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コラム – アイヌ文化あれこれ Vol.39 （北海道のメールマガジン）

コラム – アイヌ文化あれこれ Vol.39 （北海道のメールマガジン）

2015年04月19日(日) 0:47
カテゴリ: Facebook, Twitter, お知らせ, アジア, オホーツク, サハリン, 北海道, 北海道人, 国際, 日本, 環境, 観光, 音楽
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コラム – アイヌ文化あれこれ Vol.39 （北海道のメールマガジン）
Column – Ainu Culture Arekore Vol.39 (Hokkaido Newsletter)

アイヌの丸木舟

こんにちは！アイヌ民族文化研究センターです。

４月から、当研究センターは北海道開拓記念館と統合し、北海道博物館となりました。これからは、北海道の自然・歴史・文化の総合博物館である北海道博物館の中の一組織として活動を続けてまいります。どうかよろしくお願いします。

新しい北海道博物館は、４月18日(土)にオープンします。北海道博物館の総合展示をかたちづくる５つのテーマのうち、第２テーマ「アイヌ文化の世界」の展示は、主に当センターの職員が担当しました。

総合展示の入り口から第２テーマのエリアに入ると、最初に目に入ってくるのは大きな丸木舟です。丸木舟は、主にカツラやヤチダモなどの木をくりぬいて作ります。昔のアイヌの暮らしの中では、川で漁をするときや、川を往き来するときの交通手段として利用されてきました。明治時代に北海道に移住してきた人たちの回想談などを読むと、「アイヌの人があやつる丸木舟に乗って川を渡った」とか「丸木舟で入植地まで運んでもらった」「川の渡しは丸木舟で、アイヌの人が船頭だった」といった記述に、よく出会います。

今回の展示では、丸木舟の側にモニター画面を置き、明治から昭和初期の写真や記録映画の中から、当時の丸木舟の写真や、丸木舟に乗ってサケを捕らえるようすの映像などをご覧いただけるようにしました。サケなどを捕らえるための漁具も、丸木舟のすぐ上に展示しました。丸木舟が作られ進水するまでの流れを紹介したパネルも設けています。

展示している丸木舟は、カツラの木で作られています。この舟も、実際に千歳川で使われていたものです。あちこちひび割れていたり、底を補修した跡がたくさん残っている舟ですが、それは、長年にわたって使われてきた証(あかし)でもあるのです。どうか展示場でこの丸木舟と対面していただければと思います。皆さまのご来場をお待ちしています。

(参考文献)
アイヌ文化紹介小冊子『ポンカンピソシ８民具』

北海道博物館のホームページはこちらです。 http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/

北海道博物館アイヌ民族文化研究センター (011)898-0456

北海道のメールマガジン http://www1.hokkaido-jin.jp/mail/magazine/

北海道立アイヌ総合センター, Hokkaido Ainu Center
北海道立アイヌ総合センター（ほっかいどうりつアイヌそうごうセンター、英訳名: Hokkaido Ainu Center）は北海道が設置[1]する、アイヌ民族の歴史及び文化に関する資料を収集・保管し、展示等を行う施設である。（http://ja.wikipedia.org/wiki/北海道立アイヌ総合センター）

北海道開拓記念館, Historical Museum of Hokkaido
北海道開拓記念館（ほっかいどうかいたくきねんかん、英語: Historical Museum of Hokkaido）は、1971年（昭和46年）4月15日に北海道の開道100年を記念して開設された道立の歴史を中心とした総合博物館。後述の理由のため2013年（平成25年）11月4日から休館。概要：野幌森林公園内にある。常設展示はそのほとんどを考古学も含む歴史学系、および民俗学系が占めるが、学芸員には動物学と植物学双方の自然史系スタッフも配置されており、館による調査研究活動や社会教育活動が、人文系と自然史系の双方に渡って展開されている。北海道博物館：当館は北海道が策定する「北海道博物館基本計画」に基づき現在改装中であり、2015年春をめどに新装開館する予定。その際名称も「北海道博物館」と改称される予定である。（http://ja.wikipedia.org/wiki/北海道開拓記念館）