令和3年 北見いちい俳句会詠草一覧

令和3年 北見いちい俳句会詠草一覧

関連記事

伝書鳩文芸 俳句
いちい俳句会 七月詠草
旅鞄一つに纒めサングラス 土屋加代子
夕立去り洗ひざらしの広き空
観音の肩に寛ぐ揚羽蝶 太田雅美
この先は終着駅や夏の月
妥協する生き方選ぶ冷奴 浅野数方
盛夏なる丘に少年画布立てて
日草蕾二年も会えぬ姉の居て 金田野歩女
古簾地酒のねむる土間の艶
蜜豆や幸せさうな愚痴並べ 花木研二
草刈女鎌の切れ味爪で見る

伝書鳩文芸 俳句
いちい俳句会 五月詠草
一行詩ほどの日だまり水芭蕉 浅野数方
大沼のさざ波初音の枝渡り
つばめつばめ層雲峡の崖の端 太田雅美
郭公の鳴く声四方に尼僧庵
日の匂い裏返しつつ耕せり 土屋加代子
郭公のはるか鎮守の森あたり
連翹を見て庭掃きの締め括り 金田野歩女
七彩に変はるホテルの作り滝
風光る駿馬にブラシ掛けをれば 花木研二
パンジーは三時の位置に花時計

伝書鳩文芸 俳句
北見いちい俳句会 四月詠草
春の雪払って見舞客となる 金田野歩女
逃げ水やかたかた駆くるランドセル
たたなはる沼の水面や春夕焼 淺野数万
虹色の刺子布巾や夢見月
春の雲動かぬ雲と動く雲 土屋加代子
売られ行く牛の背撫づる春の雨
鶴帰る労り合うて夫婦かな 太田雅実
蕗の薹面白がって生きてをり
入学の家族写真に犬も居て 花木研二
逃水を追うて海まで来て了ふ

伝書鳩文芸 俳句
北見いちい俳句会三月詠草
薄氷流るる水を光らせて 太田雅美
心とは反対回り風車
朧夜の父の小声の童歌 土屋加代子
穴釣りの空は快晴オホーツク
箸立ての一膳の箸春の雪 淺野数方
剣道の面の一本木の芽晴
淡雪の一片を追ふ童かな 金田野歩女
強東風の鴎を煽る五羽七羽
黙祷の一分間も雪止まず 花木研二
信号の長き三叉路日脚伸ぶ

伝書鳩文芸 俳句
いちい俳句会二月詠草
凍鶴の東雲色のシルエット 金田野歩女
しのり鴨浮いて潜って細波(さざれなみ)
凍滝に絶ゆることなき水の 淺野数方
鰊東風犬吠えてゐる漁師小屋
鳶の輪のぐいと近づく深雪晴 土屋加代子
露天湯に垣ともなりし雪の嵩
山仕事顎に食い込む頬被 太田雅美
春待つやポットに開く紅茶の葉
駐在は単身赴任布団干す 花木研二
厳冬の風に刃の痛みあり

関連サイト

北見市生涯学習 令和3年発行 団体・指導者ガイド

関連エントリー

伝書鳩文芸 の検索結果- 美幌音楽人 加藤雅夫

このページの先頭へ戻る

2 件のコメント

  1. img_history_index03-375x500_2.jpg

    北見いちい俳句会の皆様、ありがとうございました。
    皆様の心情を読み取ることができました。

    返し句
    眼裏(まなうら)の心景色が美しく 美幌町の川柳人・加藤雅夫

    加藤 雅夫 より 2021 年 4 月 21 日 13:40

  2. bihorokato_icon4.jpg

    転載は視力低下で断念す (音楽人 加藤雅夫)

    これまで、ありがとうございました。

    加藤 雅夫 より 2021 年 10 月 14 日 12:12

コメントをどうぞ

  • お名前とメールアドレスは必ず入力してください。
    (メールアドレスは管理者にのみ通知され、コメント一覧には表示されません)
  • いただいたコメントは管理者の承認が必要となる場合がありますのでご了承ください。

このページの先頭へ戻る