捕虜収容所(サハリン州オハ)
- 2012年08月28日(火) 10:31
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樺太の戦い(からふとのたたかい)は、太平洋戦争/大東亜戦争末期の1945年(昭和20年)8月11日から8月25日にかけ、日本の内地であった樺太南部で、日本とソビエト連邦の間で行われた戦闘である。(Wikipedia)
連載 語り継ぐ戦争 (9)
過酷な抑留生活「寒さ、空腹との戦い」
大空町女満別の男性(88)は終戦後、樺太(サハリン)北部のオハで4年余り、過酷な抑留生活を送った。長い間、ソ連共産主義の教育を受けたとみなされ、復員後の就職にも苦労した。
女満別・男性(88)
4年後帰国も復員後の就職にも苦労
塗装業営み「捕虜仲間が仕事くれたことも」
後志管内京極町出身。「物心がつくか、つかないかというころ」に、両親らと樺太に移住した。昭和18年12月に入隊。樺太南部の大泊(コルサコフ)の部隊で終戦を迎えた。20年8月25日、ソ連軍が大泊に侵攻し、捕虜に。乗せられた船は「北海道に向かうのかと思ったが、北上した」。着いたのはオハの第22日本人捕虜収容所だった。
男性はオハから二十キロほど南東のビリュカンという土地で木材の伐採や製材の作業をさせられた。寒さと空腹との戦いで「ひどい凍傷で、耳を失う人もいました。作業にノルマがあって体が丈夫でない人は大変でした」。
マルクス・レーニン主義もいや応なく学ばされた。「反動分子と見られ、密告されれば、作業場を変えられ、そこではよりつらい作業が待っていました」
春が来るたび「ダモイ(家へ)」と淡い期待を抱いたが、24年12月までかなわなかった。男性は重機を扱えたため「それが逆に復員を妨げたのでは」という。
復員後は入隊前と同じく製乳関係の仕事を希望し、倶知安や網走の企業に応募したが、合格しなかった。「ソ連で4年も教育を受けた人は、組合活動などで周囲を扇動する恐れがある、ということでした」
女満別の薬局で数年間働いた後、32年に塗装店を開業。38年に建築塗装1級技能士に合格するなど反骨の精神でがむしゃらに働いた。職業訓練の講師も長年務めた。
当時の戦友と今も年に一度、会っている。「同じく捕虜だった戦友が仕事をくれたこともありました」
希望する職業に就けなかったことに、今は怒りはない。「思い通りにいかないことも確かにあったが、塗装の仕事を選んで良かったと思っています」と穏やかに語っている。 (浩)
北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2012/08/24掲載(大空町/本紙連載・歴史)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=63806
関連サイト:
2-11シベリア
http://www.aurora-net.or.jp/user/tamura/sakha2-11.htm
サハリンリポート
http://www.aurora-net.or.jp/user/tamura/
樺太1945年夏 氷雪の門 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/樺太1945年夏 氷雪の門
関連エントリー:
語り継ぐ戦争 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫
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ソ連 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/ソ連
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