「カルバリ宣教師」 (北見、北海道)

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God Can Use…even a Texan with an Autoharp

「カルバリ宣教師」 (北見、北海道)

連載 カルバリ宣教師 (1)
2014/05/30掲載(北見市/社会・歴史)

伝道に奔走した宣教師の活動記
北見・池田 晶信さん(83)が和訳・発行

ひたすら神の栄光のために生きた、一人の宣教師。まだあまり教会もなかった昭和30年代の美幌や網走で「この地に骨を埋めたい」と伝道に奔走した、一人の宣教師の活動記をこのほど、その宣教師をよく知る北見市高栄西町の池田晶信さん(83)=写真=が和訳し、1冊の本にした。

ウェスレー・カルバリ宣教師
昭和30年代、美幌や網走で熱心に活動

ウェスレー・カルバリ宣教師が書き、北見市の図書館が所蔵する原題は「GOD CAN USE…EVEN A TEXAN WITH AN AUTOHARP」。原語(英語)で書かれたものを日本語に訳し、池田さんの付けたタイトルはその名も「カルバリ宣教師」。宣教の闘いの記録であるとともに、氏の自分史でもあるという。

カルバリ氏は昭和4年(1929年)テキサス生まれ。外国への伝道を望んで聖書大学に学んだ。20代半ばで妻アイリーンとともに同29年、福音バプテスト派最初の海外宣教師として来日。2年間、東京で日本語を学んだ。その後、当時すでに100万を超す人口だった札幌市で伝道活動する選択肢もあったが、カルバリ氏は美幌・網走地区での活動を選んだ。

池田さんによると「教会のないところで働きたい」と、最初の宣教地に選んだのが美幌町だったそう。
<つづく>

3回連載紹介します。 (寒)

メモ…池田 晶信さん
昭和5年美幌町生まれ。野幌機農高校、法政大卒。平成3年まで中学校教員を勤めた。現在、日本国際ギデオン協会会員、ふだん記と自分史会代表、NPO法人ピアソン会顧問。著書に「松浦武四郎」「風雪ほえる」「ピアソン夫妻」など。「カルバリ宣教師」は北見自分史会が発行。頒価1000円。

連載 カルバリ宣教師 (1) – 経済の伝書鳩
denshobato.com/BD/N/page.php?id=78712

連載 カルバリ宣教師 (2)
2014/05/31掲載(北見市/社会・歴史)

北見・池田 晶信さんが和訳・発行

日本人の宗教観受け入れ信者増やす
様々な目的で集まった人々と札幌にも教会設立

網走・美幌地方で宣教師を務めていたカルバリ氏はアメリカの伝道本部から要請があり昭和40年12月、札幌市に拠点を移す。札幌に教会を設立する大事業を任されたのだ。

カルバリ氏の教会づくりは、氏にとっても地域住民にとっても初めてづくしだった。札幌での教会建設委員会のメンバーは不動産屋、印刷屋、郵便配達、旅行代理業、自動車整備士と学生達で構成していた。集まる人達の参加理由は、英語を覚えたい人や教会音楽や歌に興味をもつ人などさまざまだった。「出席者の中にはもう二度と福音を聞かない人もいるだろうと分かっていた」

神道や仏教信仰のほか日本人には無神論者も多いことをカルバリ氏は受け入れていた。伝道に困難は多かったが、それも産みの苦しみだったよう。最初の集会、人々を招き入れる様子などが著書ではその都度の氏の心情とともに率直に描かれている。

「私は初めて、クリスチャンへ回心させられた人たちの、アイデアと努力の本当の価値を理解した。彼らの考えの新鮮さ、何かキリストに触れられることをしようとする彼らの熱意、そして未信者の世界とのコミュニケーション能力は計り知れない。時に私は、議論にのぼった新しい考えに驚かされた。こうした新しい方法とやり方で神に用いていただこうと心に決めていた。いまそのチャンスのドアは開かれ、そこに足を踏み入れるばかりだった…」

住民の信頼を得たカルバリ氏は愛隣チャペルなどいくつかの教会を設立した。<つづく>

(掲載写真)
原本と「カルバリ宣教師」

連載 カルバリ宣教師 (2) – 経済の伝書鳩
denshobato.com/BD/N/page.php?id=78743

連載 カルバリ宣教師 (完)
2014/06/02掲載(北見市/社会・歴史)

北見・池田 晶信さんが和訳・発行

生涯かけ網走地方で活動した“カルバリ先生”
苦労多くも…地域に愛着持ち

宣教活動は容易ではなかった。前後するが、「カルバリ宣教師」=写真=の巻頭、生涯の宣教地と定めやってきた“網走地方のまち”での活動にふれている。

「日本人は教育レベルが高く、神道や仏教の仕組みの中にあるので、信者を得るのが非常に難しかった。しかし幾人かは救われ、美幌、網走、小清水に3つの教会ができた。他に2つの伝道所もできている」

昭和30年代前半の3年間、カルバリ夫妻は網走に住みながら網走、美幌、小清水で教会を始めるという伝道活動をした。その後1年間アメリカでの休暇を経て、再び来日。美幌に住みながら4年間、同じ地域で伝道し、津別と斜里を伝道地域に加えた。

池田さんらは親しみを込めて彼を「カルバリ先生」と呼んだ。

都会を選ばず、苦労が予想される地方の小さなまちを選んだ先生。池田さんらは時間が許せば、先生の愛車に乗って各地に出かけた。「カルバリ先生はこの地に骨を埋めようとしていた」という。

美幌離任後、約10年の札幌生活を経て再び昭和49年に、今度は北見市で新しい教会を始めるため夫婦で網走地方に住み始めた。「よほどこの地方に愛着があったのだと思う」と池田さん。著書では最後に「若い人達が、英語の授業と親睦のために我が家に集まり、再び小さな(弦楽器の)オートハープが仕事に戻った。ここからまた新しい物語が始まる」と結んでいる。 <完>(寒)

※「カルバリ宣教師」は北見自分史会が発行。頒価1000円。訳者の池田さんは「翻訳の協力を受け、完成できました。ご一読いただければ」と感謝を語っている。

(掲載写真)
「カルバリ宣教師」=右=と原書

連載 カルバリ宣教師 (完) – 経済の伝書鳩
denshobato.com/BD/N/page.php?id=78769

関連サイト

関連サイト教会のご紹介 – 福音バプテスト宣教団キリスト教会
jfwb.org/kitahiroshima/syoukai.html

輝く十字架 (学院長 元気の出るブログ【アカデミー学院】)
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