北見地区消防組合消防本部の通信指令室から

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北見地区消防組合
北見地区消防組合は、北海道北見市に本部を置く消防に関する一部事務組合。管轄区域はオホーツク海から石北峠の頂上まであり、その距離は100kmを超え、管轄面積は東京都の面積と同等。 構成団体: 北見市、置戸町、訓子府町。(Wikipedia

北見地方 救急出動の現場から

通報から病院搬送までを追う
近年、北見地方の救急出動は増加の一途をたどる。北見地区消防組合(北見市、置戸町、訓子府町)の通信指令室に入る救急要請の119番通報は年間4164件(平成23年)。周囲に急病やけが人が発生し、緊急通報が必要となる状況は決して他人事ではなく、誰にでも起こりうる。緊急通報から病院搬送までの流れ、現場の救急隊員の動きを追いながら、行政と市民の協働による安心・安全の地域づくりを考えてみたい。

北見地区消防組合消防署の通信指令室は、組合管内から寄せられる緊急通報を一括受理し、救急隊への出動指令、通報者への口頭指導(※)などを行っている。出動指令を受けた救急隊は現場へ直行し、必要な措置を講じて医療機関へ搬送する。通報から病院搬送までの流れ、通報者や周辺の住民が果たすべき役割などをまとめた。

【通報から出動指令】
平成20年に地図検索システム更新
緊急通報が入った瞬間、通信指令室内に緊張が走る。「火事ですか、救急ですか」。モニターに目を転じると、すでに画面上には通報者の位置を示すマップが映し出されている。平成20年に更新された地図検索システムは、固定電話の場合は通報が入った瞬間、現場の特定が可能。GPS付き携帯電話でも現場のおおよその位置を特定できるが「可能であれば、できるだけ固定電話から通報を」と通信指令課。
それ以前は冊子の地図で住所を調べていたが、このシステムが導入されてからは住所特定の作業が格段にスピードアップした。
1人の指令員が通報者とやり取りをしている間、別の指令員が救急隊に出動指令を出す。通報者とのやり取りは患者の容態を把握したり、口頭指導を行う上で重要な行為だが、すぐに電話を切りたがる通報者も多いという。「電話を切ってからでないと救急車が出動しないと思っているのかもしれません」と通信指令課。しかし、実際は通報している間、すでに救急隊員は動き出している。
近年は緊急性が疑われる通報や間違い、いたずらも多いという。同組合管内の救急出動は1日平均13件に上ることから、住民のモラルが求められる。

【出動】
現場特定、救急隊出動が迅速化
救急隊は3人1組で行動する。出動指令を受けた隊員は慌しく準備を整え、救急車に乗り込む。救急車には小型のモニターが設置されており、通信指令室と同様、通報者の位地を示すマップが映し出される。
3人の隊員は運転、マップによる位置確認、周辺ドライバーへの注意喚起-と役割を分担しながら現場へ急ぐ。しかし、中には緊急車両通行時のルールが守られないことも。特に冬期間は積雪で夏場よりも道幅が狭く、路面状態も悪化することから、周囲のドライバーの協力が必要だ。
通信指令室では、出動中の救急車の位置がリアルタイムでモニターに映し出されおり、待機中、出動中を含むすべての車両の状況が分かるようになっている。

【口頭指導】
通報者への口頭指導で救命率も向上
「救命講習受けて的確な対応身に付けて」
通信指令室では、患者が心肺停止などの場合、通報者に口頭指導(通報者を指導して心肺蘇生法など必要な処置を行わせること)を行うケースがある。救急車が到着するまでの措置が患者の命に関わることがあるからだ。近年は口頭指導による奏功例も増えているという。救急課は「救命講習を受けた人と受けていない人では、実際に患者を目の前にした時の対応に大きな差が出る」と、受講を呼びかけている。

【現場到着から病院搬送】
救急車が現場に到着。隊員は患者の状態を観察し、必要な処置を施してから救急車に収容する。この間、ホットラインを通じて医療機関に受け入れを要請。北見地方では、満床でたらい回しになるようなことはないという。
しかし高齢化による救急出動の増加、地域の広大さに比べて2次、3次医療機関が少ないなどの地域的な課題を抱えているだけに、行政と住民のさらなる協力が必要になる。 (柏)

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/01/04掲載(北見市/その他)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=66960

関連サイト

北見地区消防組合_組合紹介_通信指令課
http://www.city.kitami.hokkaido.jp/kafd/03-04/03-04.htm
北見地区消防組合_組合紹介_訓子府支署
http://www.city.kitami.hokkaido.jp/kafd/03-09/03-09.htm
北見地区消防組合_組合紹介_訓子府支署
http://www.city.kitami.hokkaido.jp/kafd/03-08/03-08.htm
北見地区消防組合_組合紹介_留辺蘂支署
http://www.city.kitami.hokkaido.jp/kafd/03-16/03-16.htm
北見地区消防組合_組合紹介_常呂支署
http://www.city.kitami.hokkaido.jp/kafd/03-15/03-15.htm
北見地区消防組合_組合紹介_端野支署
http://www.city.kitami.hokkaido.jp/kafd/03-10/03-10.htm
北見地区消防組合消防本部
http://www.city.kitami.hokkaido.jp/kafd/

北見市公共施設・避難所マップ
http://www.city.kitami.lg.jp/map/map.html
防災・安全 | 北見市
http://www.city.kitami.lg.jp/bunya/bosaigai/

関連動画(YouTube)

福島ドクターズTV 『救急医療』 – YouTube
http://youtu.be/7qM-it0Oz4s

東海大ドクターヘリ・若き救命救急医の戦い1 – YouTube
http://youtu.be/xwvPRkRghm0
東海大ドクターヘリ・若き救命救急医の戦い2 – YouTube
http://youtu.be/uA0bsvR2i88

「救急ヘリ、出動せよ!」 – YouTube
http://youtu.be/T5VYipjn67A
沖縄県ドクターヘリ運航から1年 – YouTube
http://youtu.be/dIySnCna0tY

浜松の救急医療体制 – YouTube
http://youtu.be/d-KO5l3iSbs
「翼をください」 – YouTube
http://youtu.be/7pyzwo1Xbv4

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関連エントリー

出動!救命士や救急隊員(女性の) – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/2012/09/18/073357
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1 件のコメント

  1. 北見消防署、北見消防団が新年観閲式

    地域防災へ気持ち新たに
    職員、団員が整然と

    北見地区消防組合消防署と北見消防団の平成25年新年観閲式が7日、北見芸術文化ホール駐車場で行われた。

    1年の防災意識を高める観閲式には消防職員148人、消防団員217人のほか関係団体代表らが参加。職員、団員が整然と並ぶ中、同組合管理者の桜田真人北見市長、消防長、団長らが観閲した。続く分列行進では消防職員と団員がきびきびとした動作で行進し、その後を消防車両15台が続いた。

    観閲式終了後は同ホール内で永年勤続などの表彰が行われた。

    市内では5日から7日までに端野、留辺蘂、常呂の各支署、消防団による観閲式も行われた。 (柏)

    北見網走オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
    2013/01/08掲載(北見市/社会)
    http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=67016

    加藤 雅夫 より 2013 年 1 月 8 日 12:37

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