私たちが出来る支援とは?(和僑会)

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和僑会(香港)からのメールマガジン:海外で働く日本人(和僑)を応援する「和僑ニュース第126号」が送られてきました。日本及び世界各地の和僑人、東日本大震災被災地の皆様へお知らせいたします。

『和僑ニュース』 (第126号) 私たちが出来る支援とは?

【1】 本日のトップニュース
上海で発行されているフリーペーパー『City bros』の3月号より連載がスタート致しました。

新連載「和僑」という生き方 第1回 GYPSY QUEEN
 上海和僑会の発足1周年を記念した、10年12月12日のイベントで、和僑のためにつくった歌を披露した「GYPSY QUEEN」。“和僑”に携わる人物を紹介する本コーナー、記念すべき第1回は、GYPSY QUEENに話を聞いた。掲載記事:http://www.jbn.com.hk/scheduler/upfile/275-1.jpg

 
【2】 本日の特集 東日本大震災 今被災地に必要な事
 北京和僑会事務局長の益子です。今週は、予定を変更し北京和僑会安田玲美理事が東日本大震災で被災した出身地東北に一時戻られ、現状を認識した上で「今後どんな支援をすべきか」についてコラムにまとめて頂きましたので緊急配信します。もしこのコラムをご覧になって、安田理事の活動に賛同頂きご支援頂ける方は是非北京和僑会事務局までご連絡頂きますようお願い申し上げます。

ここからコラム本文
 今回私は自分の出身地である岩手県の被災地を中心にまわってきましたが、被害の程度に差はあっても、沿海部はすべて同じように被害を受けているので、すべてに対しての支援は難しいうえに、支援の対象と内容を限定して実施しないと、結果として支援がタイムリーにピンポイントで届くことはありません。一番感じたのは、総論的に言うところの実態の見えない『被災地』に何をするか、ではなく、顔の見える具体的な対象に向けた、具体的な支援の必要性です。目前のこととしては、『今』必要なものを、必要な『ところ』に届けること。これは、個別の対象に応じて実施する必要があります。

そこで、まずは同級生が多くいる地元の久慈地域の町村に限定して行動を起こしています。このうち、野田村というところでは、村全体の半分以上が被災しましたが、幸いなことに不明者はすべて発見され、がれきの撤去等、作業は随分進んでいます。学校もスタートしました。しかし、唯一の交通手段であるリアス線は壊滅的な被害を受け復旧は不可能、また、ほとんどの人が車やバイク、自転車を流され、交通手段を持っていません。ここではとくに高校生の通学のために、今は自転車がとても必要です。

そこで、放置自転車問題に取り組む「全国自転車問題自治体連絡協議会」に問い合わせたところ、処分予定の放置自転車を提供してもらえる可能性が出て来ました。

被災地の自治体から直接問い合わせなければならないため、すでに現地に繋ぎましたが、どの程度のスピードで取り組んでもらえるかわかりません。スピードが遅ければ、こちらから再度プッシュする必要があります。

また、すべての自治体で同様の問題を抱えていると思いますので、野田村でのこの支援が成功すれば、被災地各地で同様の支援ができると思います。とはいえ、自転車の整備、盗難登録等、他にもやらなければならないことがあり、お金もかかりますので、そう簡単にはいかないでしょう。

この他にも「イベント開催」で地域を盛り上げようと企画をしています。ご意見、ご協力、よろしくお願いいたします。

GWにイベント開催
 GWは、この地域はいつもなら桜祭りの季節です。子供たちは被災以後楽しいイベントがなく、自粛ムードで疲れてしまっているので、現地の子供たちに喜んでもらえるようなイベントを開催したいです。すでに野田村役場の許可は取り、開催日は5月7日(土)と設定しました。

岩手ですでに個人的に支援活動をしている幼馴染と、野田村役場の同級生と私の3人体制で、ご協力を頂ける方々との間を繋ぎ、具体的な支援ができる体制・チームを作り、まずはこのGWのイベントから実現させたいと思います。イベント内容:野田桜祭り(仮)の名で、ミュージシャンによるコンサートを開催し、屋台を出す。今はこれだけですが、ここから膨らませたいです。

ご協力いただきたい方面は
● イベントに来てくれるアーティストや、子供に喜んでもらえるような楽しいイベントをしてくれる方
● 屋台でつくる焼きそばやアメリカンドックなどのアイデアと材料を提供してくれる方
● 容器や材料など、必要なものを購入する資金を提供してくれる方
● マスコミを呼べる方
※何よりも子供が喜ぶのは、何とテレビが取材に来ることだそうです!(笑)
テレビに映る!ということが楽しみのようです。
などなど。
イベント自体のアイデアを出してくれる方、お金や物資を提供してくれる方、ボランティアとして現地で運営を手伝ってくれる方なども大歓迎です。ミュージシャンは、北京和僑会サポーター頭のファンキーさんや、ゴンザレス鈴木さん、河口恭吾さん等が、ボランティアの名乗りをあげて下さっています。

ただ、この皆さんのスケジュールはまだ確認できていなく、すべてまだ未定の状況です。北京和僑会正会員の諸多さんからは、お花を提供してもらえる可能性があるとご連絡を頂いています。母の日も近いので、実現すると嬉しいです。

また、(株)ホリバの友人からは、フランスの子供たちが被災地に向けて画いてくれた絵を贈呈してもらえる可能性があるとのお話しもいただいています。少しづつ、しかしながら着実に実現に向けて進んでいます。

