北見市で、樺太の歴史・文化・産業・生活を知る展

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全国樺太連盟(樺連)ニュース

樺太関係資料館 北見移動展
『ほんに樺太よいところ おもいで展』
展示内容:
 テーマ1/歴史的・文化的遺産の伝承
 テーマ2/樺太における生活と戦争
 テーマ3/樺太引揚者の労苦
日時:平成22年10月1日(金)~4日(月)
 平常日 午前10時~午後5時
 最終日 午前10時~午後4時
 入場無料
場所:まちきた大通ビル5F催事場<JR北見駅となり>
 北海道北見市大通西2丁目1番
主催:社団法人全国樺太連盟・社団法人全国樺太連盟 北見支部
後援:北海道・北見市・北見市教育委員会・北海道新聞北見支社・NHK北見放送局・経済の伝書鳩

シリーズ トーク(333)

全国樺太連盟北見支部 支部長(84)
樺太を知り、記憶にとどめて
 10月1日から4日間、北見市内で初めて開かれる、樺太関係資料館北見移動展「ほんに樺太よいところ おもいで展」を主催する全国樺太連盟北見支部の支部長(84)は「樺太のことを知り、記憶にとどめてもらえれば」と語る。

北見で初の樺太関係資料館移動展
 「現在、未来のため…過去の認識を」
−どのようなものを展示するのですか
 「国境標石(日本側)など、主に当時の生活が分かるようなパネル写真や実物、映像などです。北見展独自のものでは私が描いた樺太の風景画を展示します」

−普段は資料館に展示しているものですね
 「資料館は札幌の道庁赤レンガにあります。2階なのですがエレベーターがないので、ゆかりのある方は高齢になり見学が難しくなっています。移動展のこの機会に見てもらいたいです」

−ポスターは支部長が描きましたが
 「これまで地方で開かれた移動展のポスターは暗いものが多かった。少しでも明るい雰囲気にしたいと思いました。樺太は食べものが豊富にあり、みんな仲良く助け合って暮らしていた。平和で豊かな、いいイメージを絵にしました」

−樺太連盟北見支部とは
 「樺太出身者による会で北見支部は会員16人。ほかに引揚者による管内教職員の会は12人。戦後樺太引揚者は北見地方に8千人いると言われましたから、数はかなり減っています」

−樺太展に込められた思いとは
 「あの敗戦で私達が住んでいた樺太は当時のソ連によって占領され、40万の島民はふるさとの地を離れて本土への引き揚げを余儀なくされました。現在を生きるうえでも未来へつなぐ意味でも、過去を認識しなくてはならないことだと思います。私達は終戦を機に永遠の平和を願い、二度と戦争を起こさないことを誓いました。戦争の時代を体験してきた私達はその真実を伝えていく責任があると思います。当時の様子を皆様に知っていただき、記憶にとどめていただきたいです」

 支部長は12歳の時に家族で樺太に渡り、16歳から恵須取の白樺国民学校の代用教員を勤めた。戦後、20歳の時に引き揚げ、13年ほど前から同支部長を務める。 (菊)

伝書場Web 2010/09/24掲載(北見市/話題・本紙連載・歴史)

樺太関係資料館北見移動展

10月1〜4日
 樺太関係資料館北見移動展「ほんに樺太よいところ おもいで展」が10月1(金)〜4日、北見市内のまちきた大通ビル5階催事場で開かれる。入場無料。全国樺太連盟、同北見支部主催。

 樺太(現サハリン)は江戸時代「北蝦夷地」と呼ばれ、明治政府により「樺太」と名付けられた。明治38年に樺太の北緯50度以南が日本に渡され、多くの日本人が樺太に移り住み開拓。太平洋戦争末期の昭和20年まで暮らした。

 当時の樺太の文化や生活、産業を知ってもらいたいとパネルや映像など約300点の資料を展示する。北見市内で初めて開く。

伝書場Web 2010/09/24掲載(北見市/告知・歴史)

全国樺太連盟 – Wikipedia
社団法人全国樺太連盟(ぜんこくからふとれんめい)とは、樺太からの引揚者とその子孫の相互扶助と日本の樺太統治時代を後世に伝承する活動を行なっている社団法人である。
本部:東京都港区麻布台3丁目1番2号 樺太会館6階
北海道支部連合会:札幌市豊平区豊平5条2丁目5番12号 北海道樺太会館内

