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北海道北見市・常呂から日本代表チームの女子カーリング

北海道北見市・常呂から日本代表チームの女子カーリング

2014年02月11日(火) 10:42
カテゴリ: Facebook, Twitter, アジア, オホーツク, オリンピック, スポーツ, ソチ, ロシア, 北海道, 北海道人, 北見市, 国際, 日本, 日本映画
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日本代表チームの女子カーリング
Women’s curling team of Japan

北海道北見市・常呂から
From Hokkaido Kitami City, Tokoro

連載常呂が育てた五輪切符 (1)

女子カーリング日本代表
8年前のトリノ冬季オリンピック女子カーリング日本代表・チーム青森を同年の日本選手権で負かし、一躍注目を集めた「チーム常呂中学校」。五輪を2度経験した小笠原（旧姓小野寺）歩さん、船山（林）弓枝さんをして「末恐ろしい中学生達」と言わしめた当時の中学2年生2人が今回、先輩2人とともにソチの舞台に立つ。結婚、出産を経て再び世界に挑戦する先輩2人と、怖いもの知らずの初出場の2人。「常呂の人達が育ててくれた」と4人は感謝の気持ちでベストを尽くす。

あのチーム常呂中学校の2人
憧れの先輩とともに晴れ舞台へ
トリノで活躍し日本中を沸かせて、カーリング熱を広めたチーム青森。2006年3月、その帰国報告会で労をねぎらいステージ上で花束を贈ったのが同級生でつくるチーム常呂中学校（協会登録名ロビンズ）の5人だった。

弱冠14歳。日本選手権初出場で怖いもの知らずの吉田知那美選手、小野寺佳歩選手らは予選で日本代表のチーム青森を9－8で破った。

吉田さんらがカーリングを始めたのは小学2年生。同じ常呂町カーリングホールで練習する当時高校生の小笠原さんらはすでにジュニアの国際大会で活躍し、皆の憧れだった。

同選手権準決勝で再び対戦すると、チーム青森は本気モード。スキップを務めた吉田選手は「準決勝ではすべて読まれていた。何をしてもダメだった」とハウスにストーンが1個もないのにタイムアウトを取った余談も。

結局2－8で完敗。吉田選手は「青森は皆ショット率が完璧。歩ちゃん（小笠原さん）は100％だった」と振り返り「強くて、そして怖かった」。でもそんな中で「大舞台での精神力の高め方を学んだ」と語っていた。＜つづく＞(寒)

（掲載写真）

日本選手権の銅メダルを披露する当時のチーム常呂中学校（左から吉田知那美、中川ともな、小野寺佳歩、鈴木夕湖、小笠原茉由各選手）
トリノ冬季五輪報告会の常呂出身選手達（左から小野寺歩、林弓枝選手ら＝2006年３月）

経済の伝書鳩（フリーペーパー） 2014/02/07掲載（北見市／スポーツ・本紙連載）
denshobato.com/BD/N/page.php?id=76250

連載常呂が育てた五輪切符 (2)

受け継がれるジュニアの育成
夕方、ワイワイガヤガヤ、子ども達の声で賑やかなアドヴィックス常呂カーリングホール。小学4～6年生を対象としたジュニアカーリング教室が今シーズンも開かれている。かつてオリンピック選手達もみな経験。華やかな活躍ぶりが脚光を浴びるが、その陰では代々、地域の大人達がきちんと子ども達を育ててきた。ここが常呂カーリングの原点だ。

カーリング
地域の大人が子どもを…すでに伝統に
かつて小笠原（旧姓小野寺）歩選手や船山（林）弓枝選手を指導した常呂カーリング倶楽部の池知美智子さんは「彼女達は何よりカーリングが好きでどんどん伸びていった」。また小野寺佳歩選手や吉田知那美選手らを指導した常呂カーリングの草分け、男性は「彼女達は基本をしっかり学んでいた。もっと強くなる」と話していた。そうやって誰彼となく子ども達を教えていった。小野寺選手や吉田選手の父、母も熱心に指導に努め、未来を担うジュニアの育成に心を注いでいる。

