美幌町、2009年あけまして122周年!!

美幌町、三木唯史さんの「詩集 びほろ・さんか」より
「開基八十年美幌町讃歌」をご紹介いたします。
(三木唯史さんのご子息から快諾いただきました) 

今年は、美幌町が拓かれて122周年になります。
1887年(明治20年)に美幌他5か村戸長役場が設置されました。

開基八十年 美幌町讃歌 

1 

フレーメム三戸キネタンペ二戸 
カツクミ一戸 タツコブ三戸 
ポンキキン二戸 
そしてペポロ四戸 
明治二十年 
ウッソウとした樹林に 
木洩日かがやき 
美幌の朝が明けた  

2 

いいや がまんせえ 
いいや たずねてみるべえ 
エトロフから帰らない 
アイノを案じて 
野崎のダンナは親切だった 
額ほどのひとひらの土を 
耕やしながら 
ダンナは 
エトロフのアイノの無事を祈った  

3 

楡 柏原 
小笹の数条の鹿道 
測量隊が通って 
あちこちに赤い杭が立った 
明治三十年 
とっぷり暮れ果てた森に 
ふくろうの聲のみひびいた  

4 

大正元年 
日の丸と軍艦旗かかげた 
汽車がはじめて 
駈歩で奔って 
北海道移民割引証 
掌にかたく握った人々が 
潮のやうに降り立った 
疲労と不安とが 
一瞬かげったけれど 
その深い眼に光りがあった  

5 

寒気にひしがれ 
凶作にあへいで 
小さな荷をまとめて 
去って行った姿もあった 
八十年といふ永い間だも 
でも 
たっぷりここに残って 
祭の日には 
造花の桜の軒がつづいた 

6 

さ、腹に力を入れて 
真剣に考へるぞ 
敬虔と温和 
これが美幌っていふ 
素晴らしい町を作るだらうと 
熱情と協力 
これが美幌っていふ 
理想郷を 
作るんだらうと 
さ、腹に力を入れて 
もう一ぺん考へるぞ 

三木唯史 昭和四十二年(1967)美幌町開基八十年を祝して製作。美幌町史にも収められた。

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