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因幡の白兎 アイヌ語による解釈
因幡の白兎 アイヌ語による解釈
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因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)とは、日本神話(古事記)に出てくるウサギ、または、このウサギの出てくる物語の名。『古事記』では「稻羽之素菟」(稲羽の素兎)と表記。概説 / この説話は、「大国主の国づくり」の前に、なぜ他の兄弟神をさしおいて大国主が国をもったかを説明する一連の話の一部である。この説話は、『先代旧事本紀』にあって『日本書紀』にはない。『日本書紀』では、本文でない一書にある「ヤマタノオロチ退治」の直後に「大国主の国づくり」の話が続く。また、『因幡国風土記』は現存せず、『出雲国風土記』に記載はない。『古事記』上巻(神代)にある大穴牟遲神(大国主神)の求婚譚の前半に「稻羽之素菟」が登場し、大穴牟遲神に「あなたの求婚は成功するでしょう」と宣託言霊のような予祝を授ける。今日では、「稻羽之素菟(いなばのしろうさぎ)が淤岐島(おきのしま)から稻羽(いなば)に渡ろうとして、和邇(ワニ)を並べてその背を渡ったが、和邇に毛皮を剥ぎ取られて泣いていたところを大穴牟遲神(大国主神)に助けられる」という部分だけが広く知られている。解説 / アイヌ語による解釈 / 説話に登場する「高草、老いた菟、オキノシマ、ワニ、剝ぐ、蒲、素菟」といった単語の数々は、日本語で見る限り何も共通性はないが、アイヌ語からの翻訳と解釈すると以下の通りの一貫性が出現する。ワニ / アイヌ語でシャチを意味する iso-yanke-kamuy(獲物を・陸に上げる・神)または rep-un-kamuy(沖に・いる・神)からの翻訳とする。このとき、菟やオキノシマには次のような語呂合わせが見出せる。菟 / アイヌ語で iso-po(獲物・小さい)といい、シャチを意味する iso-yanke-kamuy(獲物を・陸に上げる・神)との語呂合わせが見出せる。老いた菟 / これを「小さくない菟」と解し、菟 iso-po(獲物・小さい)から po(小さい)を除き、 iso(獲物)とすることで、シャチを意味する iso-yanke-kamuy(獲物を・陸に上げる・神)との語呂合わせを強める。オキノシマ / アイヌ語では例えば北海道の礼文島にも見られる rep-un-sir(沖に・ある・島)からの意訳とし、シャチを意味する rep-un-kamuy(沖に・いる・神)との語呂合わせが見出せる。剝ぐ / アイヌ語で sosoといい、『古事記』が白菟(はくと)を素菟(そと)と用字する理由が、説話の原典に素菟(そと)の音に近い soso(剝ぐ)という語彙があったからと推測する。高草(たかくさ) / アイヌ語で蒲を意味する si-kina(本当の/大きい・草)からの意訳とする。以上のように、日本語で唐突だった「高草、蒲、ワニ、菟、老菟、オキノシマ、剝ぐ、素菟」といった単語の数々はアイヌ語を援用することで一貫した必然性が見出せる。たとえば因幡の高草郡を舞台とする場合、高草を「蒲 si-kina(本当の/大きい・草)」からの意訳と考え、「アイヌ語では「蒲郡の蒲の花粉で手当てした」という具合に話が展開していく様が見えてくる」と分析し、大山元は「因幡の白菟の話はアイヌ語を介すると日本語では見えなかった原文の味わいが復元できる」と指摘する。(因幡の白兎 – Wikipedia)
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