国語世論調査に見る日本語の変遷(e-nikka)
- 2011年09月24日(土) 0:23
- カテゴリ: Twitter, e-nikka, お知らせ, ウクライナ, オホーツク, カナダ, トロント, ポーランド, 北米, 国際, 地震, 日本, 映画, 観光, 音楽
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トロント(カナダ)の e-nikka編集長・色本信夫さんから、e-nikkaメールニュース配信 2011年(平成23年)9月22日号が送られてきました。日本の皆様にご案内いたします。
今週のe-nikkaから 2011年(平成23年)9月22日号
「今週のトピックス」「e-nikkaムービー」をご覧ください:
ポーランドの伝統音楽を演奏する楽団(9月17日トロント市、ポーランド祭りにて)
軽快なリズムで民族舞踊を踊る(トロント市、ポーランド祭りにて)「今週のトピックス」「e-nikkaムービー」をご覧ください:
ウクライナの民族楽器を奏でるかわいらしいミュージシャン(9月17日トロント市、ウクライナ祭りのパレードにて)「コミュニティーニュース」をご覧ください:
アニメ映画「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督 (9月20日、国際交流基金トロント日本文化センター、上映会&トークショー会場にて)「今週のトピックス」をご覧ください:
ケベック州イースタンタウンシップスのビストロで活躍の日本人ソムリエ、マイケル大鷹さん(撮影:小柳美千世)国語世論調査に見る日本語の変遷:
日本からのテレビ番組でドラマやトークショーを見ていると、出演者が「暑っ」「寒っ」「すごっ」と形容詞が「っ」で終わる言葉を発しているのをよく耳にする。「暑い」「寒い」「すごい」の変形というか、現代の新語というか。違和感を感じる人がいる一方、むしろこんな言い方のほうがリアル感があっていいという人も多いようだ。
日本の文化庁が9月15日に発表した2010年度国語に関する世論調査で、冷たい外気に触れた際の感覚を表現する言葉「寒っ」について8割以上の人が「気にならない」と考えていることが判明した。なるほど、その線でいくと、「長っ」「短っ」「うまっ」「うるさっ」「早っ」「安っ」「高っ」も納得がいくのかも知れない。ただ、こうした語幹だけの形容詞が天下御免でまかり通ることになると、抵抗を感じないわけでもない。
国語世論調査では、いわゆる「ら抜き」言葉についても報告、「ら抜き」はかなり浸透してきたと指摘している。たとえば、「見られない」を「見れない」、「来られない」を「来れない」、「食べられない」を「食べれない」という表現するたぐい。カナダでも「ら抜き」言葉を使う日本人は少なくない。筆者は「ら付き」言葉を支持する側だが、「ら抜き」が当たり前の時代になったとしたら、と、一抹の寂しさを感じる。
さらに、誤りやすい言葉の調査では、興味ある言いまわしが出た。「情けは人のためならず」。この意味分かりますか? 「人に情けをかけると、その人のためにならない」と答えた方、誤りです。正解は「人に情けをかけると、めぐりめぐって自分のためになる」です。それではもう一つ。「姑息」(こそく)の意味は? 「ひきょうな」ではありません。「一時しのぎ」が本来の意味です。ふだん何気なく使っている言葉だが、本当の意味がよく理解できていないことを痛感する。
カナダに長年住んでいる方には経験があると思うが、昔習った日本語がなかなか思い出せなかったり、用語の使い方がちょっとおかしくなると感じるときがある。さらに、パソコンの普及により手で文字を書く機会がぐっと減った。キーボードをぽんと押せばお目当ての漢字が一瞬にして出てくるのだから、便利なことこの上ない。だが、漢字テストでもやられたら、目も当てられない点数をもらうことは確実だ。なにしろ、長年、手で書く訓練を怠っているのだから。
日本語は、やはり、日ごろから大切に扱おうという心がまえが肝要なのであろう。紅葉風景を写真リポートしてください:
「e-nikka」では先週号から「紅葉ガイドシリーズ」を掲載しています。このガイド記事の場所以外でも、あなたの地方の美しい紅葉風景がありましたら、写真に撮って編集部まで送っていただけませんか。傑作をお待ちしています。それでは今週も「e-nikka」をご愛読ください。(編集長 色本信夫)
e-nikka今週号 http://www.e-nikka.ca
関連エントリー:
トロントの千羽鶴、被災地の子どもたちへ(e-nikkaカナダ)
(カナダからの義援金/ロキシーちゃんの善意、宮古島へ)
http://masaokato.jp/2011/05/20/193151#comment-5779
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日本語の変遷に興味を持っています。「情けは人のためならず」・・全然違う意味に浸かっていました。まだまだ自国語がわかってないなあ。
なりひら より 2011 年 9 月 24 日 01:45
留学生は日本語(敬語)が上手(じょうず)でうまい。
地元学生は日本語(敬語)が下手(へた)でまずい。
私は日本語の誤用と重言が多い: 「危機一発と危機一髪」「上へ下への大騒ぎ、上や下への大騒ぎ」「上を下への大騒ぎ」「馬から落馬する」「電車に乗車する」「新年明けまして…」
敬語おもしろ相談室(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/keigo/chapter1/index.html
加藤 雅夫 より 2011 年 9 月 24 日 06:33