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日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年4月2日

日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年4月2日

2015年04月03日(金) 13:03
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, スポーツ, トロント, 北海道人, 国際, 日本, 日本映画, 観光, 音楽
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日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年4月2日
Canada-Japan Times (e-nikka) Mail News April 2, 2015

今週のe-nikkaから
2015年（平成27年）4月2日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

バンクーバーの「新朝日野球チーム」は日本遠征中、各地で親善試合を行った。写真は新朝日野球チーム（赤のユニフォーム）と横浜南ボーイズ（青のユニフォーム）が試合開始前に挨拶を交わすシーン
【「新朝日、日本遠征から帰国」をご覧ください】

池坊華道会トロント支部「春のいけばな展」でデモンストレーションを行い大好評を得た池坊全米特別派遣講師、藤井真氏と同氏の作品（３月29日、JCCC）
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

1997年、日本で開催の「モザイクの国カナダの子供文化展」ポスターに使われたトロントの絵本作家／画家、飛鳥童（あすか・わらべ）さんの作品「Who Hides in the Park」より
【「アートエッセー・わらべの楽苦画記」をご覧ください】

オーストラリア、ニュージーランドの代表的料理といわれるミートパイを供する人気の店「Ta pies et superette」を二人三脚で経営するドンとメラニー夫妻 (c) Bernard Mauran （Nico Fujita・記／Coco Montreal 誌）
【「食べある記・モントリオール編」をご覧ください】

【視点】

パイロットが起こした大惨事で「乗員常時２人制」の動き

この数週間、世界各地で事件や事故が続発して人々を不安にさせているが、３月24 日、フランスの山岳地帯に航空機が墜落するという大惨事が起きた。この日、スペイン・バルセロナ発、ドイツ・デュッセルドルフ行きのドイツのルフトハンザ航空の子会社「Germanwings」の旅客機がフランス南東部のアルプス山中に激突、乗客144人、乗員６人の計150人が犠牲となった。
最初は事故の線で報道されていたのだが、調査が進むにつれて想像もつかない恐ろしい事実が判明した。墜落機のボイスレコーダーを解析していた検察当局は、副操縦士（27歳のドイツ人）が故意に機体を墜落させた疑いが濃厚になったというのだ。
この副操縦士は、うつ病など精神疾患に加え自殺願望があるため治療を受けていたことが分かった。さらに今年に入って視力にも深刻な問題が出てきた。こうした健康状態の悪化などを悩み、将来の仕事に悲観的になり今回の行動に走ったのではないかと推察される。
ニュースでは、副操縦士は精神科医師からその日（事件当日）の仕事をしてはいけないという診察書を手渡されたが、彼はそれを破り捨てて出勤したと報じた。雇用主の会社側は精神疾患のことは知らなかったと述べている。
「医師から直接会社に、この患者は職務遂行上、問題があると連絡していたら、事件は防げたのに・・・」という意見もある。ところが、ドイツでは、医師の守秘義務があるため、患者の病気を雇用主に報告する義務は、医師にはないのだそうだ。大勢の人間の生命を預かる職業の人に対しては、守秘義務の規則を見直す必要があるのではないだろうか。
パイロットの個人的事情で、他の乗客・乗員全員が道連れにされたのでは、たまったものではない。
今回の墜落事件では、操縦室で機長がトイレに立ったあと、一人になった副操縦士がドアをロックし、機長が入れなくなったことが最大の焦点となった。これがきっかけとなって、世界的に「コックピット（操縦室）には常時２人以上の乗員を保つ」ルールを制定すべきだという気運が高まってきた。
日本の国土交通省は国内の航空各社に「航行中の操縦室は乗員常時２人制」を求め、４月中にはルールを制定したいとしている。
カナダでは、３月26日、連邦政府のリサ・レイット運輸大臣が「常時２人制」ルールの緊急命令を発し、Air Canada、WestJet Airlines、Air Transat など国内の各航空会社はただちにこのシステムを実施した。カナダの航空会社によると、飛行中、機長あるいは副操縦士のどちらかがトイレに行くなど操縦室を離れる場合、フライトアテンダントなど他の乗務員が替わりに操縦室に入ることになる。ちなみに飛行時間が11時間30分を超える長距離の航路では、もう一人、交代要員のパイロットを配置している。
健康管理の面で、エアカナダは、パイロットに対して毎年１回、定期的に健康診断を実施しており、60歳に達したパイロットにはその倍の年２回に増やしているという。身体の健康診断に加えて、精神面での検査もこれから厳しくなっていくものと思われる。
今の時代、旅行には飛行機を利用することが多い。その飛行機に乗客が安心して搭乗し、快適な飛行をして、無事、目的地に着くために、心身ともに健全なパイロットや乗務員のサービスを期待するのみである。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【バンクーバー】
「新朝日野球チーム」日本遠征から帰国
姉妹都市の横浜訪問、各地で親善試合行う

【アート・エッセー】
わらべの楽苦画記（らくがき）
絵本作家／画家・飛鳥童の人生航路
第38回日本で「カナダの子供文化展」開催

【モントリオール楓美・短歌】
２０１5年四月詠草

【食べある記・モントリオール編】
バラエティーに富んだミートパイ専門店
「Ta pies et superette」

【今週のおすすめ本】
火花
又吉直樹／著
出版社名：文藝春秋
出版年月：2015年３月
税込価格：1,296円

＜読者ひろば＞

石川県のコーラス団「コスモス」がコラボ・コンサート
４月18日（土）午前11時～
トロント市チャーチ街のコミュニティーセンター

トロント日本映画祭（TJFF）
６月11日～26日、トロント日系文化会館

男子カーリング世界選手権大会・ハリファックス
日本代表「SC軽井沢クラブ」４日目現在、４勝３敗

＜コミュニティー・ニュース＞

JCCC映画鑑賞会
「ちょんまげぷりん」４月30日（木）７時

「トロント新移住者協会が日系文化会館の傘下に・・・」
４月17日（金）のNJCA総会でこの提案を討議

にほんごアート作品展2015展示会
４月18日（土）～５月３日（日）
JCCCヘリテージ・ディスプレイケース

小原流トロント支部「春の花展」
４月12日（日）ボタニカルガーデンで開催

池坊華道会トロント支部「春のいけばな展」
藤井全米特別派遣講師が観客と一体となりデモ行う

10周年を迎えた「和食まつり」
４月20日JCCCで開催、日本レストラン協会

トロント福岡県人会懇親会
４月11日（土）午後１時からトロント仏教会

＜カナダニュースダイジェスト＞

エアカナダ機が吹雪のハリファックス空港で着陸失敗、25人負傷

＜おでかけガイド＞

【70周年記念】
「オタワ・チューリップ祭り」
５月８日（金）～18日（ビクトリアデー）

【ジャズボーカル】
トニー・ベネット　トロント公演
４月17日（金）ロイトムソンホール

【フィギュアスケート】
「氷上のスターたち」
トロントとハミルトンで豪華ショー

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