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日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年2月19日

日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年2月19日

2015年02月20日(金) 1:45
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, スポーツ, トロント, 北海道人, 国際, 日本, 日本映画, 観光, 音楽
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日加タイムス（e-nikka）メールニュース 2015年2月19日
Canada-Japan Times (e-nikka) Mail News February 19, 2015

今週のe-nikkaから
2015年（平成27年）2月19日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

バンクーバーに結成された日系人野球「新朝日チーム」が３月に日本遠征。その費用募金イベントが日系センターで開かれ大盛況であった。写真は日本遠征に参加する12歳から15歳の選手たち（２月８日）撮影：妹尾翠
「今週のトピックス・日系野球」をご覧ください

2014年度第25回新企会奨学金を受賞した学生たち。（左から）Edwin Michielsen さん、堀江美帆さん、鄭嘉慧（Ga Hye Jeong）さん、Nayo Taneko Sasaki-Picou さん（２月14日、トロント日系文化会館で開かれた新企会新年チャリティーパーティー・奨学金授与式にて）
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

早春の風に吹かれて「Nori Tori」？！。BC州ジョージア海峡のガブリオラ島で海苔採り（のりとり）体験をしました（２月８日＝リポート・サンダース宮松敬子）
【「今週のトピックス・Nori Tori ってご存じですか？」をご覧ください】

真冬のカナダから真夏の南米コロンビアにひとっ飛び。カルタヘナ市の商店街で見かけたユーモラスな彫刻はリラックスした青年の像です（２月４日）撮影・ウィルソン夏子
【「世界の街角から・カルタヘナ」をご覧ください】

【視点】

制定50周年を迎えた国旗「メープルリーフ」の歴史を振り返る

「２月15日」という日が何の記念日か知っているカナダ人は、そう多くはないと思われる。あなたはご存じでしたか？
今のデザインのカナダ国旗が公式に掲揚された日である。1965年２月15日、時のカナダ政府は、前年（1964年）の連邦議会国旗制定委員会の決議を受けてメープルリーフ（カエデの葉）のデザインを入れたものを国旗として採用することを内外に公表した。今年はちょうど50周年を迎えたことになる。
1867年７月１日に建国宣言したカナダは1967年に「カナダデー」センテニアル（100周年祭）を迎え、国民の愛国意識がさらに高まっていた。その当時、1960年代の前半ごろ、カナダでは国家のシンボルとなる新しい国旗を制定すべきだという声が国民の間で高まり、デザインに関する議論が熱を帯びてきた。
カナダ政府は全国の学校生徒や一般の人を対象に国旗デザインを公募、何万という作品が寄せられた。その中の6,300点がオタワの「Library and Archives Canada」（国立図書及び古文書館）に保存されている。
デザインは、いわゆる手作り風のものがほとんどで、いかにもカナダ人らしいアイデアや、奇抜な表現があったりして、たいへん興味が引かれる。
たとえば、旗の真ん中に「CANADA」の国名とビーバーの絵が描かれているもの（作者はBC州の男性）。１枚の赤いカエデの葉を芸術的にデザインしたもの（トロントの女性）。たくさんのカエデの葉に囲まれ、中央に連邦議事堂とビーバーの絵、そしてカナダ国民の団結を訴えるフランス語の文字入り（モントリオールの女性）。カナダ10州の州旗とロッキー山脈・平原州の麦畑・太平洋または大西洋の魚の絵を組み合わせたもの（ケベックシティの男性）、等々、さまざまだ。
1964年連邦議会に設立された国旗制定委員会では、熱気あふれる討議が行われた。委員となった議員の構成は、自由党７人、保守党５人、社会信用党１人、新民主党１人、ケベックの共和信用党１人の計15人。当時の写真を見ると、委員会の会議室の壁一面にびっしり候補デザインが掲示され、天井にはプリントされた旗が所狭しとぶら下がっている。
そこでは、まだ歴史の浅い国が新しい国旗のもとで心を一つにして進んで行く気概が論じられた。また、それまで国旗のなかに英国の旗「ユニオンジャック」が組み込まれていたデザインに対して、フランスの象徴である「百合の花」も入れるべきだという意見が出た。保守党の委員からは、カナダはイギリス系とフランス系が共に国づくりをしたのだから、そのことを踏まえて議論しなくてはいけないとの主張もあった。
自由党のレスター・ピアソン首相（当時）は、左右タテに紺色の地、中に白地に赤いメープルリーフが３枚描かれたデザインを第一に推し、これは「ピアソン・ペナント」と呼ばれた。保守党議員たちは、現在の国旗の両脇の赤地にユニオンジャック（左側）と百合の花（右側）を組み入れたデザインを支持した。
鹿児島大学教授、細川道久氏の著書『カナダの歴史がわかる25話』（明石書店）には次のように書かれている。
＊　＊　＊
カナダの独立はイギリスからのひとり立ちであったわけですが、イギリス色をなくすことには抵抗がありました。とくにイギリスへの強い愛着を抱いていた人たちは、そうでした。1965年２月に「メープル・リーフ」がはじめて首都オタワの議事堂に掲揚されたとき、最後まで「ユニオン・ジャック」の絵柄をはずすことに反対した当時の野党党首ジョン・ディーフェンベイカーは下をずっと向いていて、晴れやかに「メープル・リーフ」を見つめるL・B・ピアソン首相とは対照的でした。
＊　＊　＊
日ごろ、なにげなく目にするメープルリーフだが、50年前にこのような史実があったことを想起しながら見つめると、味わい深いものが感じられる。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【世界の街角から】

南米コロンビアのカルタヘナ（その１）　
北国から訪れた色鮮やかな世界に心おどる

【早春の風に吹かれて】
「Nori Tori」ってご存じですか？
BC州ジョージア海峡ガブリオラ島に行ってきました

【相続法の基礎知識】
オンタリオ州編〈その５〉
財産代理人と遺言執行人を選ぶにあたって

【日系野球】
バンクーバーの「新朝日チーム」３月に日本遠征
募金イベント「朝日スシ・ロール・チャレンジ」盛大に開催

【おすすめ本】
イスラーム国の衝撃
池内恵／著
出版社名：文藝春秋
出版年月：2015年1月
税込価格：842円

＜読者ひろば＞

語りの会「語りタイムマシーンに乗って」
３月21日（土）午後３時・国際交流基金トロント

＜コミュニティー・ニュース＞

新しい日本の響き、津軽三味線と和太鼓
山口晃司＆笛木良彦コラボコンサート
４月16日（木）トロント日系文化会館

新企会「新年チャリティーパーティー」
奨学金授与式・食事とエンターテイメント楽しむ

オンタリオ州日本語弁論大会
２月28日（土）１時からトロント大学
「一般の来聴も歓迎します！」

2015年第７回「翻訳・通訳ワークショップ」
５月２日、日系センター（BC州バーナビー）で開催

＜カナダニュースダイジェスト＞

エジプトで拘留のカナダ人ジャーナリスト、保釈される

＜お店掲示板＞

フジイゴルフ
ヤマハゴルフクラブ大バーゲンセール

＜おでかけガイド＞

【情熱の踊り】
ダンス・キューバのミュージカル「アミガス（Amigas）」
２月２６日（木）－２７日（金）マーカムシアター

【アーティストプロジェクト】
コンテンポラリーアート展
２月19日～22日、ベターリビングセンター

【モントリオール】
Nuit Blanche（ニュイ・ブランシュ）白夜祭
２月28日～３月１日、旧市街中心に各種イベント

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