全国樺太連盟ホームページ http://www12.ocn.ne.jp/~kabaren/


赤れんが庁舎の樺太関係資料館-札幌市 Hokkaido History Museum in Sapporo (BGM: ブラームス ハンガリー舞曲第1番)

 
関連エントリー(美幌音楽人加藤雅夫)
* 加藤雅夫のあゆみ – 敷香(樺太)
http://masaokato.jp/history/ad1987
* 加藤雅夫のあゆみ – ポロナイスク(サハリン)
http://masaokato.jp/history/ad1997
* ロシア カテゴリのアーカイブ
http://masaokato.jp/blog/international/ru
* オホーツク カテゴリのアーカイブ
http://masaokato.jp/blog/diary/okhotsk

 

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bihorokato 美幌音楽人加藤雅夫のツイッター
加藤 雅夫(bihorokato) on Twitter http://twitter.com/bihorokato

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20 件のコメント

  1. こんにちは。この樺太関係資料館移動展は以前から気になっていたんです。
    何せ僕の母親はマオカの艦砲射撃の中で生き残った数少ない内の一人ですから。
    父親の残した小説も引き揚げに関する物でした。サイトで公開してます。

    hiro より 2010 年 9 月 25 日 14:58

  2. 日中の 三菅四温 おさまらず…

    hiroさん、コメントありかとうございます。こちらが、樺太引き揚げの小説「哀歓の虹」ですね。

     
    祐子さんと治子さんのホームページをご紹介します:

    『ある家族の満州引き揚げ物語』-ひまわりの歌-
    (百万組の引き揚げ家族がいれば、百万通りの物語があるはずです。百万通りの物語が孫や曾孫の代まで語り継がれることを願って書きました)

    HARUKOの部屋目次
    (樺太探検家・伊能忠敬と間宮林蔵についての記述があります)
     
     
    > さて9月末に松浦武四郎の足跡を追いかけて美幌と弟子屈に行く予定です。美幌博物館にも。

    北見で初の樺太関係資料館移動展、ぜひご覧ください。

    加藤 雅夫 より 2010 年 9 月 25 日 21:04

  3. 祐子のホームページ訪問してきました: ローラさん AAAさん 鴨緑江さん ノロさん イヤイライケレ(ありがとうございます)♪

    日中の 三菅四温 おさまらず…
    (日台中友好音楽人)

    > 日本の三人の菅直人(総理)、中国の四人の温家宝(総理)をもってしても、尖閣諸島中国漁船拿捕問題はおさまらず、の意味ですか? (時事川柳)

    加藤 雅夫 より 2010 年 9 月 26 日 23:45

  4. 治子のホームページ訪問してきました: HARUKOさん イヤイライケレ(ありがとうございます)

    HARUKOの部屋に来てくださってありがとう – 三菅四温♪ 美幌音楽人加藤雅夫

    加藤 雅夫 より 2010 年 9 月 26 日 23:46

  5. 山田維史さんのブログ訪問してきました: イヤイライケレ(ありがとうございます)

    新甫八朗氏のこと – 山田維史の遊卵画廊

    関連エントリー:
    「終戦の痛恨の夏めぐり来て燃える夕陽がしづかに没む」 – 美幌音楽人 加藤雅夫
    http://masaokato.jp/2010/08/20/072718

    加藤 雅夫 より 2010 年 9 月 27 日 01:19

  6. 美幌町は私の原点です!(住んだことはありませんが、親戚は今も・・・)
    偶々加藤さんのサイトに行き着いた発端は2日前(9月25日)横浜大桟橋にWifeとぶらっと散歩に行ったことから始まります。
    停泊していた豪華クルーズ飛鳥IIが夕日を背景に丁度出港するところでした。
    あまりに綺麗な光景だったので写メールで撮り友達に送りました。
    湘南の自宅に帰って飛鳥IIの事をPCで検索していたらこのサイトに行き当たったのです。 良く見るとこのサイトは美幌を拠点としているので興味を引いたのです。
    美幌はジイチャンがデンプン工場を創めたところだし、叔父さんは農協理事をやっていた所です。そして私が生まれた町です。その叔父さんがツイ最近札幌で交通事故で亡くなった。

    古田哲夫 より 2010 年 9 月 27 日 23:20

  7. 美幌町出身の古田哲夫さま: はるばると湘南からのコメントありがとうございます。美幌でデンプン工場を創められた古田さんのジイチャン(平野さん)のことはすこし知っています。そして、古田さんの叔父さん(JAびほろの平野さん)のことはよく知っています。心よりご冥福をお祈りいたします。

