2010年2月 アメリカ音楽療法だより

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JMTSPは、世界各国で音楽療法を勉強、または実践している日本人学生と音楽療法士、また世界の音楽療法に興味を持つ方々の情報交換場所として設立されました。(Japanese Music Therapy Students & Professinals)

2010年2月、三重県伊賀市・伊賀音楽療法研究会メールマガジン編集室に寄せられた米国ニューヨーク居住の音楽療法士・上坪可奈さんのレポート「タイでのワークショップを通じて」をピックアップしました。

Japanese Music Therapy Students & Professionals (JMTSP)
・ 公式ホームページ http://www.geocities.jp/jmtsp2004/
・ jmtspのブログ http://ameblo.jp/jmtsp/

世界音楽療法情報

JMTSPアメリカ音楽療法だより(50)
他分野の専門家に音楽療法とその効果を知ってもらう
-タイでのワークショップを通じて- 

皆様こんにちは。今回記事の投稿を担当させていただく事になりました上坪可奈(かみつぼかな)です。以前2006年にも記事を投稿させていただきましたので、今回で2度目となります。前回はバークリー音楽学院の音楽療法の学生として、授業の様子をリポートさせてもらいました。バークリー卒業後、2007年よりニューヨークに移住し、現在は全米認定音楽療法士として主に障がい児を対象にした音楽療法、そして音楽療法と音楽教育を融合させた独自のメソッドを使って音楽教師としても仕事をしています。またそれらの仕事とは別に、年に数回、主に日本で音楽療法のセミナーやワークショップを行っております。

昨年8月に機会があって、タイで私のワークショップとセミナーをさせてもらえる事になりました。私が今までに行ったセミナーでは参加者は主に音楽療法士、または音楽療法を学んでいる学生がほとんどだったのですが、今回は多岐に渡る分野のプロフェッションたちも多数参加してくださり、彼らに音楽の持つ力や音楽療法を理解してもらい、音楽療法の導入の可能性も考えてもらう事ができました。そしてこの体験は、他分野の人たちが音楽療法に対してどういう見解を持っているか、導入に関しての問題点は何かなどを知るとても貴重な物となりました。このワークショップは、タイのコーンケンという都市にあるコーンケン大学という所で開催されました。参加者は25名で、タイでは音楽療法がまだ広まっていないという事もあり、全員が音楽療法以外の分野の専門家でした。一番多かったのは医者と精神科医で、その他には臨床心理士、言語療法士、看護士、盲学校教師、また音大の教授や音大生の参加もありました。

ちなみに私がこのイベントを行う事になったきっかけは、私がボストンにいた時に知り合ったタイ人の医師、Dr. Patravoot が招待してくれたからです。彼は ハーバード大学留学時代に音楽療法という物に出会い、現在はInternational Association for Music and Medicine (直訳すると「音楽と医療の国際協会」) の創立メンバーでもあります。ハーバード大学卒業後タイに戻り、コーンケン大学で医者(癌の手術医)そして医学部助教授としての仕事をする傍ら、音楽療法をタイに広げるためにタイで初めての音楽療法研究グループを作ったり、コーンケン大学の医学部に音楽療法のカリキュラムを導入したりと積極的に活動をされています。私は彼の手がけるリサーチグループ”Music for Health Research”のコンサルタントとして2007年より交流をさせていただいています。

さて、ワークショップの内容ですが、簡単に言えば「音楽の性質を学び、音楽をどのように音楽療法の臨床現場で使うかについて」です。もう少し詳しく説明すると、音楽の要素それぞれについての構成や仕組みを学び、それらの要素が人間の精神や身体にもたらす効果や影響を体験型のアクティビティを通じて学んでもらい、最終的には音楽療法を実践してもらうという内容です。また、ハーモニーやメロディに関しては音楽理論や即興演奏のテクニックをどのように臨床現場に適応させるか、というような事もデモンストレーションを用いて学んでもらえるような内容にしました。また、音楽療法の基本的な事柄を予め理解してもらうために、ワークショップの前日に「音楽療法入門」というタイトルでプレゼンテーションを行いました。

ところで、私がこのワークショップを計画した時に目標(ゴール)として立てた事が4つかあります。

1:音楽の持つ力や効果を実体験を通して認識してもらう 
2:臨床現場での音楽の使い方を知ってもらい、実践してもらう
3:音楽療法の効果や必要性を知ってもらう
4:音楽療法士の必要性に対する認識を高める

