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ケマル・ゲキチからのメッセージ。（皆様へ）

ケマル・ゲキチからのメッセージ。（皆様へ）

2014年11月27日(木) 21:46
カテゴリ: Facebook, Twitter, お知らせ, アメリカ, クロアチア, 北海道, 国際, 日本, 音楽
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ケマル・ゲキチからのメッセージ。（皆様へ）
Message from Kemal Gekic. (To everyone)

オフィス・ワン提供コンサートに関する最新情報をお届け致します。

12/7（日）Kitaraにてリサイタルが開催される鬼才ピアニストケマル・ゲキチより札幌の皆様にあてたメッセージが届きました。

ごあいさつ

2009年10月にわたしは、初めて札幌を訪れました。街の風景、そしてコンサートホールの美しさとすばらしい音の響き、そのとき演奏したリストの《ソナタ》がとても温かく皆様に受け入れられたことに深い感銘を受けました。

今回のプログラムは、同時代を生きた友人であるフレデリック・ショパンとフランツ・リストの作品を特集しました。ハイライト（聴きどころ）はどこかという問いに答えるのは容易ではありませんが、ショパンの《ノクターン》は、ピアノで表現されるその洗練された詩の形がひとつの聴きどころと言えるでしょう。一方、リストの《ハンガリー狂詩曲》は、自由な即興的演奏がハイライトとなります。

又、リストの卓越した編曲によるワーグナー《タンホイザー序曲》は、そのスケールの大きさ、技巧において今回のプログラム中もっとも野心的な作品であるといえます。この作品には、ワーグナーの音楽をピアノのために再構築する際に用いた、リストのピアノと音楽への深い造詣を聴くことができます。コンサートホールで演奏される機会がきわめて少ないのは、時に原曲を凌ぐ独創性と演奏の難しさ故でしょう。コンサート会場でお会いするのを楽しみに、わたしのごあいさつといたします。ケマル・ゲキチ

（Original Document）
In Oct.2009 I visited Sapporo for the very first time. I was impressed with the city and especially with the beautiful Kitara Hall, with a very nice acoustics, where my performance of the Liszt Sonata was very warmly received. This time, the program concentrates on the selection of the pieces by two friends, Frederic Chopin and Franz Liszt. It is not easy to say which piece is a highlight, because it depends on the standard-what the highlight exactly means. Chopin Nocturnes are the highlight of a refined poetic form, while Hungarian Rhapsodies may be a highlight in an improvisatory freedom. Definitely the Tannhauser Overture by Wagner in an amazing Liszt piano score is the most ambitious piece on the program because of its size and complexity. Here Liszt used his deep knowledge of the piano to re-create the original score, at time even surpassing the original in its inventiveness and difficulty, due to which this piece is not heard very often in the concert halls. Greetings, Kemal

札幌公演詳細は↓
http://www.officeone.co.jp/schedule/141207.html

office ONE（オフィス・ワンコンサート・インフォメーション）
http://officeone.co.jp/