北海道遺産「ピアソン記念館」(北見市)③

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北見市民劇場(ヴォーリズ建築文化全国ネットワーク 2010)、松岡義和(北見ピアソン会理事長)について。

「北見市民劇場」結成 – 北見・網走・オホーツクフリーペーパー 経済の伝書鳩 2010年05月26日の記事(北見市/話題・文化・歴史)

 
10月のヴォーリズ建築文化全国ネット総会で演劇披露
 「ヴォーリズ建築文化全国ネットワーク会議」の22年度総会(10月16日、北見芸術文化ホール)で演劇を披露する「北見市民劇場」の第1回実行委員会が先ごろ、北見手作り絵本美術館で開かれた。劇はピアソン夫妻の遊郭設置反対運動を中心にしたフィクション。同劇場結成記念として、ピアソン夫妻とヴォーリズ氏の功績などを全国に発信する。

ピアソン夫妻とヴォーリズ氏の功績など描く
 同会議は米国出身の建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏の建築物を守る全国組織。交流や研究を目的に毎年、総会を開いている。北見市幸町のピアソン記念館が日本最北のヴォーリズ建築のため、22年度の開催地が北見に決まった。道内での開催は初めて。

 総会の代表幹事となったNPO法人ピアソン会(松岡義和理事長)は、全国から訪れる会員らにピアソン夫妻とヴォーリズ氏の功績や北見とのかかわりを伝えたいと、総会後のフォーラムで市民劇を提案。3月からスタッフを募集していた。

 第1回実行委には応募した3人をはじめ、松岡理事長の呼び掛けに応じた市内外の演劇関係者ら総勢24人が参集。松岡理事長によるオリジナル作品「ピアソン夫妻とヴォーリズ」の台本が配られ、配役が決定した。

 松岡理事長は「今回の演劇を契機に、市町合併した新北見市の歴史や文化を劇にして伝えていきたい。劇団と違いメンバーを拘束せず、その都度、実行委形式で多くの市民が参加できるようにしたい」とあいさつ。集まったメンバーの賛同を得て、北見市民劇場結成を宣言した。

 同劇場は大道具係などを募集している。問い合わせは同会(TEL 0157−31−1215)へ。 (匡)

経済の伝書鳩 http://denshobato.com/

 
※ 関連リンク

ピアソン記念館(ピアソンきねんかん)は、北海道北見市にある歴史的建造物及び博物館。大正時代のアメリカ人宣教師ジョージ・ペック・ピアソンの業績を記念して開設された。北見市が設置し、NPO法人ピアソン会が管理している(指定管理者)。北海道遺産。 (Wikipedia

ピアソン記念館の紹介(永田建設HP)
 ピアソン記念館の建設経過について / ピアソン邸(記念館)の変遷 / ピアソン宣教師夫妻と北見 / ピアソン夫妻 年譜 / 野付牛(北見市)での業績 / ピアソン記念館の設計者ヴォーリズについて / 1995年(平成7年)に確認されたピアソン邸の設計図 / ピアソン記念館外観(写真) / ピアソン記念館展示品(ピアソン夫妻の写真、教会の鐘、オルガン)
 永田建設株式会社は、オホーツク圏に本社がある建設会社です。http://www.nagatakensetsu.co.jp/

NPO法人ピアソン会公式ホームページ
http://www.npo-pierson.org/

 
※ 松岡 義和(Yoshikazu Matsuoka)
 1938年、北海道常呂郡訓子府町生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。北海道網走管内で美術教師を歴任。市立名寄短期大学教授、学長を経て、名誉教授。大空町図書館長。この間、芸術教育研究に携わり、芸術教育の会会長、芸術教育研究所客員研究員、北海道手作り絵本の会会長、NPO法人ピアソン会理事長
 昭和36年から10年間、NHKの学校放送「みんなのくらし」のシナリオを執筆。1962年に手掛けた脚本・上演の「まわせ水車」が、日本児童演劇協会地域児童文化功労賞と文化庁優秀舞台奨励公演に選定。平成元年、北海道民間教育団体連絡会石附賞(実践部門)を受賞。平成16年、名寄市文化賞受賞。