それでは、具体的にワークショップの内容を紹介して行きたいと思います。

<第一部:音楽の力> ワークショップは3部構成になっており、第1部では参加者全員に音楽の持つ力を認識してもらう事を目標としました。そのため“ExperiencingMUSIC!” と名付けた音楽体験を行いました。この体験はとてもシンプルで、参加者全員に紙と鉛筆を渡し、リラックスした状態で様々なジャンルの音楽10曲をそれぞれ約60秒間ほど聞いてもらいます。そして曲を聞いている時に身体や心にどういう変化や反応があったかという事を注意深く内観してもらいます。例えば、ある曲を聞いた時に自分の体がリズムに合わせて自然に動いた、呼吸がゆっくりになった、鼓動が早まった、、、などは身体的な反応です。一方、思い出がよみがえった、イメージがわいて来た、楽しい気持ちになった、、、などは精神的な反応です。それらの反応を注意深く観察してもらい、曲と曲の合間(約3分間)紙に書き留めてもらいます。使った曲は、クラシック、ジャズ、ポップス、R&B、イージーリスニングなど様々で、曲のテンポや楽器構成なども似ていない物を選びました。

全部聞き終わった後で、参加者に10曲の中で、最も印象に残った曲を挙げてもらい、どうして印象に残ったか、自分の心や体にどんな反応があったか、などの意見をシェアしてもらいました。アップビートのR&Bの曲に対して、 多数の方が「自然に足でビートを刻んでいた」「体を動かしたくなった」「脈が少し早くなって気分がすっきりした」などの身体的反応が観察されたようです。一方、ゆったりとしたイージーリスニング系のサックスとピアノのデュオでは「海のイメージがわいて来た」「大草原に立っているような気がした」「懐かしい気持ちになった」などの精神的な反応がよく見られたようでした。他には、過去の事を思い出した、眠くなった、など様々な意見が挙がりました。一通りの意見が出た後に、「これらの反応を利用して、音楽は臨床現場でどういう風に使う事ができるか、-What can Music do inclinical situations?- 」という点について考察すると共に 、音楽の効果や作用を臨床現場で効果的に使う具体例などを上げて説明しました。ここで初めて参加者は、音楽療法とはどういう物かという事が少しずつはっきりしてきたようでした。第一部最後の質問コーナーでは、さっそく参加者から「では、どんな音楽がどういう効果をもたらすの?」「使い方は?」という質問が出て来ました。これは、彼らが音楽の効果を認識し音楽療法に興味を持ってくれた証とも言えますので、私の第一部での目標は達成されたようです。

<第二部:音楽の使い方> 第2部では、このワークショップの本題でもある「音楽の使い方」についてです。ここでの目標は、1)音楽を構成する要素をひとつずつ分析し、2)それぞれの音楽要素が持つ身体、精神的効果、3)それらの臨床現場での使い方を学んでもらうという事です。私は常に音楽療法を実体験と共に学んでもらいたいと思っているので、第2部にも参加型のアクティビティとデモンストレーションをたくさん盛り込みました。

さて今回、音楽を構成する要素として私が挙げたのは、リズム、メロディ、ハーモニー、ダイナミックス(音の強弱)、音色の5要素です。この5要素について、その構成や役割などを分析して行きました。例えば、「リズム」という要素を例に挙げますと、リズムの音楽における役割、リズムと人間の関係、そしてリズムを構成する要素の分析をした後、リズムを構成する要素(拍子/テンポ/リズムパターン)が身体や精神にどんな影響を与えるかを、アクティビティを通して学んでもらいました。例えば、リズムの構成要素の一つである「拍子」がどういう影響を持っているかを検証するアクティビティとして、参加者に隣にいる人とペアを組んでもらいペアで行うアクティビティを行いました。まず、参加者にはパートナーと向き合って座ってもらい、その後、私が拍子が分かりやすいようにピアノで拍子を刻みます。(強拍はオクターブでルートを弾き、弱拍はコードを弾く。*テンポは一定で、コードは変えません)。参加者には強拍の時には自分の膝を叩いてもらい、弱拍の時にはパートナーと互いに手を打ち合うようにしてもらいます。その後、不定期に私が拍子を変えますが、参加者は常に強拍は自分のひざ、弱拍はパートナーと手を打ち合わせないといけないので、必然的に手の動きや速さを調節しなければいけません。例えば、音楽が4拍子から2拍子に変わった際には少し早めに手を動かさなくては行けなくなりません。

