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日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年1月22日

日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年1月22日

2015年01月23日(金) 8:37
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, トロント, 北海道人, 国際, 日本, 日本映画, 観光, 音楽
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日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年1月22日
Canada-Japan Times (e-nikka) Mail News January 22, 2015

今週のe-nikkaから
2015年（平成27年）1月22日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

太平洋戦争当時の日系アメリカ人女性アナウンサーを描いた演劇「ゼロ・アワー：東京ローズ最後のテープ」の作者・演出家やなぎみわさん。この演劇は２月21日（土）トロント日系文化会館（JCCC）で上演され、やなぎさんも来訪する（Photo by Shen Chao-Liang）
【「今週のトピックス・舞台公演」をご覧ください】

あのシネマ歌舞伎がトロントに戻ってくる！　２月28日（土）と３月１日（日）市内 TIFF 映画館で中村勘三郎主演のシネマ歌舞伎４本が上映される。写真は「春興鏡獅子」（しゅんきょうかがみじし）のシーン　（c）松竹株式会社
【「今週のトピックス・シネマ歌舞伎」をご覧ください】

トロントの日系コミュニティー・サッカーチームの大会「第９回 JFT-KAEDE カップ」が開催され、子供の部と大人の部が熱戦を展開した。写真は子供の部の試合風景（１月10日、Docks Soccerworld Polson Pier インドアサッカー場＝写真提供：JFT）
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

差し込む光が素敵なインテリアの効果を高める。赤い鳥のように幸せをじっくり温めてくれるティーサロン「Salon de The Cardinal」（Nico Fujita / Coco Montreal）
【「食べある記・モントリオール編」をご覧ください】

【視点】

米国資本の小売りチェーン店「TARGET」カナダ撤退の波紋

カナダ全国に133店舗を展開しているアメリカ資本ディスカウント小売業の大手チェーンストア「TARGET」（ターゲット）が、１月15日、閉業してカナダから撤退すると発表、手持ちの商品を整理する在庫一掃作業を開始した。
「ターゲット」はミネアポリスに本社を置く企業の出資会社である（同社は米国では1801店舗を有している）。2011年、当時の「Zellers」の店舗220カ所を使用する権利をハドソンベイ社から18億2000万ドルで取得した。そして2013年３月、カナダ全国で営業を開始した。店舗の数は133カ所に及ぶ。
店のモットーは「Expect More, Pay Less」、希望の品物が安く買える──とでも訳そうか。
トロント市内および周辺では、一例を挙げると、イーストヨーク店（45 Overlea Blvd. Toronto）、ダンフォース店（3003 Danforth Ave. Toronto at Victoria Park）、センターポイント店（6600 Yonge St. Toronto at Steeles）、スクエアワン店（100 City Centre Dr. Mississauga）、オークビル店（1455 Rebecca St. Oakville）などなど。
開店して以来、２年足らずの短い期間で閉業に追い込まれたことになるが、その背景は何だったのだろうか。
「ターゲット」は、ライバルの大手ディスカウントストア Walmart（ウォルマート）と商戦を繰り広げてきた。と同時に、スーパーマーケットの Loblaws、Metro、Sobeys とも競合関係に。さらに、Sears Canada、Canadian Tire、Shoppers Drug Mart、Rexall なども競争相手になった。
これだけの小売りビジネスが入り乱れて顧客獲得に奔走している状況のなか、いわば「新参者」が生き残っていくのは容易ではなかったのであろう。
トロントのテイト経済リサーチ社の分析によると、開店当初、買い物客はアメリカ資本の店「ターゲット」に期待して押し寄せてきたのだが、商品棚に陳列する品数が少ないうえに、アメリカで販売している商品と同じ物が見当たらなかった。加えて、アメリカでの販売価格より高価だったことが客離れの要因となった。
「ターゲット」のCＥO（最高経営責任者）ブライアン・コーネル氏も、カナダ人消費者のブランド志向を変えることが出来なかったと認めている。
今回の「ターゲット」カナダ撤退で、同社は54億ドルの負債をかかえるものとみられる。新聞には「カナダの不慣れな分野に手を出した企業の代価にしては金額が大きすぎる」と批評する記事も載っていた。
店舗閉鎖によって、従業員およそ１万7600人が職を失うことになる。これはカナダにとって社会問題と言っても過言ではない。ただ、Canadian Tire や Lowe’s Canada といった会社が「ターゲット」の店舗のいくつかの場所に興味を示しているので、失業した「ターゲット」の従業員のなかには、将来、再就職のチャンスが生まれてくる可能性があるかも、という見方もある。
小売りビジネスの厳しさを考えさせられるニュースであった。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【相続法の基礎知識】
相続法の基礎知識・オンタリオ州編〈その４〉
子育て世代のためのエステートプラニング

【革新挑戦と伝統追求】
「シネマ歌舞伎」再びトロントに
中村勘三郎主演の名作４本上映
２月28日＆３月１日、TIFF

【食べある記・モントリオール編】
赤い鳥のように幸せをじっくり温めてくれる
SALON DE THE CARDINAL

【舞台公演】
国際的現代美術家、やなぎみわの演劇
「ゼロ・アワー：東京ローズ最後のテープ」
２月21日（土）午後、JCCC小林ホールで上演

【今週のおすすめ本】
猫が屋根から降ってくる確率
世の中の出来事は猫と科学で解明できる
竹内薫／著
実業之日本社
2014年12月発行
864円

＜読者ひろば＞

宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」上映会
２月15日（日）、トロント仏教会

松井直美料理教室・参加者募集
２月のテーマ「シンプルなフィリピン料理」

＜コミュニティー・ニュース＞

バンクーバー総領事館主催「新年会」
４部門に分けて公邸で開催される
岡田総領事の年頭の誓いは「迅速果断」

交流基金トロントで日本映画上映会
1 月29日（木）夜、「野のなななのか」

特別展「マジックアワー」１月17日～４月５日
カナダ日系博物館（BC州バーナビー）

日系コミュニティー・サッカーチームの大会
「第９回 JFT-KAEDE カップ」盛大に開催

「ビジュアルアーツ・ミシサウガ」
オープン審査展に牧野憲治さん入選

トロントたきのおと会「新年かるた会」
「ICF Stage 2 大山札」で競技行う

＜カナダニュースダイジェスト＞

トロント市、寒さに凍えるホームレスのためモーテルを利用

＜おでかけガイド＞

【ジャズ】
ベテランジャズバンド「イエロージャケッツ」
１月30日（金）マーカムシアター

【ビッグバンド】
ジャズ・アット・リンカーンセンター・オーケストラ
＆ウィントン・マルサリス
２月11日（水）、マシーホール

【ハーバーフロント】
子供たちのマーチブレイク・キャンプ
３月16日（月）～20日（金）

【フィギュアスケート】
「眠れる森の美女」アイスショー
３月14日＆15日、ソニーセンター

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