 
※ 関連エントリー (美幌音楽人 加藤雅夫)

北海道遺産「ピアソン記念館」(北見市)①
http://masaokato.jp/2010/06/05/083850

Hokkaido Heritage “Pearson Memorial House” (Kitami) ②
http://masaokato.jp/2010/06/05/083814

 
※ Twitter

加藤 雅夫(bihorokato) on Twitter
http://twitter.com/bihorokato

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3 件のコメント

  1. 大空町で「町民舞台東藻琴」公演: ハッカと軌道を軸に…歴史伝える演劇に喝采
     大空町東藻琴の住民らでつくる「町民舞台東藻琴」の演劇公演「薄荷物語〜軌道が走っていた頃」(実行委員会主催)が18日、町東藻琴農村環境改善センターで行われた。ハッカと軌道を軸に、東藻琴の歴史を伝える人情味あふれる芝居に喝采が送られた。

     物語は昭和21年の東藻琴が舞台。ハッカに展望を見出す人々や、復員を待つ家族の姿などを描いた。北見市在住の劇作家で、町図書館長の松岡義和さんが作・演出を手がけ、29人のキャストが演じた。

     観客は全編に散りばめられたユーモラスな演技に笑い、復員兵がわが子と再会するラストシーンでは大きな拍手を送っていた。大道具の蒸気機関車が白い煙を上げて舞台前を走ったり、町大進地区で盛んだった民俗芸能の駒踊りが劇中で復活する演出もあり、懐かしい描写の数々に満足したようすだった。

     昭和21年に実際の軌道で車掌を務め、その後、東藻琴村村長となった網走市在住の鈴木芳昭さん(82)は「昔のことがよく描かれていて、懐かしさがこみ上げてきました」と話していた。 (浩)

    ※ 経済の伝書鳩Web 」公演2010/07/21掲載(大空町/行事・文化)

    加藤 雅夫 より 2010 年 7 月 21 日 16:34

  2. 9月20日から「北見手づくり絵本展」

    出品者募集中
     北見手づくり絵本の会の第66回「北見手づくり絵本展」が、20日(月)〜24日、常盤町の同絵本美術館で開かれる。開館は午前10時〜午後5時。入場無料。

     春と秋の年2回、絵本展を開催。同会は「手作り絵本を並べてみませんか」と出品を呼びかけている。作品やテーマは自由で、19日午後4時に搬入する。

     問い合わせは同美術館(TEL 0157−22−1427)へ。
     
    伝書鳩Web 2010/09/14掲載(北見市/告知)

    加藤 雅夫 より 2010 年 9 月 14 日 15:02

  3. ピアソンの功績、ヴォーリズとの関係… 
    研究成果を報告 北見芸術文化ホールで
     ヴォーリズ建築文化全国ネットワーク、北見でフォーラム
     ヴォーリズ建築文化全国ネットワークのフォーラムが16日、北見芸術文化ホールで開かれた。NPO法人ピアソン会の理事や、大阪芸術大学教授の山形政昭氏らが研究成果を報告。北見市民劇場がピアソン宣教師夫妻の功績を紹介する演劇を披露した。

    同ネットワークは米国出身の建築家、ウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏の建築物を後世に継承する全国組織。北見には日本最北のヴォーリズ建築、ピアソン記念館がある。同会場で同日開かれたネットワークの22年度総会に合わせて、ピアソン会が市民向けのフォーラムを企画した。

     理事はピアソン宣教師夫妻の遊郭設置反対運動について、遊郭の設置場所や区画まで決まっていた状態から覆った功績を紹介。山形氏はヴォーリズ氏が明治学院の礼拝堂を設計できるように仲介したのがピアソン宣教師であった可能性が高いとし、2人の関係性について報告した。

     北見市民劇場は、ピアソン夫妻が市民の嫌がらせに耐えながら遊郭の設置を防いだことなどを熱演(写真)。300人を超える観客にピアソン夫妻の功績やヴォーリズ氏との関係を伝えた。 (匡)

    伝書鳩Web 2010/10/19掲載(北見市/行事)

    加藤 雅夫 より 2010 年 10 月 19 日 13:37

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