The White Haired Girl – 白毛女(バレエ映画)
- 2013年01月15日(火) 20:32
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東京都文京区にある現代中国映画上映会(現中映)から 2013年1月上映会のニュースレターが送られてきました。映画ファンにご案内します。
現代中国映画上映会です。
本年もよろしくお願いします。今年最初の上映会は、1月19日(土)に、新中国誕生後に発表されたベストセラー小説『鉄道游撃隊』を映画化した《鉄道遊撃隊》、新中国誕生直後に日本人も参加して制作された劇映画《白毛女》、第1回百花賞最優秀作品賞受賞作《紅色娘子軍》をDVD上映します。また、文革期に盛んに上映された《白毛女》と《紅色娘子軍》のバレエ版(革命現代舞劇)を参考のため無料でDVD上映します。上映会場は文京シビックセンターの3階にあるシビックホール会議室です。この機会をお見逃しないようご覧下さい。皆様のご来場をお待ち申し上げております。現代中国映画上映会
第487回現代中国映画上映会(DVD上映会)
上映作品:劇映画《鉄道遊撃隊》1956年/上海電影制片厂/白黒/スタンダード/80分/DVD
日本語字幕つき
原題◎鉄道游撃隊
原作◎劉知侠『鉄道游撃隊』
監督◎趙明(ヂャン・ミン)
脚本◎劉知侠(リゥ・ヂー・シァ)
撮影◎馮四知(フォン・スーヂー)
音楽◎呂其明(リュィ・チーミン)
主演◎曹会渠(ツァオ・フイチュィ)、秦怡(チン・イー)
馮喆(フォン・ヂェー)、馮奇(フォン・チー)
馮笑(フォン・シァオ)、鄧楠(ドン・ナン)
仲星火(ヂョン・シンフオ)、陳述(チェン・シュー)
鄭敏(ヂェン・ミン)、石霊(シー・リン)
劉非(リゥ・フェイ)、李鏞(リー・ヨン)
李其珍(リー・チーヂェン)劇映画《白毛女》1950年/東北電影制片厂/白黒/スタンダード/107分/DVD
日本語字幕つき
第6回カルロビバリ国際映画祭(1951年)特別栄誉賞受賞作
原作◎延安魯迅藝術文学院『白毛女』(執筆=賀敬之、丁毅)
原題◎白毛女(White Haired Girl)
監督◎王濱(ワン・ピン)、水華(シュイ・ホァ)
脚本◎水華(シュイ・ホァ)、王濱(ワン・ピン) 楊潤身(ヤン・ルンシェン)
撮影指導◎呉蔚雲(ウー・ウェイユン)
撮影◎銭江(チエン・ヂァン)
録音◎沙原(シャーユェン)=山本三弥
作曲◎瞿維(チュイ・ウェイ)、張魯(ヂャン・ルー) 馬可(マー・クー)
編輯◎安芙梅(アン・フーメイ)=岸富美子
主演◎田華(ティェン・ホァ)、趙路(ヂャオ・ルー)
張守維(ヂャン・ショウウェイ)、胡朋(フー・ポン)
李百万(リー・バイワン)、陳強(チェン・チァン)
李壬林(リー・レンリン)、李波(リー・ボー)
管林(グァン・リン)、張瑩(ヂャン・イン)
王楓(ワン・フォン)、張延(ヂャン・イェン)
孫鳳琴(スン・フォンチン)、高平(ガオ・ピン)
傅杰(プー・ヂエ)バレエ映画《白毛女》1972年/上海電影制片厂/カラー/スタンダード/100分/DVD
日本語字幕なし
原題◎白毛女
監督◎桑弧(サン・フー)
脚本◎上海市舞蹈学校《白毛女》劇組集団創作
撮影◎沈西林(シェン・シーリン)
主演◎茅惠芳(マオ・フィファン)、石鐘琴(シー・ヂョンチン)
凌桂明(リン・グイミン)、銭永康(チエン・ヨンカン)
董錫麟(ドン・シーリン)、徐珏(シュィ・ヂュエ)
王国俊(ワン・グオヂュン)、陳旭東(チェン・シュィドン)
傅艾棣(フー・アイリー)劇映画《紅色娘子軍》1961年/天馬電影制片厂/カラー/スタンダード/110分/DVD
日本語字幕つき
原題◎紅色娘子軍
監督◎謝晋(シエ・ヂン)
脚本◎梁信(リァン・シン)
