北海道 大空町の図書館(女満別図書館、東藻琴図書館)
- 2012年08月12日(日) 9:12
- カテゴリ: Twitter, お知らせ, アジア, オホーツク, ギター, スポーツ, 健康・福祉, 北海道, 台湾, 国際, 大空町, 女満別, 日本, 映画, 東アジア, 観光, 音楽
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連載 大空町の取り組み (1)
図書館司書・女性を学校に派遣
大空町図書館の司書が、本年度から町内の小中学校5校を日替わりで訪問している。管内では初めての取り組みで、子ども達に読書の楽しさ、大切さを伝え、本に親しむ習慣づくりをサポートする狙い。学校での奮闘ぶりをはじめ、乳幼児への読書のすすめなど子どもと本をつなげる図書館の取り組みをリポートする。
大空っ子の読書後押し
子ども達と語り合い読書習慣づくりに力
「これ、面白かったです」
「今日も借りてく?」
「うん」
給食後の休み時間。女満別小学校の図書室で、司書の女性(50)と児童が会話を交わす。女性は4月から、東藻琴図書館から学校に派遣されている。月〜金曜日の午前中から放課後まで曜日と時間帯を決めて女満別、豊住、東藻琴の3小学校、女満別、東藻琴の両中学校で過ごしている。
図書館司書が学校に派遣されるのは、道内では恵庭市など数少なく、管内では大空町が初めてという。
女満別小では水曜日に丸一日、木曜日に半日を過ごす。休み時間は子ども達への貸し出し・返却業務、授業中は本の整理や修理をこなす。学校によっては本の分類が進んでいない図書室もあり、4月以降、こつこつと作業を進めている。「人気の本ほど傷みます。女満別小は『ひみつシリーズ』、豊住小なら『妖怪シリーズ』など、学校によってはやりや好みが微妙に違うんですよ」
子どもが求める本が図書室にない時などは「図書館に行けばあるよ」などとさりげなくPRし、対話の中で読書習慣づくりに力を注ぐ。図書室に通う女満別小の5年生男子は「(女性は)本のことがすごく詳しい。話しているうちに図書館に興味が湧いてきました。来てくれるようになってうれしい」と話す。
女性を通じて図書室同士の結びつきも強まっている。女満別小では以前から本をたくさん読んだ児童の名前を紹介している。本年度からは女性を通じて、他校でも同様の取り組みが始まった。「良いことは見習うという感じで、提案させてもらっています。小さなことでも図書室の環境の充実につながれば」 (つづく) (浩)
北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2012/07/31掲載(大空町/社会・本紙連載・文化)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=63215
連載 大空町の取り組み (2)
大空っ子の読書後押し
本のことを聞いてくれるのがうれしい
図書館司書・女性
豊住小と東藻琴小で給食後に読み聞かせ女満別小には町内の読み聞かせグループが定期的に訪れているが、豊住小と東藻琴小では東藻琴図書館の女性が給食後の時間を利用して読み聞かせをする。読み聞かせが始まると、賑やかな教室は一転して静かになる。
図書担当の教員と連携してオススメの本も選ぶ。女満別小には夏に読んでほしい本と、五輪にちなんでスポーツ選手やイギリス関連の本を集めたコーナーを開設。金環日食時には天体関連の本を並べるなど、子ども達の興味を引く図書館ならではのPRも欠かさない。
女満別小図書担当教諭の女性は「水曜日と木曜日は、子ども達は自然と学校図書館に足が向くようです。調べ学習が多くなってきている中で、司書さんがいることはとても心強い」と話す。
学校にはそれぞれ図書担当の教諭がいるが、通常の業務もあり「限界がある」(町内の教諭)のが実情。新しい本の登録ができなかったり、本の修復ができないことも多いという。司書の派遣はそうした実態を改善するべく、現場の声に町教委が応えて実現した。
昼を過ごす小学校3校では「子ども達とふれあう機会を」という学校側のはからいで、子ども達と昼食を一緒に食べて交流を深める。女性は、派遣について「どの学校も先生方が協力的で助かっています。手探りの部分もありますが、やりがいがある業務。子ども達が興味を持って本のことを聞いてくれるのがうれしい。図書室に来てくれる子をもっと増やしたいですね」。(つづく) (浩)
北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2012/08/04掲載(大空町/教育・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=63343
大空っ子の読書後押し 大空町の取り組み (3)
生後6カ月から絵本のススメ
はじめましてパックをプレゼント
おすすめリストや貸し出し2冊など
子どもの読書習慣づくりには保護者の協力が不可欠だ。大空町図書館は本年度から女満別、東藻琴両地区で「はじめまして絵本事業」を始め、乳幼児の母親らに、本に親しむことを勧めている。司書が6、7カ月児健診の会場に出向き、母親らに「はじめまして絵本パック」をプレゼントする。中身は、司書が選んだ貸し出し用の絵本2冊、松岡義和館長手製のブックレット「子どもと絵本」、図書館のしおり、図書館カード申込書、赤ちゃん絵本おすすめリストなど。盛りだくさんのパックだ。
プレゼントでなく、貸し出しなのは予算の問題もあるが「返却を兼ねて図書館に足を運んでほしい」という思いを込めているからだ。
貸し出すのは話が短く、繰り返しなどのリズムがある、いわゆる「赤ちゃん絵本」。松岡館長は「乳幼児期から語りかけていくことは、言葉を豊かにする。核家族化で『いないいない、ばあ』をしてくれる祖父母が減っている現代では、読み聞かせがより重要になってくる」と話す。
パックを受け取った母親(29)は「7カ月だと読み聞かせても聞いてくれるか不安でした。自信を持って読みたい。おすすめリストもあるので図書館に行きやすくなります」と実践を誓っていた。
少子化でパックを手渡す絶対数は多くはないが、パックがきっかけになり、図書館を訪れる親子は増加傾向。成果は確実に表れている。東藻琴図書館の司書は「読み聞かせは親子のスキンシップにもぴったり。図書館に行きたいと考えている親子の背中を、パックでそっと押してあげられたら」と話している。 (浩)
北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2012/08/06掲載(大空町/教育・本紙連載・文化)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=63374
関連サイト:
北海道 大空町図書館
http://www.library.town.ozora.hokkaido.jp/library/opac/
女満別図書館/大空町ホームページ
http://www.town.ozora.hokkaido.jp/dd.aspx?menuid=1577
東藻琴図書館/大空町ホームページ
http://www.town.ozora.hokkaido.jp/dd.aspx?menuid=1578
女満別空港/大空町ホームページ
http://www.town.ozora.hokkaido.jp/dd.aspx?menuid=1057
女満別空港管理事務所ホームページ
http://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/rjcm1.htm
女満別空港
http://www.mmb-airport.co.jp/
関連エントリー:
女満別駅(北海道)の「水ばしょう群落」レリーフ – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/2010/10/13/120024
夏休みの旅行は女満別空港から美幌峠 – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/2011/07/05/004005
ヘルパーズ!あなたがいる風景(大空町で) – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/2012/06/05/173622
「每一天都不同」(A New Day Everyday) – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/2012/07/19/170437
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加藤 雅夫
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北海道美幌町 · http://masaokato.jp/
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https://twitter.com/bihorokato
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