屯田兵〜家族のみた制度と生活(北見市の歴史)
開拓使(かいたくし)は、北方開拓のために明治2年(1869年)7月8日から明治15年(1882年)2月8日まで置かれた日本の官庁である。 (Wikipedia)
屯田兵(とんでんへい)は、明治時代に北海道の警備と開拓にあたった兵士とその部隊である。 屯田兵は家族を連れて入地し、入地前にあらかじめ用意された家「兵屋」と、未開拓の土地とを割り当てられた。 屯田兵の生活規則は厳しかった。 屯田兵は西南戦争、日清戦争、日露戦争に参加した。 2004年10月22日に「屯田兵村と兵屋」として北海道遺産に選定されている。 (Wikipedia)
屯田兵と家族の証言集
昭和43年発行の
北見市市史編さん事務室は、NHK札幌中央放送局放送部が昭和43年に発行した冊子「屯田兵〜家族のみた制度と生活」を複製した。全国各地から来道した屯田兵とその家族らが、開拓時代の生活を証言した生の声を収録。過酷な境遇に耐えながら必死に生きる先人達の様子が生き生きと記されている。北見市市史編さん事務室が複製
この冊子は北海道100年を記念して制作されたもので、複製の原本は、北見市内の郷土史研究家が数年前に札幌の古本屋で見つけ、購入した。B5判325ページで屯田兵と家族112人の声が収録されている。このうち当地方に縁のある北見屯田(北見市、上湧別町)の関係者は26人。明治7年から同37年まで続いた屯田兵制度では、新天地を夢見て全国各地から志願した屯田兵が家族とともに来道。冊子には、応募の経緯をはじめ移動中の船の中の様子、定住後の開墾作業や先住民族とのかかわり、食生活など生活全般にかかわる証言が記載されている。
このうち明治30、31年に入地した北見屯田関係者の証言を見ると、この地方にも全国各地から屯田兵が入地したが、特に石川、富山の移住者が多かったことが分かる。
故郷を離れて北海道を目指したのは「国では水田をつくっていたんですが、土地が狭いので、(中略)屯田に行ったら何でも当たるというので来ました」「国では農業をしていましたが、家が貧しいものですから、力いっぱい働く面積もありませんで」という背景があった。
開墾作業については「大樹林の湿地で足の入らないところをあたった人と草原地の肥沃なところをあたった人と、その時から貧富の差がきまったようなものです」「土地はトクサ原でしょう。鍬も何もささらないんですよ」「ヤチ坊主原でした。あれは切れんものでしてね(中略)四国から来た人は鋸でも切れませんでしたよ」などの苦労が記されている。
このほか明治31年の水害や「寝床の上は真っ白になって、布団の襟は凍る」という冬の厳しさ、「言葉のわからんのには弱りましたね」「山形や九州の人とはお互いにわからんからただ顔を見て笑っていることが多かったです」と、同じ日本人ながら当時は厳然と存在した言葉の壁を偲ばせる記述もある。
複製は39冊作成。市内の図書館で閲覧できる。(柏)
北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩 2011/07/06掲載(北見市/歴史) denshobato.com/BD/N/page.php?id=53735
関連サイト
市史編さんニュース ヌプンケシ(平成13年~平成23年)目次 | 北見市
www.city.kitami.lg.jp/docs/2375/
北見屯田設置に係る再考について | 北見市
www.city.kitami.lg.jp/docs/2011031700409/
北見市立中央図書館 | 北見市
www.city.kitami.lg.jp/soshiki/tyuotosyokan/
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屯田兵
~家族のみた制度と生活~
北見市立中央図書館から美幌町図書館を経由して借りました。
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加藤 雅夫 より 2011 年 7 月 10 日 00:05