北京日本人学術交流会 山口直樹「京論壇2009」News

北京日本人学術交流会(旧北京大学日本人留学生学術交流会)代表の山口直樹(北京大の大学院生)から、「京論壇 – Jing Forum」の情報メールが届きました。東京大学と北京大学、北海道の大学の学生にお知らせします。

山口直樹(やまぐち・なおき 北京大学)の、京論壇(Jing Forum)ニュース

こんにちは。
北京日本人学術交流会の山口直樹です。

2005年からはじまった東京大学と北京大学の学生による日中対話の論壇である京論壇が、第四回目を迎えました。9月15日からほぼ6日間の開催となります。

今回の京論壇では、以下の「民族的アイデンティティ」「メディア」「東アジア」の三つについて共同討議がもたれます。その主な内容とは以下のようなものです。

● 民族的アイデンティティ
日中両国の民族的アイデンティティは長い歴史を渡って、民族間の交流と対比の中で出来上がっている。そして、その影響力はそれぞれの国民の集団行為に及ぼした。民族の相互認識は「諸刃の剣」のようである。国民を団結させ、社会内部の安定と発展を助力する一方、双方の誤解や紛争をも生み出している。冷戦が終結してから、日中間の絶えない政治的な摩擦は国民の感情に傷つけ、相互の信頼危機を誘発している。「靖国神社参拝問題」、「サッカーアジアカップ事件」、「毒入り餃子事件」などの一連の事件はまさにその証明であろう。私たち京論壇はこれらの事件で現れている両国の国民感情をあらゆる角度から検討し、国民の自分と相手に対する認知とその認知が形成する過程を分析したい。

● メディア
前述のとおりに、日中間の政治問題はここ数年来様々な国民的信頼危機まで発展してきている。このような事態になったのは、両国のメディアと緊密な関係があるだろう。メディアのメンバーたちは、前期の研究を通して、両国のメディアに関する活動方法、従事する人間の違い、メディアと政府の関係などを調べた。それから、両国の大衆がインフォメーションを取捨選択する方式にも関心を払った。メンバーたちは十分な情報収集を通じ、具体的な事件に関して討論を行い、両国の不信と衝突を引き起こしたメディアが犯した過ちを究明したいと思う。

● 東アジア
東アジアにおける金融危機、共通貨幣の構築、地域災害対策、高齢化などの問題にどう向き合うか?国々の間に存在する相違、不信、経験の欠如が問題をさらに複雑にしている。東アジアの二大国として、日本と中国はこのような情勢にどんな役目を果たすべきか。両国の協力はいかなる可能性と困難があるのか?このグループは東アジアの背景から日中関係を考え、経済と社会領域の具体的な問題をめぐって討論を行い、両国の連携をもって地域の発展を促す可能性を模索する。

この北京における京論壇で話し合われた内容について分科会別の総括報告や質疑応答が、9月20日午後一時半から北京大学博雅国際会議センター(北京大キャンパス東北角に位置する「北大科技園」にあるホテル。バス停「清華西門」から降りてすぐ)で行われます。
2009年からはこの内容は、一般にも公開されるので、北京日本人学術交流会もここに参加します。お時間とご関心がある方は、ぜひご参加ください。

さらに詳しいことについてのお問い合わせは、張一氏
yizhang8969@hotmail.com までお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

(文責:北京日本人学術交流会代表、山口直樹:ngodzilla21@yahoo.co.jp)

京論壇 – Jing Forum (Home) http://jingforum.org/jp/
京論壇2009 公式ブログ http://blog.livedoor.jp/jingforum09/
北京日本人学術交流会 Web ページ http://beijingacademicexchangemeeting.schools.officelive.com/default.aspx
 


北海道回忆2008 – 美幌音楽人 加藤雅夫 http://masaokato.jp/

【関連記事】

日本人研究者に交流の場を 山口直樹さん – 人民網日本語版 People’s Daily Online http://j.peopledaily.com.cn/96507/97399/6683162.html 

第五回北京大学日本人留学生学術交流会セミナー企画 http://www.jccnet.cn/ShowDetails.aspx?id=2011 

第五回北京大学日本人留学生学術交流会の実施について 日本学术振兴会 – 北京代表处 http://www.jsps.org.cn/site_jp/news_link43.jsp 

第16回北京日本人学術交流会開催 日本学術振興会 – 北京研究連絡センター http://www.jsps.org.cn/site_jp/news_link95.jsp 

中日間の教育分野での協力と交流の概況(中国・日本教育交流情報、教育・留学生交流) – 中華人民共和国駐日本国大使館 http://www.fmprc.gov.cn/ce/cejp/jpn/lxsjl/jlqb/t200205.htm 

京論壇 – サークル・学生団体紹介 – UT-Life http://www.ut-life.net/circle/kyorondan/

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1 件のコメント

  1. 加藤様、

    宣伝していただいてありがとうございます。

    今後ともよろしくお願いします。

    「愛と死をみつめて」中国語版コーディネートの山口直樹より。 

    ※早速、北京日本人学術交流会代表の山口直樹さんからメールが届きました。

    ご覧のように、山口直樹さんは「愛と死をみつめて」(大島みち子・河野実著 『愛と死をみつめて』は1963年に出版され、映画化やテレビドラマ・ラジオドラマ・レコード化された。)中国語版を出すときに著者(河野実)と出版社の仲介をされたのです。

    2006年1月、中国語版『凝視着愛与死(愛と死をみつめて)』漓江出版(中国・桂林市)より発刊。

    山口直樹さんは、大島みち子(愛と死をみつめて)の小学校、中学校、高校の後輩でした。

    【関連記事】

    ビッグサイズ!! 国家図書館 「新館」 へ行こう! – 北京メディアウオッチ http://pekin-media.jugem.jp/

    心の糧に – 美幌音楽人 加藤雅夫 http://masaokato.jp/link

    加藤 雅夫 より 2009 年 9 月 18 日 11:10

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