音楽になれていない人は拍子が変わる度にあたふたしたり、動きがはちゃめちゃになったりしていましたが、どの方もどのタイミングで膝を叩けば良いか(自分の動作が音楽にあっているかどうか)は、頭では認識されていました。この体験を通じて、拍子が非言語的なキュー(合図)を送っており、脳がどのタイミングでどういう風に体を動かせば良いかプランニングする(motor planning)のを助けている事を体験してもらいました。この反応を利用した音楽療法の例として、リハビリでの音楽療法について紹介したりしました。

また、メロディの効果を検証するアクティビティとして、私がランダムに複雑なリズムパターンをタンバリンで叩き、それを参加者にまねてもらうという実験をしました。私はあえて参加者が覚えられないような長めで複雑なパターンを演奏しましたので、もちろん参加者は覚える事ができません。

その直後、同じリズムパターンに今度はメロディを着けて(私がラララで歌いながら)再度叩きました。すると、参加者はリズムパターンを簡単にまねる事ができました。この体験を通じて、メロディは聴覚記憶(auditorymemory) を補助する作用があるという事を学んでもらいました。アルファベットの順番を思い出すのに、ABCの歌を歌うのも同じ作用からですね。

ここでは全部紹介できませんが、この様に音楽の要素ひとつひとつについて分析し、実際に体験を通じてその効果を理解してもらった事により、音楽のどの要素がどういう影響を与えるかという事について大まかにですが理解してもらえたようです。

<第3部:音楽療法の実践> さて、ここまでは主に音楽の持つ作用とその使い方についての講義でしたが、第3部では、「音楽療法の実践」というテーマで講義を行い、講義の後には参加者に音楽療法アクティビティを実践してもらう機会を設けました。

参加者が音楽療法士以外の専門家という事もあり、基本的な音楽療法セッションの流れや基本的事項(アセスメント、療法の計画、目標の立て方、評価の仕方など)を講義しました。その後、セッション内容の計画の仕方について、よく使われる楽器とその楽器の特徴や音楽療法での使われ方、一般的な音楽療法アクティビティ、様々な音楽療法アプローチやメソッド、使われる音楽の種類や効果、使用目的の違い(生演奏と録音された音楽、即興演奏と既製の曲 等)など、デモンストレーションを用いて説明しました。

講義の後は、いよいよ参加者による音楽療法の実践です。まず、参加者に4-5人組のグループを組んでもらいます。私が簡単に流れを説明したあと、グループごとに音楽療法アクティビティを考えてもらいます。そしてその後グループごとに発表してもらいます。自分たちがセラピスト役で発表している時は他グループのメンバーがクライアント役を演じます。参加者に課された課題は、1)セラピーを行う対象者を決める(グループでも個人でも可)、2)ゴールと目標の設定、3)音楽療法アクティビティ(やり方、使う楽器、使う音楽)を計画、4)発表する、の4点です。音楽療法の対象者として私が二つの症例サンプルを用意しました。参加者はこのうちの一つを選ぶ、もしくは自分たちで症例を作り上げても良いという事にしました。

計画を立てるための時間は20分、発表は1グループに付き約5分としました。

最初は戸惑いの表情を見せていた参加者でしたが、発表はそれぞれ見事な物でした。全部で6グループあり、そのうち3グループは自分たちで考えた症例を用いていました。より実践に役立てるように、と普段接している患者さんやクライアントを症例にしたようです。ゴールや目標の設定はかなり的確で、作り上げた音楽療法アクティビティも、論理的でした。例えば、認知症老人対象の音楽療法アクティビティを計画したグループの例を以下に紹介します。

症例:認知症のため鬱傾向があり他人と接触を避け、部屋に引きこもっている老人ホームにいる老人。セッションの目標:「他人との交流の機会を増やす」「記憶力の強化と保持」「身体機能の強化」。セッション形態:グループ。

音楽療法アクティビティ:「幸せなら手を叩こう」(タイ語バージョン)の曲を用いたアクティビティ。やり方は、まずみんなで「幸せなら手をたたこう」と歌い全員で手を鳴らします。次にクライアント一人が選ばれます。みんなでまた「幸せなら?」と歌い手をならします。その後で、選ばれたクライアントは自分で考えた動き(例えば、肩をたたく、あしぶみする等)を加えて行かなければ行けません。次に、別のクライアントが選ばれ「幸せなら?」と歌った後今までの動作+新しい動きを加えて行きます。つまりクライアントは最初の動きを覚えながらも新しい動きを加えていく事になります。発表の場ではクライアント役が若者という事もあり、セラピスト役の人たちは割と速いテンポで高度な動作をやっていたのですが、私の感想としては、実際認知症老人にこのアクティビティをするのは少し高度すぎる気がしました。しかし、目標の立て方とそれに対するアクティビティの選び方は論理的なので、少しアレンジを加えたり、クライアントの様子に合わせてテンポや動作を変えるなどの柔軟性を持たせると現場でも使える,とアドバイスしました。その他、ここで全てはお伝えできませんが、興味深いアクティビティが多くて私も勉強になりました。