    ご覧いただいたサイトはこれですね:
    日本最大の豪華クルーズ客船「飛鳥Ⅱ」、オホーツク海を行く
    http://masaokato.jp/2010/07/06/183908

    これからもお気軽においでください。
    美幌町を懐かしく思い出してください。 (美幌音楽人 加藤雅夫

    加藤 雅夫 より 2010 年 9 月 28 日 13:28

  8. 樺太については、ちょうど返還の対象にもなっていませんが、引き上げ者にとっては、独特の感慨があるのでしょうね。若い頃、稚内から礼文島へ渡る船から、はるか彼方に樺太を見ました。

    なりひら より 2010 年 9 月 28 日 22:51

  9. なりひらさん: 季節の変わり目、秋の蓼科・八ヶ岳で風邪注意。

    「稚内から眺める樺太、知床から眺める国後、国境線は見えず感じず」
    北海道を囲む日本海オホーツク海太平洋を眺めても海は海。
    国家って何だろう。

    氷雪の門(二木てるみ)の写真は、こちらです

    加藤 雅夫 より 2010 年 9 月 29 日 01:57

  10. 湘南在の古田(ふるた)です。小生の先の投稿だけでは類推できないと思います。デンプン祖父とJA叔父の苗字は「平野=ひらの」で、両者とも故人となりました。
    小生は1948年母の実家美幌生まれです。Profileから分かったのですが、加藤さんと同学年の団塊世代です。サラリーマンを未だ続けてますがソロソロ会社生活に見切りをつける時期になりました。北海道を離れて40年経過し、故郷回帰(住むことは出来ませんが)に想いを馳せたり、考えたりしたいと思ってます。加藤さんの多彩なサイトの情報を覗いて勉強したいと思ってます。

    古田哲夫 より 2010 年 9 月 29 日 13:14

  11. 古田哲夫さんのお名前を訂正しました。(視野狭窄症は失敗が多いです…)

    美幌農協の組合長さんとは何度もお会いしたり電話もしたりしました。十数年前、札幌華僑の副会長さんが「美幌町の平野さんとは北海道大学の同級生だったよ」という話を平野さんに伝えたら「やあ!懐かしい同級生だ」と喜んでくれました。お二人とも亡くなりました。心からご冥福を祈ります。

    弔意: 世代(心)を受継ぎ、時代(平和)をつくる。 美幌音楽人加藤雅夫

    加藤 雅夫 より 2010 年 9 月 29 日 14:54

  12. こんにちは

    HARUKOの部屋を紹介してくださってありがとうございます。

    樺太に行くツアーもあるのですが、もちろんまだ行ってません。

    日本の領土だったこともある樺太。突然追われた方はお気の毒ですよね。

    領土問題は今も昔も揉めますね。

    HARUKO より 2010 年 10 月 1 日 00:35

  13. 治子のホームページ HARUKOさん:

    樺太ゆかりの伊能忠敬と間宮林蔵についての記載はこちらてすね

    * 行きあたりばったり銅像めぐり68 伊能忠敬
    * 銅像めぐり伊能忠敬2
    * 銅像めぐり82間宮林蔵

    HARUKOさん、ありがとうございます。 美幌音楽人 加藤雅夫

    加藤 雅夫 より 2010 年 10 月 1 日 06:19

  14. ほんに樺太よいところ おもいで展

    初日は北見北斗高定時制生徒が学ぶ
    「パラボ」で4日まで
     樺太関係資料館北見移動展「ほんに樺太よいところ おもいで展」が4日まで、北見市内のまちきた大通ビル「パラボ」5階で開かれている。初日の1日には、北見北斗高校定時制の生徒85人が訪れた。

     主催団体の全国樺太連盟北見支部事務局長が、同校定時制教育振興会の会長を務めている縁から企画。学校単位で訪れるのは珍しく、同校の授業時間に合わせて特別に時間を設けた。

     生徒達は写真パネルなど展示品310点を見学。学校が多く教育が充実していたことや当時の生活の様子など、同支部の支部長ら実際に生活した人達が直接説明した。

     3年生の女子生徒は「樺太のことは何も知りませんでした。戦争って悲惨で、国同士って難しいと感じました」と感想を話していた。(菊)

