JICA 草の根技術協力事業「モンゴル」 (北海道 北見市)
- 2014年10月18日(土) 1:37
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JICA 草の根技術協力事業「モンゴル」 (北海道 北見市)
JICA Grassroots Technical Cooperation Project “Mongolia” (Kitami, Hokkaido)
モンゴルに活動内容を紹介 (上)
北見市から
保健医療に関する国際協力事業でモンゴルに派遣された北見市の保健師ら3人が、11日間の派遣期間を終えて帰国した。北見の産学官21団体でつくる北見国際技術協力推進会議がJICAの委託を受けて実施する「JICA草の根技術協力事業」(25~27年度)の一環。2年目を迎えた今回の派遣事業の内容と派遣先での活動について、2回に分けて紹介する。
「JICA草の根技術協力事業」保健医療で国際協力
センターが健康教室開催、初年度の事業成果確認派遣期間は9月8日から18日までの11日間。北見市の保健師ら3人がモンゴルの首都ウランバートル市を訪問した。
対象地域は昨年に引き続き、ウランバートル駅の北側に位置するバヤンゴル区第11ホローと第23ホロー(※ホローとは区を構成する町のこと)。今年2月に新築された第11ホローの家族保健センターを中心に活動を行った。
事業の目的は、生活習慣病の予防や健康指導などを行う保健師業務への理解と生活習慣病に関する知識を深めてもらうとともに、その人材育成、疾病予防の重要性について住民の意識向上を図ること。
初年度の昨年は9月に北見から専門家と市職員の3人がモンゴルを訪問しており、11月には同センターの職員3人が北見で約1カ月間研修を行った。
2年目となる今回の派遣の目的は初年度の継続に加え、北見での研修後にセンターが取り組んでいる活動内容の確認など。
職員が地域住民に対して開催している高血圧や高血糖の健康教室の見学したほか、地域規模での健康増進活動の可能性について検討するため地域で活動しているボランティアに活動内容のインタビューを行った。
センターでは、北見で研修を受けた職員が中心になって職員全員が研修の情報や知識を共有。他地区の家族保健センターやバヤンゴル区保健センター(第11ホロー家族保健センターの上部機関)の職員に対して報告会や研修会も行われており、初年度の事業成果が確認された。
センターの職員が行っている健康教室は、パワーポイントを使って説明したり、毎回内容を変えて実施するなど工夫されていた。センター側からの情報提供だけではなく、住民が自分の体験談を話す場面もあった。 (匡)
(掲載写真)
家族保健センターが開いた健康教室
モンゴルに活動内容を紹介 (上) – 経済の伝書鳩
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=81774
モンゴルに活動内容を紹介 (下)
北見市から
北見市から派遣された3人は、家族保健センターに健康教室の継続とともに、血圧記録表を見せ合ったり、アイディア料理を持ち寄うなどのコミュニケーションづくりを提案。
「JICA草の根技術協力事業」保健医療で国際協力
コミュニケーションづくり、ボランティアリーダー育成をアドバイス開催された健康教室を評価する方法として、住民の意見を聞くアンケート調査を実施してみてはどうかとアドバイスした。
派遣期間中には北見市の保健師が講師となり、センターの職員と住民を対象に高血圧予防セミナーを開催。住民対象のセミナーには30人以上が参加し、参加者達は熱心にメモを取りながら保健師の話に耳を傾けた。
昨年から導入した血圧値記録表については、記録表をもらっても記入しない人や記入してもセンターに提出しない人がいるなど課題はあるものの、血圧表をつけることで「自己管理できるようになった」「正しく薬を服用するようになった」との声も聞かれた。
しかし、記録表をつけることを目的としている人もいたため、計測の意味は自らの健康を知る指標であると説明し、センターの職員には生活習慣と測定した血圧値を根拠に個別性に合わせた指導を行うことが望ましいと助言を行った。
また、その際には現在、センターと共同で作成を進めている「モンゴル版健康手帳」の活用も依頼した。
地域で活動するボランティアへのインタビューでは、日頃から地域住民のため努力している職員の様子を見て「自分たちも何かお手伝いをしたい」と自発的に活動していることが分かった。センターと協力して健康教室の開催をお知らせするなど、積極的に活動している。
今後はこのボランティアの中からリーダー的人材を育成し、グループを組織化することで、さらに住民からの意見や要望をセンターに伝えたり、センターからの情報もスムースに住民に伝わるシステムが構築できると提案し、帰国した。
今年11月には3人の看護師が北見市を訪れ約3週間、日赤道看護大学や市保健センターで研修を受ける。 (匡)
(掲載写真)
北見の保健師が開催した高血圧予防セミナー
地域ボランティアへのインタビュー
モンゴルに活動内容を紹介 (下) – 経済の伝書鳩
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=81805
関連記事
モンゴル国の医療
Mongolia Medical
社会主義時代より、モンゴルの医師1人あたりの患者数は、日本の医師1人あたりの患者数に遜色のない数字を誇っていた。現在でも、風邪程度の病気であれば、都市部ではロシア製の薬品が容易に入手できる。 しかし、モンゴルの医師は、ソ連や東ヨーロッパで、高度の医学教育を受けていながら、難しい病気には対応できない。医療物資が不足しているからである。(http://ja.wikipedia.org/wiki/モンゴル国の医療)
関連サイト
外務省: 世界の医療事情 モンゴル – Ministry of Foreign Affairs of Japan
www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/mongolia.html
モンゴル国医療事情 – Embassy of Japan in Mongolia
www.mn.emb-japan.go.jp/jp/ryouji/iryoujouhou.htm
モンゴル | 各国における取り組み – JICA
www.jica.go.jp/mongolia/
JICA Mongolia – YouTube
www.youtube.com/channel/UCx4ZvlazZrxqQPob4vU7vMg
姉妹友好都市・国際交流 | 北見市
http://www.city.kitami.lg.jp/bunya/koryu/
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保健医療に関する研修で来北
モンゴルの看護師ら
北見で生活習慣病予防を学ぶ
23日まで
保健医療に関する研修のためモンゴルから来北中の看護師ら3人が5日、北見市役所の桜田真人市長を表敬訪問した。3人は受け入れに感謝し、生活習慣病の予防に関する知識の習得に向け意欲を語った。
ウランバートル市のゲル地区で生活する住民の生活習慣病予防のため、北見国際技術協力推進会議がJICAの委託を受け実施する「草の根技術協力事業」(25~27年度)の一環。昨年11月にも、モンゴルの看護師らが北見で研修を受けている。
一行は23日まで滞在し、市保健センターや日赤道看護大学、市内の医療機関で高血圧や糖尿病予防の知識を学ぶ。代表して看護師のオユンビレグさんが「私達が必要とする研修プログラムが用意されていて、とても楽しみです」と述べた。
一行は21日に研修成果の発表会を行う。 (匡)
保健医療に関する研修で来北 – 経済の伝書鳩
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=82405
加藤 雅夫 より 2014 年 11 月 7 日 13:09
関連記事:
モンゴルの看護師3人が成果発表 – 経済の伝書鳩
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=82772
加藤 雅夫 より 2014 年 11 月 25 日 13:02