撮影◎沈西林(シェン・シーリン)
主演◎祝希娟(ヂュー・シーヂュェン)、王心剛(ワン・シンガン)
向梅(シァン・メイ)、陳強(チェン・チァン)
金乃華(ヂン・ナイホァ)、王黎(ワン・リー)
鉄牛(ティエ・ニゥ)、牛犇(ニウ・ベン)
張妹明(ヂャン・メイミン)バレエ映画《紅色娘子軍》1971年/北京電影制片厂/カラー/スタンダード/100分/DVD
日本語字幕なし
原題◎紅色娘子軍
監督◎潘文展(パン・ウェンヂャン)、傅杰(プー・ヂエ)
脚本◎中国舞劇団集団創作
撮影◎李文化(リー・ウェンホァ)
主演◎劉慶棠(リゥ・チンタン)、薛菁華(シュェ・ヂンホァ)
宋琛(ソン・チェン)、李新盈(リー・シンイン)
李承祥(リー・チェンシァン)、万琪武(ワン・チーウー)上映日時:1月19日(土) ※開場は各回開始の10分前(入れ替え制)
10:30 鉄道遊撃隊
12:30 白毛女(劇映画版)
14:30 白毛女(バレエ映画版)
16:30 紅色娘子軍(劇映画版)
18:30 紅色娘子軍(バレエ映画版)
上映会場:シビックホール会議室
(文京区役所がある文京シビックセンター3F)
東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 直結
都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 直結
地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
会場費:700円(会員=1作品につき、各回入れ替え)
非会員・期限切れの方は要同時入会
※バレエ版2作品は無料上映
入会金:600円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)
8100円(フリーパス会員、同時入会可、有効期間1年)
※DVD上映会では会員の方でも会員証をお忘れの場合は臨時に再入会していただきます(後日返金可)
※フリーパス会員はDVD上映会場でのみ例外的に新規入会を受け付けます
※DVD上映会では諸般の理由により非会員(期限切れ)の方はご入会いただく必要があります
※有効な会員証をお持ちでない方は非会員とみなさせていただきます
※非会員の方でその場での入会を承諾いただけない方はご覧いただけません《鉄道遊撃隊》 1930年代から1940年代の抗日戦争時期の山東省臨城や棗庄一帯。都市と都市を結ぶ鉄道は日本軍の兵站の命綱だった。日本軍は重装備で手強い。それに対してまともな武器も持たない中国人たちはゲリラ戦を挑み、日本軍を攪乱する作戦に出るのだった。劉洪や李正たちがそのために組織したのが“鉄道遊撃隊”、人呼んで“飛虎隊”だった。
日本軍の小林部隊は岡村に特殊任務を命じ、目障りな“飛虎隊”の掃蕩を狙った。しかし、地元の地理を熟知している李正たちは神出鬼没。岡村は戦果をあげることができなかった。
輸送線を分断すれば敵の動きは止まる。孤立させれば殲滅させることもできると見た李正たちは機関車を奪取し、貨物列車同士を正面衝突させる作戦に出た…。
新中国誕生後に発表された劉知侠の痛快通俗小説『鉄道游撃隊』は発売後、大ベストセラーとなり、早速映画化が決まった。1956年に公開された本作は停滞期にあった中国映画に痛快娯楽劇というジャンルの新風を吹き込んだ大ヒット作である。《白毛女》 1935年の華北の農村。貧農の楊白労(ヤン・バイラオ)は早くに妻を亡くし、一人娘の喜児(シーアル)と一緒に暮らしていた。美貌の喜児は隣に住む王さん家の大春(ダーチュン)と互いの将来を約束する仲だった。