    伝書鳩Web 2010/10/02掲載(北見市/行事・教育)

    加藤 雅夫 より 2010 年 10 月 2 日 14:13

  15. 北見で初の樺太関係資料館移動展見てきました。大勢の方が訪れていましたね。そのあと美幌町博物館に寄りました。松浦武四郎の資料や探検時のジオラマが大作ですね。そのあと峠の湯にある松浦武四郎碑を見て弟子屈へ・・回り回って今は釧路です。

    hiro より 2010 年 10 月 13 日 00:28

  16. kan_2.jpg

    ゆっくり走ろう北の大地 北海道 hiroさん、コメントありがとう! 道東の旅は自家用車で移動のことと思います。(ゆっくり走ろう北海道)

    上の写真の美幌博物館では北海道を探険した松浦武四郎図録もご覧になりましたか。

    峠の湯びほろ駐車場前の松浦武四郎宿泊之地碑もご覧になりましたか。
    > 松浦武四郎宿泊之地碑(美幌町)- 道東の釣りと旅 ブログ

    美幌町みどりの村にある「世界最長寿記録達成・ヒグマ(びほろ)像」 「映画・君の名はのロケ記念碑」 「松浦武四郎の足跡」のことは地元でも、知る人少なし… です。

    加藤 雅夫 より 2010 年 10 月 13 日 08:37

  17. 旅から戻りました。松浦武史郎関連の碑などは道東に有る物全て(たぶん)見てきました。美幌博物館では松浦武史郎の特別展を拝見しました。郷土史研究会の力作(北海道を探検した男 松浦武史郎 ~未知への憧れ・挑戦~)もついでに購入。武四郎の探検をジオラマで見せている博物館は初めての体験です。峠の湯びほろ駐車場前の松浦武四郎宿泊之地碑の写真も撮影済みです。以前にも撮影したのですが失敗作で今回は大丈夫の様です。松浦武四郎の足跡に関しては「戊午東西蝦夷山川取調日誌」に詳しく載っています。

    hiro より 2010 年 10 月 15 日 21:03

  18. hiroさんの「道北の釣りと旅」: サイトとブログ訪問がますます楽しみになりました。ご健康留意。

    美幌町を巡る旅 美幌旅情報 http://www.kitakaido.com/okhotsk/bihoro/bihoro_11.html

    加藤 雅夫 より 2010 年 10 月 16 日 06:13

  19. お久しぶりです。ようやく美幌町の更新が出来ました。
    今回は松浦武四郎をメインにして殆ど書き直しです。
    武四郎に関してはプログの方が少し詳しく書いてあります。
    足りない写真は来年もう一度美幌に行きます。

    公式サイトの大幅な容量アップで別館の必要がなくなり
    別館は閉鎖することにしました。
    取りあえずお知らせまで

    hiro より 2010 年 11 月 7 日 06:16

  20. 道北の釣りと旅ブログ http://blog.kitakaido.com/ を駆け足で拝見してきました: 松浦武四郎宿泊之地碑(美幌町)、松浦武四郎宿営推定地(名寄市)、国泰寺(厚岸町)、幕末の探検家 松浦武四郎爺、幕末の探検家 松浦武四郎 その2、春木南華「松浦武四郎著の久摺日誌を読んでの碑」、釧路市・松浦町郵便局、松浦武四郎蝦夷地探検像(幣舞公園)、阿寒湖畔ボッケ遊歩道・松浦武四郎漢詩碑、マッカウス洞窟。 (hiroさん、大変お疲れ様でした。これからじっくりと拝読いたします。ありがとうございます) 

    下記のリンク(フォロー): 尖閣ビデオ(中国と日本)を転載したロシアのテレビ局 ネット放送のRT(Russia Today)と、樺太と国後島を初訪問したロシアのドミートリー・メドヴェージェフ大統領公式ツイッターです。

    RT_new_reasonably_small.jpg

    RT (RT_com) on Twitter http://twitter.com/RT_com
    Leaked China-Japan boat crash video sparks row, protests http://bit.ly/bGhPag #news 

    kremlin_userpick_reasonably_small.jpg

    President of Russia (KremlinRussia_E) on Twitter http://twitter.com/KremlinRussia_E
    There are so many beautiful places in Russia! Here is Kunashir http://twitpic.com/32zmwr

    加藤 雅夫 より 2010 年 11 月 7 日 10:18

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