふ友の言ふ亡き息に賜る八重の芍薬 越前江智
「ソフトクリーム食べに行こう」とプチデート誘うも孫はやんわり断る 木曽厚子
寝つかれぬ夜は思い出浮かべ飲むロックグラスの氷結涼し 北田嘉弘
待望の雨をいただく日はいつかじゃがいも街道萎える作物 小林秀子
オリンピック無名の選手の喜びは総身で表し吾も涙す 坂本豊子
キュウリ苗水やり手やり朝朝のかぼちゃの花が目の前に咲き 曽我部育
伝書鳩文芸 短歌
あばしり短歌倶楽部 七月詠草
供えたる菊に根の出て驚きぬ夫七回忌近づく朝に 曽我部育
老いたれば心と体は反比例良くも悪くも一つの我が身 多田雅子
風鈴に幼き頃のうかびくる夕べの細道遠きふるさと 田辺照子
「あれはどこ?」捜し物から始む朝まだしばらくは吾(われ)を忘れじ 松本節子
我が住みし青き地球はコロナ禍にスーパームーンは赤黒く怒(いか)る 水谷良子
亡き父の儚く終えし鰊漁羅臼の群来の新聞を供う 越前江智
リラ冷えの季節とどまり紫の濃き花庭の角を埋めをり 木曽厚子
緑濃き木立の中に蝉の声輪唱するごと遠く近くに 北田嘉弘
亡き父の竈(かまど)返ると抜きし草ハチジョウナが畑にはびこる 小林秀子
愛犬の細い首には鈴つけて散歩の喜びまろぶがごとし 坂本豊子
伝書鳩文芸 短歌
あばしり短歌倶楽部 五月詠草
戻り雪の三度降りたるわが庭の草花巡る半纏(はんてん)はほりて 小林秀子
一匹のハエなつくごと犬につき尻尾ふりふり眺めてをりぬ 坂本豊子
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北見の映像記録45年 大泉裕章
- 2021年04月18日(日) 0:43
- カテゴリ: オホーツク, 北海道, 北見市
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北見の映像記録45年 大泉裕章
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北見の映像記録45年
2021/04/12掲載(北見市/文化)
北見・男性(72)
北見市本町の男性(72)の趣味はビデオ撮影。最初の15年ほどは8㍉フィルムカメラで、その後30年はビデオカメラで、合わせて45年にわたり北見の様々な記録を映像に残してきた。それらの貴重な記録は、男性にとって何ものにも代えがたい宝物となっている。
8㍉フィルムからデジタルへ…懐かしき作品群 / カメラ店を営んでいた父親の影響で、幼少から記録に残すことの大切さを感じていた。「1974(昭和49)年に父親が急逝。残された8㍉フィルムカメラに触れたのが映像に興味を持ったきっかけです」と話す。
最初に手にした8㍉フィルムカメラは、すでにカラーだったが音声は記録できなかった。「しかも8㍉フィルム1巻で200秒しか録画できなくてね。フィルム交換も大変で、たくさんの予備と電池も抱えて撮影に出かけました」と懐かしむ。
その後「シングル8」と呼ばれる機種を入手してから音声も収録できるように。時代を経て、カメラはより手軽に扱える8㍉ビデオ、VHS、デジタルビデオなどへと進化した。しかし、フィルムの映像は映写機がなければ見ることができない。男性は40年前の映写機で投影した映像をデジタルビデオカメラで撮影し直す「テレシネ」の作業を行っている。「編集用のパソコンで速度や音レベルも調整します。膨大な時間がかかる最高の暇つぶし」と笑う。
昨年10月には、長年撮りためた映像の一部を披露する機会に恵まれた。「ことぶき大学の先輩だったシンチャオの店主に映像の話をしたところ、上映会を開く話をくれたんです」
「きたみ懐かしの映像」と題した上映会では、96年の北見開基100年のディズニーパレードの様子や、中ノ島公園の四季を写した映像などを披露。来場者から「懐かしい」の声があふれたことに手応えを感じた。
男性は「ほかにも80年代からの北見の歴史にまつわる映像がたくさんある。また、ほかにも懐かしい映像を残している人たちと繋がることができれば」と話している。(公) (経済の伝書鳩)
全国相撲形競技会 敢闘賞
全国相撲形競技会 敢闘賞
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全国相撲形競技会 敢闘賞 2021/04/12掲載(美幌町・津別町/スポーツ) 津別町相撲少年団 津別小4年・Hくん 津別小4年・Kくん 美幌町相撲スポーツ少年団 東藻琴小2年・Yくん / 動画で応募のシコ部門、1人相撲部門で 足の上げ方、力強さなどが評価 / 津別町と大空町の小学生3人が、全国相撲形競技会で4位に相当する敢闘賞を受賞した。津別町相撲少年団のHくん(津別小4年)が高学年シコ部門、Kくん(同)が高学年1人相撲部門、美幌町相撲スポーツ少年団のYくん(大空東藻琴小2年)が低学年シコ部門でそれぞれ受賞を果たした。新型コロナで例年の大会中止が相次ぐ中、子ども達に日頃の稽古の成果を発揮してもらおうと、千葉県柏市の相撲連盟などでつくる実行委員会が大会を企画。全国から動画を募り、全部門合わせて393人が応募した。シコ部門は、四股(しこ)の美しさを競った。Hくんは「バランスをしっかり取ろうと頑張った」、Yくんは「腰を低く落として四股が踏めた」と笑顔を見せた。1人相撲は、相手がいるかのように取組を演じる部門。Kくんは「まわしを取り、押し相撲で勝ちました。次は優勝したい」と話した。3人を指導するオホーツク相撲連盟の男性(37)は「大会が少ない中で、参加できて良かった。足の上げ方、力強さなどが評価された」と目を細めた。(浩) (経済の伝書鳩)
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