私はまず、自分の地元でこうした状況に応じた具体的な支援を行うチームを形成したいと思っています。このように、支援を検討して下さっている方がいれば、その皆さんが自分の支援する町を具体的に決めて、よりタイムリーで具体的な、目に見える支援ができるようになれば良いと願っています。

お金の動かし方が難しく、野田村に自治体として専用口座を開設して頂くことも相談しましたが、議会を開いて議決する必要があるが、被災して議会が招集できない状況と、非常に矛盾な現実です。

個人で専用口座を開設しようにも、義援金詐欺が多発したことを理由に、銀行が口座を開設してくれないという状況も発生しているそうで、結局、前出の私の幼馴染が、信頼関係だけを頼りに、自分の会社の口座を使って、寄付を頂いた先には必要に応じて領収証を発行し、納税もして、専門の監査役を立てて運営していますので、和僑ニュースをご覧の皆様で趣旨に賛同し支援金を頂ける場合にもこの口座に入金して、GWのイベントのために限定をして活用させていただきます。

また「地元特産品の販売」による支援も検討中です。それは、支援のお礼にと頂いたことがきっかけでした。工場も流されたため、もう生産できません。在庫分しかありませんが、と言われ頂いたものです。

実際に被災地を歩いてみると地元の被災しなかったお土産屋さんには、こうした商品が多く並んでいました。でも、観光客はやってこないので買ってもらう見込みはありません。塩はまだ良いですが、ラーメンなどの賞味期限のある商品は、ゴミになってしまう恐れがあります。

こうした在庫商品を代理販売することができれば、それもまた地元の収入の一部になります。5月8日に東京和僑会始め各地和僑会も応援するチャリティイベントが東京・代々木公園で開かれます。このイベントでまずこうした在庫商品の代理販売をしてもらえることになりましたので、現地にその希望があるかどうかの確認と、運営方法について確認作業を急いでいる所です。

今後も、同様の代理販売を行って下さる方を募集しています。美味しく食べて被災地支援が出来るなんて素晴らしいと思いませんか。

最後に、被災地と一言で言っても現地の状況は地域ごとに異なっている事を忘れてはなりません。三陸沿岸部が500kmにわたって被災していますが、この中には多くの市町村が含まれ、被害状況や抱えている問題、復旧の程度はまちまちです。日本全体で見ると、今発生している問題は、地震そのものによる被害、津波被害、原発被害、液状化被害、風評被害と多岐にわたり、また、それらが複雑に絡み合ってより難易度を増しています。

現状をみると、地理的にも内容的にもこれだけ広範囲にわたる問題が、総論的に語られている傾向があります。しかし、例えば津波の被災地でも、被害が街の8割にも及び多くの不明者がまだ発見されていないところと、被害は街の2割程度に止まりすでに不明者はすべて発見されているところでは、必要な支援の内容は大きく違っていますので、もっと各論的な対策が必要と感じました。

今こそ、国内のみならず和僑会ネットワークを駆使した全世界的かつピンポイントな支援が必要です。これからも被災地に入り「どんな支援が必要か」を考え、お伝えしていきますので支援ご協力のほど
よろしくお願いいたします。

 
【6】 編集後記
 今週は、予定を変更して東日本大震災被災地からの生の声をお届けしました。被災地は徐々に日々の生活を取り戻すべく動き始めているようです。ご紹介したように「和僑」として出来る支援を考え動いている方が、他にも大勢いらっしゃいます。一人ひとりが出来る身近な支援を、長期継続的に行う事こそ最も重要ではないかと思います。
 さて来週は北京和僑会執筆最終週となります。今週お伝えする予定だった実際に始まっている北京和僑会会員同士のビジネスマッチングを実例に、北京でビジネスを始めたい方への役立つ情報を掲載したいと思います。来週も、よろしくお願いいたします。(益子)

海外で働く日本人(和僑)を応援する『和僑ニュース』 2011/4/27 (第126号)
本日のメルマガの全文はこちらからhttp://www.jbn.com.hk/mmagazine/2011_0126.htm

和僑会ホームページ http://wa-kyo.net/(和僑会ラウンドテーブル)


Khúc Ca Hy Vọng’(The way of hope) 東日本大震災支援ソング
東日本大震災の訃報を聞きベトナムのトップアーチストたちが集結してこの曲を送ってきてくれました。(gypsyqueenaki

GYPSY QUEEN (バンド)
http://www.gypsy-queen.com/jp/

Shinonの部屋 ~Shinon’s room~:ベトナム版「希望の道」
http://blog.livedoor.jp/xinong923/archives/51732002.html

和僑会 カテゴリのアーカイブ – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/blog/international/wakyo
 

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加藤 雅夫
@bihorokato 北海道美幌町
みなさま、イランカラプテ!日本と世界の人々と共に“平和心”を大切に育てる事が私の願いです。Guitar Mandolin Music 美幌音楽人
http://masaokato.jp/

東日本大震災被災地の皆様へ、私たち(和僑人)が頑張るからね!
加藤 雅夫(bihorokato) on Twitter
http://twitter.com/bihorokato

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1 件のコメント

  1. ありがとう seaofdeathさん!


    ベトナム版「ドナドナ」
    Donna Donna – vietnamese version (seaofdeath)

    美幌音楽人 加藤雅夫 より 2011 年 4 月 29 日 17:22

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