感染症広域情報: 「MERSコロナウイルスによる感染症の発生」 (注意喚起)
- 2014年06月22日(日) 1:32
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感染症広域情報: 「MERSコロナウイルスによる感染症の発生」 (注意喚起)
感染症広域情報(MERSコロナウイルスによる感染症の発生(注意喚起))
2014年6月20日
在中国日本国大使館中東呼吸器症候群(MERS)の発生と拡大
MERSコロナウイルスによる感染症の感染例が増加、感染発生地域も拡大しています。中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の感染例について、最新の状況をお知らせします。
6月8日以降14日までに、サウジアラビアにおいて新規感染例4例及び報告済み感染者の死亡例3例が報告されています。また、先日報告されたアルジェリアの感染者2名のうち、1名が死亡したと報告されています。
6月16日付WHOの発表では、2012年9月以降に報告されたMERS感染例は計701例、うち死亡例は249例となっています。
MERSコロナウイルス感染者が確認されている国は次のとおりです:
サウジアラビア、イギリス、イタリア、ヨルダン、フランス、チュニジア、カタール、アラブ首長国連邦、クウェート、オマーン、スペイン、マレーシア、エジプト、米国、オランダ、イラン、アルジェリア
※ フランス、イタリア、チュニジア、英国では、中東への渡航歴がなく、感染確定患者や感染疑い患者と濃厚接触者との間で、限定的な地域内感染が見られています。WHOは6月14日16日、第6回目のMERSに関する緊急会合をジュネーブにて開催しました。同委員会では、MERSの流行状況は公衆衛生上の深刻さを増しているものの、現時点で持続的なヒト-ヒト感染を裏付けるものはないため、「国際的な公衆衛生上の脅威」には至らないことが引き続き確認されました。一方で、同委員会は、今後、サウジアラビアでは、ウマラ(小巡礼)、ラマダン、ハッジ(大巡礼)などの機会に、感染拡大の恐れがあると懸念しています。さらに、救急部門やクリニック中の内部のように混在している状態の下で、感染が確定していない患者が集まったり待機している場所を含め、感染予防と管理が不十分な病院内における感染について、更なる分析や理解が必要であると指摘しています。また、最近の調査結果により、感染者が発生しているコミュニティにおいて、MERSコロナウイルスの感染源がラクダであるという可能性が強いとの指摘がなされました。
MERSコロナウイルス感染について
一般的にコロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播し、風邪などの症状を引き起こします。通常その毒性はそれほど強くありませんが、ウイルスが変異した場合は強い毒性を持つ可能性もあり、注意が必要です。
コロナウイルスに対する具体的予防策は以下のとおりです。
休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。
手指等の衛生保持に心掛ける。
できるだけ人混みを避けるか、マスクの着用を励行する。
咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、早めに医師の診断を受ける。WHOでは、サウジアラビアへ渡航する巡礼者に向け、以下の暫定的な注意事項を公表しています。
その1: 渡航前にしておくこと
糖尿病、呼吸器疾患、免疫不全などの基礎疾患がある方は、一般的にMERSコロナウイルスを含む感染症にかかりやすいとされているため、渡航前に医療機関を受診し、相談してください。
その2: 渡航中に注意すること
一般的な衛生対策を励行しましょう。石けんと水でよく手を洗いましょう。ハンド・ジェルなどの手指消毒薬の利用も有効です。十分に加熱されていない肉や不衛生な食品を摂取しない、あるいは野菜やくだものは食べる前によく洗うなど、食品の衛生面に注意しましょう。
良好な衛生面の維持を心がけましょう。
農場の動物、家きん、野生動物を含め、動物との不用意な接触は避けましょう。
旅行者に、呼吸器系疾患の症状(特に発熱、咳、呼吸困難を伴うもの)や、他にも下痢や嘔吐を伴う症状が現れたら、次のことを心がけてください。
感染拡大を予防するために、他の人との接触は最小限にとどめましょう。
咳やくしゃみをするときは口や鼻をティッシュペーパーで覆いましょう。また、使用したティッシュペーパーはゴミ箱に捨て、手をよく洗いましょう。ティッシュペーパーがない場合は、手ではなく衣類を用いましょう。
同行している医療従事者または地域の保健当局に報告しましょう。
その3: 渡航後に注意すること
帰国後2週間以内に発熱・咳を伴う重症の急性呼吸器疾患の症状が現れた場合には、医療機関・検疫所にご相談ください。また、症状のある渡航者の濃厚接触者に発熱・咳などの症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関・衛生当局に報告してください。参考情報
厚生労働省: 中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A
www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers_qa.html
国立感染症研究所感染症情報センター: MERS(マーズ)コロナウイルス(MERS-CoV)
www.nih.go.jp/niid/ja/component/content/article/2186-infectious-diseases/disease-based/ka/hcov-emc/idsc/2686-novelcorona2012.html
「MERSコロナウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応」
www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers/2186-idsc/3631-mers-riskassessment.html
FORTH: 中東に渡航する方へ <中東呼吸器症候群に関する注意>
www.forth.go.jp/news/2014/04241138.html
WHO: Global Alert and Response/ Coronavirus infections(英文)
www.who.int/csr/don/archive/disease/coronavirus_infections/en/index.html
アメリカ疾病予防管理センター: Middle East Respiratory Syndrome (MERS)(英文)
www.cdc.gov/coronavirus/mers/index.html?s_cid=cdc_homepage_whatsnew_004(問い合わせ先)
外務省領事サービスセンター(海外安全相談担当)
電話: (代表)03-3580-3311(内線)2902
外務省領事局政策課(医療情報)
電話: (代表)03-3580-3311(内線)2850
外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版)http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp(現地大使館・総領事館)
※ 上記外務省海外安全ホームページをご参照ください。ご意見やご提案については、こちらへアクセスして下さい。
www.cn.emb-japan.go.jp/aboutus_j.htm
在中国日本国大使館 · www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm
関連サイト
FORTH|国・地域別情報|アジア地域|中国
www.forth.go.jp/destinations/country/china.html
日本国驻华大使馆
cn.emb-japan.go.jp
中華人民共和国駐日本国大使館 – 中华人民共和国驻日本大使馆
china-embassy.or.jp/jpn
外務省: 中華人民共和国 – Ministry of Foreign Affairs of Japan
mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html
外務省 海外安全ホームページ – Ministry of Foreign Affairs of Japan
anzen.mofa.go.jp
北海道感染症情報センター – 北海道立衛生研究所
www.iph.pref.hokkaido.jp/kansen/
関連エントリ
海外で注意するべきこと 感染症について
masaokato.jp/2014/04/05/013244
注意喚起 の検索結果
masaokato.jp/?s=注意喚起
感染症 の検索結果
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在中国日本国大使館 の検索結果
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