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日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年4月16日

日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年4月16日

2015年04月16日(木) 23:18
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, トロント, 北海道人, 国際, 日本, 日本映画, 映画, 観光, 音楽
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日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年4月16日
Canada-Japan Times (e-nikka) Mail News April 16, 2015

今週のe-nikkaから
2015年（平成27年）4月16日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

カルガリーの日本語ラジオ放送 FM 94.7「JC WAVE」のパーソナリティーの皆さん。円内はこの番組に初出演した日加タイムス「e-nikka」カルガリー、奈良由貴子リポーター
【「今週のトピックス・体験ルポ」をご覧ください】

1970年10月、モントリオールでケベック解放戦線FLQに誘拐され公開されたジェームス・クロス英国通商代表の写真
【「カナダ事件簿・十月危機（その２）」をご覧ください】

トロントの和太鼓グループ「永田社中」とインド打楽器グループ「タブラ・アンサンブル」がコラボ・コンサート。調和したリズムが披露された（４月11日、ハーバーフロントにて）
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

玄界灘に近い古民家を改造したレストラン「太陽の皿」で一番人気の「糸島野菜大皿」。オーナーシェフ松井英彦さんが太陽の恵みをいただいた野菜の素材を生かして作った自慢の料理である（４月12日、福岡県糸島市にて）取材＝いろもとのりこ
【「日本紀行」をご覧ください】

バンクーバーで開催の第６回「Sakura Days ジャパンフェア」に日本から参加した子供ダンスグループ「寺子屋」の踊り（４月11日、妹尾翠・撮影）
【「今週のトピックス・ジャパンフェア」をご覧ください】

【視点】

厄介者のハイウエー Gardiner Expressway は問題山積

トロント市中心部のオンタリオ湖畔沿いに東西に走る高速道路 Gardiner Expressway（ガーディナー・エクスプレスウエー）が厄介者扱いになっている。このハイウエーがさまざまな問題をかかえており、行政、民間で今後の在り方に関して議論が沸騰しているからだ。
まず、相当に老朽化していること。初期の建設工事は1955年に開始され、徐々に距離が延長されてきたというから、着工50年以上の歴史を持つことになる。もちろん、当時としては市内の交通混雑を緩和するための画期的な計画であったにちがいない。
ちなみに、Gardiner Expressway は、現在、HWY 427号線から西はクイーンエリザベスウエー（QＥW）につながり、ドンバレーパークウエー（DVP）から東は Lake Shore Blvd. East につながっている。
この Gardiner Expressway が、ここ数年、危険な存在となってきた。老朽化したハイウエーの外壁や支柱のコンクリートが崩れて落下、下の道路を走る車や歩行者に危害を与える恐れが出ている。実際、鉄筋の腐食やコンクリートの崩落事故は、今までに何度も報道されてきた。
次に、このハイウエー計画は、当初、東にもっと延長するはずであったのだが、レスリー・ストリートの手前あたりで工事が中止になったまま、かなりの年数が経過している。高架ハイウエーを支える支柱が青空に向かって建ち並び、長年にわたり、ぶざまな姿をさらしてきた。
また、Gardiner Expressway の下を Lake Shore Blvd. が通っているというのも機能的に疑問が生じる。Gardiner Expressway 東方向の切れ目部分（レスリーの西側）は工事が中断していることもあって、見た目にも良くないということで、解体する計画が提案されたが、予算の都合で順調に行っていない。
数年前には、Lake Shore Blvd. だけをハイウエーにして、上を走る Gardiner Expressway は廃止する計画も飛び出した。Gardiner Expressway に草花や木を植え、市民の憩いの場、散歩道として細長い庭園にしてはどうだろうかという奇抜なアイデアである。
このような状況のなか、４月15日、メディアは Gardiner Expressway の今後の在り方について、３つの方策があると報じた。しかし、これら３つの案にはそれぞれ賛成と反対の両方の意見がある。
一つ目の案は、このハイウエーをそのまま存続すること。これに賛成の人は「ダウンタウン交通のため50年以上も役立ってきたのだから、これからも続けて利用できるようにすべきだ」という意見。一方、反対派は「50年以上もたつ古い道路は安全性の点で大いに疑問がある。すでに市はジャービス通りから西の区間の今後10年間の修繕経費に６億6270万ドルを歳出するとしている。構造的な欠陥はどうしようもない状態に陥っている」と述べる。
２つ目は、現在の Gardiner Expressway を移転する案。これも、交通の混雑緩和に貢献するという意見と、別の場所にハイウエー用地を探すことは容易ではないとする意見が分かれる。
３つ目は、「ハイブリッド」と呼ばれる案。ジャービス通りから東の鉄道用地の南側を通過してループ式にDVPに入れるように設計したもの。これは、コスト面で総工費９億2000万ドルと最も高い経費がかかるという。車の流れが良くなって結果的に市民に利益をもたらすという声と、構造が複雑であまりにも経費がかかりすぎるという反対論がある。
市では、今後、公聴会を開いて市民の討論を重ねていく予定だというが、半世紀以上も昔に立案した Gardiner Expressway 計画が、今、このように議論されているのを見て、都市計画の重要性、難しさを痛感する次第である。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【体験ルポ】
カルガリー日本語ラジオ放送
FM 94.7 JC WAVE に出演しました！?

【日本紀行】
古民家を改造、自然の恵みあふれる
福岡県糸島市のレストラン「太陽の皿」

【カナダ事件簿】
十月危機（その２）
ケベック解放戦線FLQ最初の誘拐事件
ジェームス・クロス英国通商代表を拉致

【知っておきたい相続法の基礎知識】
相続法の基礎知識・オンタリオ州編〈その７〉
裁判所による遺言状の確認手続き
「プロベイト」とその回避策の注意点

【バンクーバー】
第６回「Sakura Days ジャパンフェア」
日本のビジネス・伝統文化・食文化など紹介

【今週のおすすめ本】
世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
〔ムヒカ／述〕くさばよしみ／編　中川学／絵
出版社名：汐文社
出版年月：2014年3月
税込価格：1,728円

＜読者ひろば＞

【ビクトリアの話題】
惜しまれながら閉店する「The Original Christmas Village」
クリスマスの小物たちに囲まれたギフトショップ

【訃報】
トロントの津川昭四郎さん死去、86歳

＜コミュニティー・ニュース＞

JCCC映画鑑賞会、５月21日（木）
「映画中村勘三郎」を上映

カナダ・フレンドシップ大使一行がバンクーバー訪問
作家ジョイ・コガワ氏らさまざまな人と会い友好深める

和太鼓とインド打楽器のコラボレーション
「永田社中」「タブラ・アンサンブル」素晴らしい演奏

小原流トロント支部
盛大に「春の花展」開催

落語家・中村山椒さん、JCCCで「松山鏡」演じる
日英バイリンガルの熱演で観客席は笑いの渦に

新しい日本の響き、津軽三味線と和太鼓
山口晃司＆笛木良彦コラボコンサート
４月16日（木）トロント日系文化会館

＜カナダニュースダイジェスト＞

12階建て老朽アパートの外壁レンガが大量に崩落、不安募る住人

＜おでかけガイド＞

【イベント】
トロント市「ドアズオープン」
５月23日（土）＆24日（日）

【アンティーク】
エローラ・アンティークショー
４月18日（土）＆19日（日）

【ミュージカル】
ミュージカル「Mamma Mia !」
５月５日（火）～10日（日）
プリンセス・オブ・ウエールズ劇場

【e-nikka今週号】
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