同ホールに取材に訪れた2月6日に指導していたのは60、40、20歳代の同倶楽部会員。指導陣も次の世代、次の世代へとバランスよく受け継がれているようだ。今は12チームが参加し、ジュニアリーグの真っ最中。小さな地域にあって48人の参加は少なくない数だ。

指導者の中には元オリンピック選手や日本選手権3連覇の選手も含まれるが、子ども達はそんなすごい選手に教わっていると知ってか知らずか、伸び伸びとプレーしている。「真新しいホールが嬉しいのか、まるで運動会のよう。今の時点ではカーリングの面白さに興味を持ってもらえれば」と指導者達。(寒)

（掲載写真）

元五輪選手らの指導でまず、面白さを体験。試合中も賑やかだ
12チーム48人が出場しているジュニアリーグ

経済の伝書鳩（フリーペーパー） 2014/02/08掲載（北見市／スポーツ・本紙連載）
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=76290

連載常呂が育てた五輪切符 (3)

伝統のリーグ戦が五輪選手、育む
オリンピックに結びつくもう一つの原点が、常呂カーリング倶楽部が開催するリーグ戦。小学生のジュニア教室を卒業した子ども達が同級生らとチームをつくり、試合を繰り広げる。勝ち上がると、おとなのチームと対戦。オリンピックに出場する選手達もここで鍛え上げられていった。

常呂カーリング倶楽部
力強い男子チームに胸を借り…
実戦で鍛えられ
旧・常呂カーリング協会の時から続く会員対象のリーグ戦。30年余りになる。

小笠原歩選手と船山弓枝選手らが中学生になって結成したチーム・シムソンズは、常呂を舞台に映画化され、地元住民も数多く出演して話題になった。

吉田知那美選手、小野寺佳歩選手らのロビンズは中学2年、3年の時に一般参加の日本選手権で連続銅メダル。学年が近いグレース、ウインズチームの存在も、互いに高め合うのに奏功した。

新しいホールとなってもリーグ戦は引き継がれ、今季は昨年11月から開始。1～4部に42チームが参加し3次リーグに突入している。

五輪選手を子どもの頃に指導した先輩達が今もリーグ戦に参加している。中学・高校生チームがおとなのチームと対戦し、迫力ある男子チームに歯が立たないことも。そんな環境の中で「楽しく、強く」鍛えられていくのが常呂の特徴だ。

会員達の今一番のオススメは女子高校生チーム、スパークル。オリンピック選手達がそうだったように、空き時間を見つけてはホールの片隅で基本練習を重ねる。＜つづく＞(寒)

（掲載写真）

常呂カーリング倶楽部のリーグ戦（６日、アドヴィックス常呂カーリングホール）

経済の伝書鳩（フリーペーパー） 2014/02/10掲載（北見市／スポーツ・本紙連載）
denshobato.com/BD/N/page.php?id=76314

常呂町
常呂町（ところちょう）は、北海道網走支庁管内の常呂郡に存在した町で、2006年（平成18年）3月5日に北見市、留辺蘂町、端野町と新設合併し、北見市の一部となった（住所表記は北見市常呂町）。合併後も自治区が設けられ、一定の自治が認められる形となっている。町名の由来は、アイヌ語の「トー・コロ」（沼のある所）から。カーリングの町としても有名。出身有名人：カーリングの町として知られ、冬季オリンピックに出場したカーリング選手には常呂町出身者が多い。近江谷好幸（長野）・杏菜（バンクーバー）親子、佐藤浩（長野）、敦賀信人（長野）、三村容子（長野）、加藤章子（長野、ソルトレイク）、林弓枝（ソルトレイク、トリノ）、小野寺歩（ソルトレイク、トリノ）、小仲美香（ソルトレイク）、本橋麻里（トリノ、バンクーバー）はいずれも常呂町出身。また2006年の女子日本選手権ではチーム常呂中学校がトリノ代表のチーム青森を破る殊勲を挙げ3位入賞、翌2007年の大会でも続けて3位に入賞するなど、合併後もカーリングにおいて常呂の存在感を示し続けている。 2006年2月18日には、ソルトレイク五輪に出場した常呂町の女子高校生4人のカーリングチーム「シムソンズ」を題材にした映画「シムソンズ」（佐藤祐市監督・加藤ローサ、高橋真唯、星井七瀬、藤井美菜ほか）が日本全国で公開された。撮影は常呂で行われ、町をあげての協力となった。（wiki/常呂町）