しかし、年若く美しい喜児を自分のものにしようとしている者がいた。地主の黄世仁(ホァン・シーレン)だった。悪知恵を働かせた黄世仁は、楊白労に年内に借金の完全精算を要求する。しかし、貧農の楊白労にはそれは無理な話。期限が来ても当然借金は返せない。黄世仁は借金のカタに喜児を売る契約に判を押すことを要求する。それを拒むものの、強引に証文に押印させられ、喜児に責任を感じた楊白労は自殺してしまう。そして、喜児は無理矢理、黄世仁の妾にされてしまった。大春との仲を知っていた黄世仁は王さんへも土地を返すよう要求し、大春とその母親を追い払う。大春は喜児を取り返すことができず、八路軍に参加した。
黄世仁に手籠めにされ、子供を身ごもる喜児。しかし、彼女は黄世仁の使用人によって助けられ山に逃げ込む。その途中で子供は流産。喜児は黄世仁へ復讐をするため必死で生き続ける。村のお堂のお供えを盗んで食べるなど、あまりに苛酷な状況に喜児の黒髪は白髪に変わっていった。
村ではお堂の供え物がたびたびなくなることに話題が集まっていた。いつしか「白髪仙女」の仕業だという噂が広まる。
1937年、抗日戦争が始まり、大春は八路軍と共に村に戻ってきた。黄世仁は「白髪仙女」の噂を逆手にとり、八路軍の抗日宣伝や小作料引き下げの動きを封じ込めようとした。大春は迷信を暴くため自ら山の洞穴に向かい、そこで白髪になった喜児に遭遇する。黄世仁に手籠めにされ子供を身籠もった過去に喜児はためらうが、復讐のため村へ戻ってきた。
村では審査会が開かれ黄世仁たちの悪事が暴かれ、彼らは排除された。元の暮らしに戻った喜児の白髪もやがて黒髪に戻り、彼女は大春と結婚して幸せな生活を過ごすのだった…。
新中国の誕生から1年経った1950年、日本が旧満洲に設立した“満映”を接収して作られた東北電影制片厂で1本の劇映画が誕生した。延安の革命根拠地で創作された歌劇『白毛女』を映画化した《白毛女》だ。地主に妾として拉致され、陵辱されながらも逃げだして仇を討つ女性を描くという単純なストーリーながらも中国革命当初の熱い雰囲気をよく伝えている記念碑的作品である。《白毛女》の創作に当たり、中国に残った多数の日本人が裏方を務めたことはあまり知られていない。原作が歌劇であるため、劇中に歌が多数出てくるのも特徴の一つである。その歌の中で一番有名なのが長年にわたりNHKの中国語講座のテーマとして使われた『北風吹』(北風吹いて)である。『白毛女』は松山バレエ団により現代バレエとして改編され、文化大革命中の1972年には模範バレエ映画《白毛女》が作られ全中国のみならず日本でも上映された。※今回は参考として1972年に制作されたバレエ版の《白毛女》も上映しますので併せてご覧下さい。
《白毛女》(バレエ映画) 松山バレエ団がバレエ化したことに触発され、1964年に上海バレエ団が独自にバレエ化した《白毛女》の舞台を記録し、“革命現代バレエ”として全中国で上映され、文革期に推進された8つの模範劇のうちの1つとなった。文革が生んだ事物の一つと思われているが、実際はその前の1964年にバレエ化されている。
基本ストーリーは劇映画の《白毛女》と同じであるが、解放区の場面が多く取り入れられている他、最後のシーンでは喜児が八路軍に参加するように変更されている。
現代京劇《智取威虎山》、現代バレエ《紅色娘子軍》と共に模範劇の中では完成度が高く、特に音楽はそれだけを聴いても十分に鑑賞に堪えられる優秀作である。文革期にはバレエ音楽を参考に交響組曲《白毛女》も発表された。
※ストーリーが劇映画版と基本的に同じであるため歌の部分には日本語字幕を付けませんが、動作で表現するバレエ作品なので理解に問題はありません。
