トロントを襲った雷(8月24日夜)
トロント(カナダ)の e-nikka編集長・色本信夫さんから、e-nikkaメールニュース配信 2011年(平成23年)8月25日号が送られてきました。日本の皆様にご案内いたします。
今週のe-nikkaから 2011年(平成23年)8月25日号
▲トロント国際映画祭(TIFF)をはじめカナダの映画産業のセンターを目指して建設された「Bell Lightbox」の常設展示場(撮影:平田誠) 【「今週のトピックス」をご覧ください】
▲りんご狩りシーズを迎え、色づき始めたりんご(オンタリオ州カレドンにて、8月21日撮影)
▲りんご畑の中にあるアップル食品とアップルワインの店「Spirit Tree」(オンタリオ州カレドン) 【「今週のトピックス」をご覧ください】
▲ソムリエには歴史を感じさせてくれる風格がある(モントリオールのフランス料理店「Le Caveau」にて) 【「今週のトピックス・食べある記・モントリオール編」をご覧ください】
▲西郷南洲翁(佐藤均筆、庄内南洲会蔵)西郷隆盛の遺訓集『薩摩武士道』より 【「今週のトピックス・ブックガイド」をご覧ください】空からガラスが降ってきた!?
建築ブーム花ざかり。トロントでは高層ビルが次から次へと建てられ、雨後のタケノコのようにニョキニョキ。街並みの風景が大きく変化している昨今である。しかも高層ビルのほとんどが全体的にガラス張りだ。素人考えながら、「だいじょうぶかな。強風で割れて落ちてきたらどうしよう」などと心配していた。
その心配が現実となった。先月7月21日、トロント市の中心部、Bay St. × Grosvenor St.(カレッジの北) の角に建つ高層コンドミニアム Murano North Tower(37 Grosvenor St.)の28階のバルコニーの囲いフェンスのガラスが壊れて地面に雨のように降り注いだのである。
このことが報道されると、ほかの事故も明らかになった。同じコンドミニアムで昨年12月1日に同様のことが起こっていた。これが最初の事故だった。続いて、今年6月17日に同じ建物で同様にガラスがバラバラと降ってきた。新聞は「ガラス爆弾」と表現した。
さらに7月中旬、同じビルの上層階のバルコニーから少なくとも3つのガラス片が落下。ここに至って市当局はこの建物を安全性を欠いたビルとして対策に乗り出した。今月8月に入って1日、少なくとも3つのガラス片がまた地上に降ったというおまけまで付いた。
事故は別の場所でも起きている。7月中旬、トロント市中心部の42階建て豪華コンドミニアム「フェスティバル・タワー」(350 King St. W. King St. × John St.)の16階バルコニーからガラス片が落下。続いて8月2日夕方、同じコンドミニアム27階のバルコニーからキング・ストリートにガラスの雨が降った。
これまでは負傷者が特にいなかったようだが、ついに、8月15日になってけが人が出た。この日の昼前、午前11時30分ごろ、Murano South Tower(38 Grenville St. Murano North Tower の南隣りに建つコンドミニアム)の31階バルコニーから落ちたガラス片が道路を歩いていた30代の女性に当たり、手首にけが、「周囲は血だらけだった」と報じられた。
悪いことは続く。翌8月16日、アベニューとブローアの西北、1 Bedford Road にあるコンドミニアムの32階バルコニーのガラス板が落下。さいわいけが人はいなかった。
よくもこんなに事故が続出するものだ。これでは、安心して高層コンドミニアムの下を歩けないと恐怖感を募らせる人もいるだろう。ブームに乗って、ただ新築のビルを大量生産するだけでなく、バルコニーからガラスが落ちないよう十分な対策を取るべきだ。設計・建築業者も行政も大きな責任がある。それでは今週も「e-nikka」をご愛読ください。(編集長 色本信夫)
【フォト・リポート】
トロントを襲った雷(8月24日夜)
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関連エントリー
今年最後のe-nikkaメールニュース(日加タイムス)
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