北見市
北見市（きたみし）は、北海道オホーツク総合振興局管内にある市。カーリング選手：旧・常呂町はカーリングの町として知られ、オリンピックに出場したカーリング選手の出身者が多い。近江谷好幸、佐藤浩、敦賀信人、三村容子、関和章子、船山弓枝、小笠原歩、小仲美香、本橋麻里、近江谷杏菜。（wiki/北見市）

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加藤雅夫より 2014 年 2 月 13 日 15:45
ソチ五輪カーリング善戦

常呂出身4人ら女子日本代表、差のない5位
応援の声、届いた－。ソチ冬季オリンピック女子カーリングに出場した北見市常呂出身の4人ら日本代表チームは初の準決勝進出はならなかったが、長野大会以来となる日本チーム最高の5位で五輪日程を締めくくった。大会中には常呂で公開観戦会が行われ、ふるさとからの熱い気持ちが届いたかのようにその後は粘り強く戦った。最後まで諦めない姿勢に大いなる称さんの声が上がった。

日本は5大会連続出場。順位は前回のバンクーバーまで5、8、7、8位で、直近の世界ランキングは9位。ベスト4による準決勝進出を目指し臨んだ。

メンバーのうち小笠原歩、船山弓枝、小野寺佳歩、吉田知那美の4選手は常呂中学校卒業の先輩、後輩。

日本の第6戦の15日、カナダ戦の公開観戦会をアドヴィックス常呂カーリングホールで開き、約130人が奮闘ぶりを見守った。

この試合は世界ランク2位のカナダの前に6－8で敗戦。家族4人で来場し声援を送った船山選手の兄（38）は「落ち着いてプレーし、力を出し切れたように見えた」と妹らをたたえた。

ジュニアチームで頑張る常呂中2年の女子生徒は「ミスが少ないし、プレッシャーに強いのがすごい」と目を凝らし、常呂高校2年の男子生徒は「やってきたすべてを出し切って、最後まで日本チームらしさを」と期待を込めた。常呂カーリング倶楽部の会長（52）は「まだまだつぶされたわけではない」と敗戦にも差のない実感を語った。

すると準決勝進出に後のない日本はここから奮起。世界ランク4位のスイスを倒すと、公式戦で勝ったことのない同5位の中国も撃破。カーリング史に新たな一石を投じたが、善戦もあと一歩及ばず、これが世界レベルという声が聞こえたほか、一部にはテレビ解説を担当していた長野五輪日本男子代表チームスキップで常呂在住、敦賀信人さんの予想がズバズバ的中したことから、敦賀さんの全日本コーチ就任待望論を期待する声も聞かれた。

公開観戦会の最前列で笛を鳴らし応援した小野寺佳歩選手の祖父（83）は「帰ってきたら、ごくろうさん、良く頑張ったねと声を掛けてあげたい」と労いの言葉を語った。(寒)

【予選リーグ】
日本
7－12 韓国
8－3 デンマーク
8－4 ロシア
6－8 アメリカ
3－12 イギリス
6－8 カナダ
9－7 スイス
8－5 中国
4－8 スウェーデン

1次リーグ順位
カナダ（9勝0敗）
スウェーデン（7－2）
スイス（5－4）
イギリス（5－4）
日本（4－5）
デンマーク（4－5）
中国（4－5）
韓国（3－6）
ロシア（3－6）
アメリカ（1－8）

（掲載写真）

公開観戦会で声援を送る、地元常呂の人達（15日、アドヴィックス常呂カーリングホール）

経済の伝書鳩- 2014/02/19掲載（その他／スポーツ）
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=76528

加藤雅夫より 2014 年 2 月 19 日 15:36