※本作は無料上映です。《紅色娘子軍》 1930年の海南島。牢屋に捉えられていた奴隷の娘・瓊花(チォンホァ)は地元の豪族地主・南覇天(ナン・パーティェン)のもとから命からがら逃げ出し、たまたま通りがかった紅色娘子軍の共産党代表・洪常青(ホン・チャンチン)に助けられた。彼女は父親を南覇天に殺され、母親も行方不明。家も奪われて南覇天の奴隷としてその家に幽閉されていたのだ。彼女の境遇を聞き、洪常青は“紅色娘子軍”を紹介した。南覇天への復讐を胸に秘め、瓊花は娘子軍に参加した。
日々続く行軍と訓練。偵察の途中、たまたま南覇天を見つけた瓊花は規律を無視し、復讐の激情にかられ発砲してしまった。南覇天を倒すことは出来ず、逆に反撃され逃げ帰った。この利己的な行動に対し、組織は厳しい処罰を下した。しかし、瓊花は戦いの中で成長し、復讐だけを目的とせず、階級の敵に立ち向かう戦士になっていった。敵弾に倒れた洪常青から党の代表を任された瓊花と娘子軍に、南覇天への総攻撃をかける日がついにやってきた…。
《芙蓉鎮》《阿片戦争》など数々の名作を世に送り出した謝晋(シエ・ヂン)監督の1961年の作品。翌1962年の第1回“大衆電影”『百花賞』で最優秀作品賞の他、最優秀監督賞(謝晋)、最優秀主演女優賞(祝希娟)、最優秀助演男優賞(陳強)を獲得した中国映画史に燦然と輝く記念すべき作品である。
※今回は参考として1971年に制作されたバレエ版の《紅色娘子軍》も上映しますので併せてご覧下さい。《紅色娘子軍》(バレエ映画) 1961年に制作された劇映画《紅色娘子軍》を《白毛女》と同じ1964年にバレエ化し、1971年に舞台記録したもの。バレエ版《白毛女》と同じく“革命現代バレエ”として全中国で上映された。文革期に推進された8つの模範劇のうちの1つである。《白毛女》が上海バレエ団がバレエ化したのに対し、《紅色娘子軍》は北京バレエ団がバレエ化した。これは一種の対抗と考えることもできる。《紅色娘子軍》は文革期にバレエ版の他に京劇映画版も作成された。
《白毛女》と同じように《紅色娘子軍》の基本ストーリーも劇映画版と同じである。こちらの音楽も完成度が高く、音楽として十分に鑑賞に堪える優秀作である。
※ストーリーが劇映画版と基本的に同じであるため歌の部分には日本語字幕を付けませんが、動作で表現するバレエ作品なので理解に問題はありません。
※本作は無料上映です。※各作品のスチール写真などは次をご覧下さい。 http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/future.htm
※上映会場において上映作の中国製DVD(台詞の日本語訳付録あり)の販売があります。当日上映作品は在庫のほぼすべてを会場持参します。ご来場の際はお早めにどうぞ。
現代中国映画上映会 http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/
音楽動画(YouTube)
任祥-小白菜-河北民謠.清新感人版 – YouTube
小白菜 – 新加坡青声合唱团 2009 – YouTube
白毛女– 北风吹.wmv – YouTube
北風吹 (from <白毛女>) 朱逢博 1972 – YouTube
響 音夜 : 北風吹 – YouTube
関連サイト
『白毛女』が結んだ周恩来と松山バレエ団の深い友情_China.org.cn http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2009-03/20/content_17476170.htm
松山バレエ団白毛女 マダム・チャンの日記/ウェブリブログ http://dianying.at.webry.info/201102/article_4.html
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