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日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年11月27日の配信）

日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年11月27日の配信）

2014年11月28日(金) 3:15
カテゴリ: 1000万アクセス, Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, クリスマス, トロント, リトアニア, 北海道人, 国際, 日本, 日本映画, 観光, 音楽
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写真：リトアニアにある「Chiune Sugihara memorial」（杉原千畝が好きだったベートーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」がモチーフ）

日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年11月27日の配信）
E-mail news from Canada and Japan Times e-nikka. (Delivery of November 27, 2014)

今週のe-nikkaから
2014年（平成26年）11月27日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

第二次世界大戦中、ナチスドイツの迫害から逃れるユダヤ人に「6000人の命のビザ」を発給した日本の外交官・故杉原千畝（すぎはら・ちうね）氏をたたえ同氏の四男、杉原伸生（のぶき）氏（中央）に桜アワードが贈られた。左はゲーリー川口トロント日系文化会館（JCCC）理事長、右はデービッド坪内「桜ガラ」共同実行委員長（11月22日、JCCC「桜ガラ」会場にて）
【「今週のトピックス」をご覧ください】

今夏バレエ教室を開設、子供たちの指導に情熱を傾ける内野智子さん（右）。生徒は山崎春仁（やまざき・はると）くん（11歳）とチャン・ドリスさん(10歳）。J-タウン内にあるバレエ教室「Sophia Ballet Academy」にて
【「ひと・バレエひとすじ」をご覧ください】

オタワで開かれた「作家の学校訪問」イベントでトロントの絵本作家／画家の飛鳥童（あすか・わらべ）さんが公立小学校を訪問。写真は Woodroffe Public School で子供たちに絵本のお話をする飛鳥さん（11月19日＝写真提供・在カナダ日本国大使館）
【「今週のトピックス・子供たちと共に」をご覧ください】

トルコ・パムッカレの石灰棚温泉。ここは唯一観光客が裸足で入ることができる場所で大勢の人が足湯を楽しんでいる（Phot by Richard Severin／リポート・松井祐実）
【「世界の街角から・トルコ周遊ツアー」をご覧ください】

【視点】

ハーグ条約加盟で国際結婚破たんにおける子の扱いは変わったか

国際結婚した夫婦のどちらかが子供を国外に連れ出した場合の扱いを定めた「ハーグ条約」。日本は長年にわたり検討を重ねてきたが、ついに今年４月１日、この条約に加盟した。あれから８カ月が経過したが、どのような動きが出てきたのか、気にかかる。
ハーグ条約では、結婚が破たんした夫婦の夫または妻が国外に子供を連れ出し、相手から返還を求められた場合、原則的に、子を元の居住国に戻さなければならないとある。しかし人間関係は条約の規定通りいかないのがつね。そこに問題の難しさが浮上してくる。国際結婚した日本人の離婚は、年間２万件以上にのぼるという。国境を越えた子の奪い合いは、夫婦はもとより子供たちにも大きな心理的負担を及ぼすことは間違いない。
日本が条約に加盟してから、このところ、いくつかの動きが報じられている。
まず、スイスに滞在するアメリカ人の父親と日本人の母親のケース。母親は結婚生活に破れ、単身、日本に帰国した。これなどは、母親が日本に子供を無断で連れていった場合とは事情がちがう。彼女はスイスに残して来た８歳の男の子の返還を、日本の外務省を通じて求めた。外務省から依頼を受けたスイス当局が父親と男児の居場所を調べ、裁判手続きに入った。その結果、９月下旬にスイスの裁判所が返還命令を出し、男児は日本に帰国、母親の元に戻った。
ハーグ条約では、夫婦のどちらかが16歳未満の子供を無断で国外に連れ出したりとどめ置いたりした場合、外務省に返還の支援を申請したり、裁判所に返還を申し立てたりすることができると定められている。外務省の支援で国外から日本への返還命令が出たのは、これが初めてのケースだという。
次に、ドイツで暮らしていたドイツ人の父親と日本人の母親と５歳の男児のケース。今年６月、母親が父親の同意なしに男児を日本に連れて帰った。８月になって父親がドイツ当局を通じて日本の外務省に男児返還の手続きに関して支援を要請した。外務省が仲介して父母が協議することになり、その結果、合意に達し、10月中旬、母親が男児をドイツに連れて行った。これは、ハーグ条約加盟後、子供が日本から国外に返還された初めての事例だという。
３つ目のケースは、父母が日本人同士の子供の事例である。４歳の女の子は昨年２月、父親の事業の都合でスリランカに渡航した。女児は今年６月に日本に一時帰国したが、母親がスリランカに戻さない意向を示した（父母は現在でも婚姻関係にある）。そこで、父親はスリランカへの返還を大阪家裁に申し立てた。女児が９月以降もスリランカのインターナショナルスクールに通学する予定だったことなどを踏まえ、大阪家裁は、11月19日、女児をスリランカに住む父親へ戻すよう命ずる決定をくだした。
これは前述の、母親がドイツから連れ帰った子が外務省の支援でドイツ人の父親に戻されたケースと違って、裁判所の返還命令が明らかになったわけで、初めての事例だという。
日本のハーグ条約加盟により、カナダでも新しい動きが出てくるかも知れない。いずれにせよ、条約の最大の目的は「子供の利益」を実現させることにある。このことを十分に留意して国際結婚、国際離婚、そして子供の利益についてよく考えていく必要があろう。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【桜ガラ】
杉原千畝氏とユダヤ人コミュニティーに感謝状
「6000人の命のビザ」発給した杉原氏の子息が出席

【ひと】
バレエひとすじ＆子供達への指導に情熱を
バレエ教室を開設した内野智子さん

【子供たちと共に】
日本大使館／オタワ国際作家祭共催
「作家の学校訪問」イベントに参加しました！
〈リポート〉トロントの絵本作家・飛鳥童

【世界の街角から】
トルコ12日間周遊ツアー（３）
世界遺産～古代遺跡クサントス　
古代都市ヒエラポリス・石灰棚パムッカレ

【インタビュー】
映画「ぶどうのなみだ」の監督
三島有紀子さん

【今週のおすすめ本】
３スパイス＆３ステップで作る　もっとおいしい！
はじめてのスパイスカレー
水野仁輔／著
パイインターナショナル
1,728円

＜読者ひろば＞

衆議院議員総選挙に伴う在外投票について
在トロント日本国総領事館よりお知らせ

衆議院総選挙在外投票、12月３日（水）～６日（土）
在バンクーバー日本国総領事館からお知らせ

福島原発事故後の子供達の生活を追う
感動的だったドキュメンタリー映画上映会
モントリオール市マギル大学

「JSSクラフトクラブ」12月の日程
ネックレス・ハワイアンキルト・手編み

沖縄料理「豚の角煮」（ラフテ）がフレンチ風に変身！
トロントの居酒屋「りょう次」

御会葬お礼
遠藤康煕生前葬

＜コミュニティー・ニュース＞

2014年度新企会奨学金受賞者決まる
４人の学生に各＄1,500支給

＜カナダニュースダイジェスト＞

警官の黒人少年射殺事件・全米で抗議デモ、トロントでも集会

NY州バファローなどで大雪、交通網マヒでカナダにも影響

＜お店掲示板＞

日本式「たい焼き」始めました！
E-MART食品店

＜おでかけガイド＞

【家族向け】
ダニー＆マリー・クリスマスショー
12月９日―21日プリンセス・オブ・ウエールズ劇場

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