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だれかのためにドナーの登録。（骨髄バンク）

だれかのためにドナーの登録。（骨髄バンク）

2014年01月30日(木) 6:17
カテゴリ: 1000万アクセス, Facebook, Twitter, お知らせ, オホーツク, 健康・福祉, 北海道, 北見市, 国際, 日本, 音楽
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骨髄バンク
骨髄バンク（こつずいバンク、Marrow Donor Program）とは、白血病などの血液疾患の治療として造血幹細胞移植（特に「骨髄移植」）が必要な患者のために、血縁関係のない健康な人（非血縁者）から提供される「骨髄液」や末梢血幹細胞を患者に斡旋する仕組みおよびその業務を担う公的機関のこと。概要：日本においては骨髄移植推進財団が主体となり、日本赤十字社（骨髄データセンター）および各都道府県等（保健所）の協力を得て、1991年12月より日本骨髄バンク（JMDP、Japan Marrow Donor Program）の運営を行っている。（wiki/骨髄バンク）

「骨髄バンク」ドナー登録

善意が生むチャンス

血液難病を抱える人達へ、生きるチャンスを善意で広げる「骨髄バンク」。登録窓口が開設されて今年で20年目を迎える北見保健所でも多くのチャンスが生まれています。記者が体験したドナー登録までの流れをレポートします。

北見保健所に窓口開設20年
一致確率は低くも「だれかのために」

意外とあっさり終わりました
体験記者走る

【はじめに】

記者の父親が昨年、急性骨髄性白血病と診断された。父は骨髄移植を希望していないが、同じ病に苦しむ人がドナー適合者を待っているのかと思い、骨髄バンクへの登録を決めた。骨髄バンクでは、骨髄移植を希望する血液難病の患者と、骨髄を提供するドナーとの橋渡しを行っている。移植を行うには患者とドナーの白血球の型（HLA型）が一致しなければならい。型はきょうだい間で4分の1、非血縁者だと数百から数万人に1人の確率でしか一致しない。

【登録前に】

記者はバンクを運営する公益財団法人日本骨髄バンクのホームページで情報を集めた。登録を考えている人向けのコンテンツがあり、バンクの必要性やドナー候補者に選ばれ、移植にいたるまでの流れやそれに伴うリスク、登録窓口の一覧などが書かれている。同じ内容をまとめた冊子「チャンス」も発行されており、医療機関や保健所などで手に入る。まず、登録の前には自分がドナー登録条件を満たしているかを確認しなければならない。条件は (1)骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している (2)年齢が18歳以上、54歳以下で健康 (3)体重が男性45キロ以上、女性40キロ以上であること。 (1)はHPや冊子をよく読めばいいので、記者はすべての条件をクリアしていることになる。

【いざ、登録！】

管内の登録窓口は北見保健所と紋別保健所の2カ所。いずれも月2回の実施で事前の予約が必要。記者は北見保健所に電話で予約した際に、登録前の条件を満たしているかを確認された。当日は保健師が対応し、個室に案内されて、あらためてドナー登録の条件を確認される。このほか服薬、過去の輸血経験がないか、なども聞かれた。その後、申し込み用紙に氏名、住所、血液型などの必要事項を書いて、ドナーカードにも記名する。最後にHLA型を検査するための採血を行って終了した。予約前はHPの情報量が多く、少し面倒に思っていたが、実際の登録はサクサクと進み、実に「あっさり」という印象。取材のため多少時間を要したが、通常は15分程度で完了するそう。約2週間後に中央骨髄データセンターから登録完了の知らせが郵送で届いた。その後は年2回、骨髄バンクニュースが届く以外は候補者に選ばれない限り連絡は来ない。

【おわりに】

登録後は初めて献血した時のような、すがすがしさを覚えた。誰かのために自分が役立てるかもしれないという社会貢献への喜びだったと思う。しかし登録日は平日の昼間。登録対象年齢を考えると社会人が多く、気持ちはあっても登録に踏み切れない人も多いだろう。まして移植が決まれば、休暇を申請しなければならず、企業の理解なくして移植提供の実現は難しい。登録はあくまでも善意であり、強制されるものではない。自分なりに考え、登録できる人にはしてほしいし、できない人には側面から支え、応援するという選択肢を選んでもらえればと思う。 (理)

（掲載写真）

登録用に採血される記者

（掲載画像）

登録前に読む冊子「チャンス」
登録時にもらうドナーカード
記者の元に届いた登録完了通知