ところで、これらの発表を見ていて私が非常に興味深いと思った事がありました。それは音楽療法士には臨床家としての観察眼や分析力、それと芸術家としての感性や音楽の技術が両方不可欠だと改めて気づいた事です。ランダムにグループを組んでもらったので、それぞれのグループには専門分野の偏りがありましたが、音楽のできる人と臨床医が混ざっているグループが最も質の高いアクティビティを発表していました。なかでも医者2人と音楽学生2人が組合わさったグループは、慢性的に痛みに悩まされるホスピス患者(個人)を対象にした音楽療法を発表していましたが、医者が患者と会話やコミュニケーションをしながら呼吸の速さをチェックし、それに合わせて音楽のテンポを変えるように音楽学生に指示をしていました。

指示を受けた学生は、与えられたテンポで適切なムードの曲をピアノで即興で演奏し、患者の様子が落ち着いたところでさりげなく歌(タイの童謡)を歌い始め患者にも一緒に歌おう、と声をかけていました。

<参加者からの質問> 質問の時間をいくつか設けていたにもかかわらず、熱心な参加者から私はこの一日中ひっきりなしに質問を受けました。第2部と第3部の間の昼休みの時には、音楽療法のリサーチや科学的な側面についての質問を多く受けました。特に多かったのは、「特定の音楽を処方したら、特定の効果がある(例えば、バッハの平均律を聞かせたら喘息がおさまる。)というような音楽の使い方はあるのか」という質問でした。また臨床心理士の方からは「音楽療法の効果はどのくらい持続するのか」などという質問も受けました。私の答えとしては、知っている範囲でのリサーチの知識を共有させてもらった上で、音楽は色んな要素を含むので科学的なリサーチをする事がとても難しい事、そしてそれが今の音楽療法の課題でもあるという事を知ってもらいました。一方、だからこそ音楽は個人のニーズや好みに合わせる事ができ、クライアントにとって特別な物になり得るという事も伝えました。  

面白かったのは、第3部の音楽療法実践の発表が終わった直後の質問が、前述の科学的論証やリサーチに関するものから一転して「音楽療法を導入するにはまず何から始めたら良いか」「どんな楽器が必要か」等の音楽療法を導入する為の具体的な質問が多く挙がった事です。それに加え、「あまり音楽ができなくても簡単にできるアクティビティや方法はあるか」「演奏できないから録音された音楽を使用しても良いか」などの音楽技術面での質問も受けました。私の答えとしては「不可能ではないし実際にそうやってやっているセラピストもいるけれど、音楽療法において音楽は治療に使う道具や技術のような物なので、音楽の技術が高いほど音楽療法の効果も上ると私は思う」と答えました。そして最後に締めくくりとして「やはり臨床的に観察して分析をしながら高度な音楽技術を使ってトリートメントを施すことのできる『音楽療法士』という存在が必要だ」とも付け加えておきました。これで、自分に課した目標は全部達成できたかしら、と思いながら。。。

<ワークショップの反応> ワークショップ2日後、Dr.Patravootから電話がありました。興奮した様子で彼が伝えてくれたニュースはとても嬉しい物でした。なんでも、ワークショップの参加者がさっそく音楽療法を実践し始めてくれているらしいのです。

参加者の一人である音楽大学教授は同じく参加していた医者に声をかけ、彼の患者さんの病床に二人でギターとマラカスを持って行き、簡単な音楽療法を実践したそうです。患者は突然の来客に驚いたようでしたが、馴染みのある歌を一緒に歌ったりした事でとても喜んでいたそうです。患者たちは「いつもより痛みが楽だ」「病院が初めて楽しい場所と感じた」などと口々に言っていたそうです。医者は、いつもと違う患者たちの活き活きとした表情を見た事によって、患者たちを見る目が少し変わったとおっしゃっていたそうです。その他にも、参加者が自分の現場に音楽療法を取り入れる事を考えている、という内容のメールがDr.Patravootの所にいくつか届いたようでした。何はともあれ、参加した人が音楽の力を認識してくれた事、そしてそれを自分たちの分野にも活かそうと行動を起こしてくれた事、そして新しい事をやる気持ちになってくれた事が私はとても嬉しかったです。音楽の素晴らしさがもっとたくさんの人に広まればいいのにな、と願いながら。

