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美幌海軍航空隊所属の訓練所（訓練生）

美幌海軍航空隊所属の訓練所（訓練生）

2012年08月29日(水) 7:11
カテゴリ: Twitter, お知らせ, アジア, アメリカ, イギリス, オホーツク, ロシア, 中国, 北朝鮮, 北海道, 北海道人, 北見市, 台湾, 国際, 大空町, 女満別, 日本, 東アジア, 東南アジア, 美幌町, 韓国, 音楽
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美幌海軍航空隊（びほろかいぐんこうくうたい）は、日本海軍の部隊の一つ。六番目の陸上攻撃機部隊として、太平洋戦争序盤より中盤にかけて最前線で爆撃・攻撃・偵察行動に従事した。1942年（昭和17年）11月1日に初代第七〇一海軍航空隊（だい701かいぐんこうくうたい）と改称。地名の「びほろ」ではなく「みほろ」と呼んでいたとする証言が多数あり、海軍でも建設中は「M基地」の符牒で呼び、機体番号も「M-数字」と表記していた。終戦までに美幌周辺に3箇所の飛行場が造成された。敗戦後に進駐した連合軍は、美幌飛行場の滑走路を徹底的に破壊したが、第三美幌飛行場は緊急用に温存した。破壊された美幌飛行場跡には陸上自衛隊美幌駐屯地が開かれ、残された第三美幌飛行場は、道東の玄関・女満別空港として健在である。（Wikipedia）　

美幌駐屯地（びほろちゅうとんち、JGSDF Camp Bihoro）とは、北海道網走郡美幌町字田中に所在し、第6普通科連隊等が駐屯している陸上自衛隊の駐屯地である。最寄の演習場は、美幌訓練場。駐屯地司令は、第6普通科連隊長が兼務。 1940年（昭和15年）、当地に大日本帝国海軍美幌第一航空基地が完成。1945年（昭和20年）、終戦により、GHQが滑走路を破壊。飛行場としては使用不能となる。（Wikipedia）　

連載語り継ぐ戦争 (10)　

当時の記録見つけられず…

　北見市在住の男性（81）は終戦を迎える直前、美幌町報徳の滑空訓練所に1カ月ばかり通った。男性は20年ほど前、記憶を頼りに滑空訓練所のことを調べたが当時の記録を見付けることはできなかった。「子ども時代の記憶で定かではありませんが、報徳には旧海軍の飛行場があり、海軍士官の制服姿で訓示を受けた記憶もあるので、おそらく美幌海軍航空隊所属の訓練所だったのでは」と思いを巡らせる。

親元離れ美幌の滑空訓練所に入所北見市・男性(81)
　鉄拳制裁に耐え、空腹と戦いながら訓練
　「同じ経験をしている人がどこかにいるはず」
　旧端野町生まれ。自身を「戦前生まれ、戦中育ち」と語る。軍国少年として飛行兵に憧れていたが、子どもながらに大変な時代であるということも理解していた。

　尋常小学校6年の時、滑空訓練所への入所が学校推薦で決まった。その後に入所した訓練所には国民学校6年と高等科1、2年と思われる約30人が集結し、戦闘帽と亜麻織りの開襟半そでシャツ、半ズボン、わら草履が支給された。

　訓練生は寮に寝泊りし、食事はえん麦にトウモロコシを引き砕いたものと潰した小麦に数えるほどの米粒が入ったものだった。「温かいうちに食べないとまずくて、掛け流すようにおなかに入れました。腹持ちが悪く、空腹で夜はおはぎを食べる夢ばかり見ていました」

　訓練所では毎日、午前に軍事学やモールス信号などを勉強し、午後からグライダーの実技訓練が行われた。グライダーの枠組みは木製で、大きさは翼が10メートル、胴体部分が5メートルほど。翼は雨が降っても破れず、絹に似せて作った再生繊維だと思った。

　体重が軽かった男性はグライダーの前後に砂袋を2、3個積み「〇〇訓練生、準備完了」の掛け声とともに、股に挟んだ操縦かんを前後左右に倒して「前後左右、尾翼作動異常なし。報告終わり」と翼の動きを確認する数回の乗艇体験を行った。その後はグライダーを飛ばすため、20人ほどでゴムの綱を引っ張り続けた。

　当時のことを「上官の制裁と荒々しい声に驚き、毎日萎縮していました。いつもピリピリとしていて下手をすれば往復ビンタをされた。鉄拳制裁の横暴で、殴られたことは鮮明に記憶しています」。幼い自分の写真を見つめ、頭によぎる厳しい生活に「ずいぶんと大人びた子ども時代だった。出征さえなかったが、よく生き抜いてこれたと思う」と涙をこらえ、つぶやいた。

　訓練半ばで終戦を迎え、男性は帰郷した。訓練生活は私語も許されず、心が安らぐ時間などなかったという。男性は「同期入所した人の名前さえ思い出せない。年上の先輩達にこの話をしても訓練所があったことさえ知らず、記録もないために事実を確かめられないことが非常に残念です。おそらく私と同じように管内から召集され、同じ経験をしている人が今もどこかにいるはず」と当時の情報を求めている。 (理)

北見網走オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2012/08/27掲載（北見市／本紙連載・歴史）
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=63867　

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