令和3年 一会俳句会作品一覧

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伝書鳩文芸 俳句
一会俳句会 五月作品
花万朶植えし記念樹友も咲く 内藤栄子
粽解く笹の結び目濡れてをり
夜すがらの看護受けしよ暮れの春 小中美和子
エゾムラサキのエールを受けし院の庭
幼蝶のたどたどしきを見失ふ 近江禮子
菜の花の小鉢に映へる辛し和
木蓮のくちばし紅くくうを飛ぶ 林さくら子
あちこちと散ばり遊ぶクロッカス
夏きざす池の波紋の輝けり 水澤千賀子
いか刺しの晩酌熱し父の眉
若葉風少女の青きランドセル 黒川一彦
初めから真っ白なのよ花こぶし
風光る初出勤の娘の笑顔 西森禮江
母似の手にクリーム多め春の夜
遅日の雪血圧ピンと跳上がる 小林大雪
残雪の羅臼岳襞濃く暮るる空

伝書鳩文芸 俳句
一会俳句会 四月作品
春毛蟹雄武浜の話咲く 内藤栄子
長老の苞は禅彩春の寺
旅立ちのうなじ清しき春の駅 小中美和子
ふつふつと遥かに遠し鳥帰る
木の根開く玉虫色の鳩の首 近衛禮子
せっかくの嘘もつかずに四月馬鹿
青空を深呼吸して吾が春と 小野寺文子
蝶になる夢に目覚めて夫を恋ふ
福寿草なにか良い事ありそうな 林さくら子
閃きは春の空から降りてくる
囀や開祖の肩にこぼれけり 水澤千賀子
春の夕空き缶キラリ散歩道
雪解けの水を流して戯れり 黒川一彦
わかめ汁の碗にただよふ青い海
新調のシルクスカーフ春の風 西森禮江
マンホールに落つる水音春の声
慎みはどうでもよかれ春毛蟹 小林大雪
春眠や無常のアラームおさえ込む

伝書鳩文芸 俳句
一会俳句会 三月作品
春大へ翔ぶ一千句わが指針 内藤栄子
雛人形夜半は賑はふ宴かな
冴返る喉元過すぎる常備薬 小中美和子
消毒器の並ぶ玄関桃の花
流氷帯気ままな風に操られ 近江禮子
公園の遊具静かに春を待つ
春暁を目元清しく目覚めけり 小野寺文子
ファスナーの左右ちぐはぐ二月尽
流氷に育てられしや潔し 林さくら子
いつまでも降り足りないか名残雪
春寒やバス停前のたこ焼き屋 水澤千賀子
セピア色の卒業写真友の顔
春一番屋根渡る風吠ゆるごと 黒川一彦
風吹きて流氷見えぬ暗き海
春浅しいまだ真白き恵庭岳 西村禮江
春立てりエプロンきりりと男めし
壁掛けの紙ひな今年も変わりなし 小林大雪
飾り終えふたりで作るゝな寿司

伝書鳩文芸 俳句
一会俳句会 一月作品
松の雪雫の光こぼしをり 内藤栄子
吾に吾エールをおくる屠蘇の盃
晃晃と月の跨ぎし去年今年 小中美和子
マンホールの絵柄ほっこり年新た
初夢やみんな集ゐて皆若し 近江禮子
除夜の鐘ききて煩悩いくつ消ゆ
眦の少しさみしい浮寝鳥 小野寺文子
鴨の声園をひろげて十一羽
冬の陽の厚い雲割り輝きぬ 林さくら子
ありの儘すべて脱ぎ拾つ冬木立
愛犬もトリミングしてお正月 水澤千賀子
七草の粥に希望の緑かな
木星の西に傾く冬至かな 黒川一彦
小ぶりなる冬至南瓜やふたりの夜
オレンジ色蒔くごと光冬の暁 西森禮江
カラカラと枯葉友とし歩けり
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寒波来る一行あけて見舞いの弁

関連サイト

北見市生涯学習 令和3年発行 団体・指導者ガイド

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2 件のコメント

  1. img_history_index03-375x500_2.jpg

    一会俳句会の皆様、ありがとうございました。
    皆様の心情を読み取ることができました。

    返し句
    眼裏(まなうら)の心景色が美しく 美幌町の川柳人・加藤雅夫

    加藤 雅夫 より 2021 年 4 月 21 日 13:39

  2. bihorokato_icon4.jpg

    転載は視力低下で断念す (音楽人 加藤雅夫)

    これまで、ありがとうございました。

    加藤 雅夫 より 2021 年 10 月 14 日 12:13

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