とても長くなりましたが、タイでの音楽療法ワークショップに関する手記を読んでくださってありがとうございました。質問や意見などあれば気軽にメールをしてください。それでは失礼します。上坪可奈
(kkamitsubo@gmail.com)

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※ 関連エントリー
・ JMTSP アメリカ音楽療法だより 9月 (2009年09月17日付)
・ 2010年 アメリカ音楽療法だより (2010年1月26日付)
・ 加藤 雅夫(bihorokato) on Twitter http://twitter.com/bihorokato

・ 2010年3月 アメリカ音楽療法だより

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6 件のコメント

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    加藤 雅夫 より 2010 年 2 月 16 日 16:47

  2. 音楽療法の話・・興味深く拝見しました。一義的には、心の病のケア、終末医療等に用いられるのでしょうか。痛みと音楽療法の関係について、関心を持っています。
    半年ほど前から、脳卒中後遺症として「疼痛」が高まっており、夜も安眠できません。枕元でフォーレのレクイエムなどをかけて、心を静めていますが、なかなか辛いものがあります。
    薬も脳神経内科医から薬を処方してもらっているのですが、ヒットしません。音楽療法について、もっと勉強してみたい気持ちです。

    なりひら より 2010 年 2 月 16 日 22:46

  3. すべては、「呼吸」に始まり、「呼吸」に終わる。

    呼吸法: 
    最初は肺の中の空気を全部吐き出して、
    一,二で息を大きく吸う~(ちょっと止める)
    三,四,五,六で息をゆっくりと吐き出す~(ちょっと止める)
     二三回で一休みして五回ほど続けると良い。
    (八分の六拍子の音楽を聴きながら行うとさらに良い)

    口をすぼめて呼吸法を試してごらん!

    ギター演奏の秘伝:
    息を吸いながらクレッシェンド。
    息を吐きながらデクレシェンド。
     (逆ではないよ、間違えないで)

    すべては呼吸法です:
     「奏でる技術」、「演じる芸術」、達成を!

    ブログ友 なりひらさんへ

    加藤 雅夫 より 2010 年 2 月 16 日 23:47

  4. 今回は、記事を紹介して下さってありがとうございます。投稿者の上坪です。

    音楽療法の対象者はとても広く、なりひら様のおっしゃるようにホスピスや緩和ケアでもよく使われております。また、痛みの緩和と音楽療法に関するリサーチも増えて来ており医療現場へも介入が進んでいます。(アメリカでは)

    私は以前、白血病で骨髄移植病等にいる子供に対して音楽療法をしていた時に、ある子供が音楽療法の時とその後数時間は痛み止めのモルヒネを使う量が普段に比べて減ったと報告がありました。(アメリカでは、痛み止めのモルヒネを患者が自分の意思で使う事が合法です)。

    その時に私が感じたのは加藤さんもおっしゃっているように呼吸の仕方にポイントがあるという事です。色々音楽を使った呼吸法のやりかたなどもあるのですが、音楽がなくても普段から深く呼吸をする事をこころがけると良いと思います。

    何かの参考になれば。

    上坪 より 2010 年 2 月 17 日 04:05

  5. 上坪 可奈(かみつぼ かな)さん: はるばる米国ニューヨークからのコメントありがとうございます。早速に、ブログ友なりひらさんに伝えます。

    ミュージックセラピー(音楽療法)は、「体験することがなによりの学習だ」と思います。これからも一歩一歩前進してください。心から期待しています。

    ♪ 街の灯(まちのひ、City Lights)

    健康留意、がんばれ!
    美幌音楽人 加藤雅夫

    加藤 雅夫 より 2010 年 2 月 17 日 16:54

  6. 2010年3月 アメリカ音楽療法だより

    [編集後記]
    音楽療法メルマガがご縁で、美幌音楽人の加藤雅夫さんのブログに本メルマガのJMTSPアメリカ音楽療法だよりを掲載させて欲しいとメールが来ました。当方は喜んで掲載を許可させていただきました。
    http://masaokato.jp/
    http://masaokato.jp/2010/02/16/114340 2010年2月号
    これまでに何回か掲載していただきました。2月号の掲載に関しては、投稿者の上坪さんからもコメントの書き込みがあったようです。音楽療法メルマガがきっかけで、世界規模で交流が広がっているようで、メルマガ編集者冥利に尽きますね。このメルマガを見て、人生が変わったって方がいらっしゃいましたら、是非投稿してください。ヨーロッパに留学しちゃったって方いませんか?

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    加藤 雅夫 より 2010 年 3 月 10 日 07:51

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