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日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年11月6日の配信）

日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年11月6日の配信）

2014年11月07日(金) 2:54
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, トロント, 北海道人, 日本, 日本映画, 観光, 音楽
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日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年11月6日の配信）
E-mail news from Canada and Japan Times e-nikka. (Delivery of November 6, 2014)

今週のe-nikkaから
2014年（平成26年）11月6日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

高円宮妃久子殿下原作の絵本「氷山ルリの大航海」の絵を依頼され、トロントのスタジオでドラフトスケッチを制作する飛鳥童（あすか・わらべ）さん（1997年）
【「アートエッセー・わらべの楽苦画記」をご覧ください】

バンクーバー多様文化オーケストラ主催、日本の伝統楽器を紹介するイベントに来演したグループで笙（しょう）を紹介する佐藤尚美さん（10月30日、バンクーバー総領事公邸でのレセプションにて＝撮影：妹尾翠）
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

創立30周年を迎えたトロントのジャパン・コミュニケーションズ、河合真一郎社長（11月１日、記念パーティー会場にて）
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

ブラジル北東部大西洋沿岸を旅の途中に見た漁師と魚。「カムルピン」と呼ばれる魚で、１匹の重さが30キロくらいあるという（撮影：牧野憲治）
【「世界の街角から」をご覧ください】

傘寿（80歳）を迎えるにあたり生前葬を行ったトロントの遠藤康熙（えんどう・やすてる）さんの遺影（10月25日）
【「今週のトピックス・生前葬手記」をご覧ください】

【視点】

「フォード・ネーション」はまだ終わっていない

このところ、カナダ内外でさまざまな選挙が行われ、マスコミは大にぎわいだ。筆者が11月２日、日本から戻ってくると、トロントをはじめ地方自治体の市長選・市議選の結果が待ち受けていた。
まず、トロントでは注目の市長選で主な候補者、ジョン・トリー、ダグ・フォード、オリビア・チャウの３氏が激しい戦いを展開したすえ、トリー氏が市長の座を射止めた。得票結果は次の通り。
ジョン・トリー 39万4952票（得票率40％）
ダグ・フォード 33万652票（得票率34％）
オリビア・チャウ 22万7002票（得票率23％）
選挙戦の終盤に入って、現職のロブ・フォード市長が辞退を表明、その身代わりとして兄のダグ・フォード氏が急きょ立候補したのだが、ダグ氏への支持率がかなり上昇したのは意外だった。その分、オリビア・チャウ氏の票が食われたということなのだろうか。オリビア氏は今年に入ってから７月末ごろまで、世論調査ではつねに１位を走っていたのだが、急に失速していった。それに取って代わってジョン・トリー氏がトップにのし上がったという構図だ。
新市長となるトリー氏には、フォード市長時代からの課題である運輸・交通（地下鉄建設など）、環境、公害対策、ゴミ収集、ビジネス振興、子供ケア、不動産取得税、等々、やるべきことは山積している。これらをどうさばいて行くのか、市民の期待に応えてもらいたい。
コカイン吸飲、問題を抱えた人たちとの交友関係、公衆の面前での泥酔、セクハラ行為など、多くのスキャンダルにまみれたフォード市長が退陣することで、大部分の市民が「これで、やっとフォード・ネーション（国家）は終わった」と歓迎しているのではないかと思う。
ところが、そのロブ・フォード氏が、このたび市長選と同時に行われた市会議員選挙で、エトビコー・ノース選挙区（Ward 2）から立候補、得票率59％で当選したと発表された。腹部に腫瘍が発見され、マウントサイナイ病院でキモセラピー（化学療法）を受けている身で市会議員の職に就く、そのタフさに感服した。
さらに、驚いたことに、市長選で次点で落選したダグ・フォード氏が、10月30日、こんどはオンタリオ州の政界に乗り出し、PC（進歩保守党）の党首の座を狙い、キャサリン・ウィン州首相（自由党）と対決して政権を奪取すると息まいていると報じられたのだ。
市会議員に当選したロブ氏、州政界の党首を目指すダグ氏。二人の兄弟はますます意欲を燃やしているようだ。これでは「フォード・ネーション」は終わったどころではない。これからも兄弟の行動に目が離せない。
今年の市長選は、トロント近郊の市でも変化が見られた。
ミシサウガ市では、1978年以来、36年間の長きにわたり市長を務めてきたヘーゼル・マカリオン女史（93 歳）が12月に引退する。選挙ではボニー・クロンビー候補が新市長に選ばれた。クロンビー氏は54歳。「マカリオン市長は、ミシサウガを農業の町からカナダ６番目に大きな都市、北米でも有数の経済都市に育て上げた。心から感謝する。私はこの町をさらに発展させていく」と当選の喜びを語っている。
公費の不適切な支出問題でやり玉にあげられているスーザン・フェンネル市長のブランプトンでは、リンダ・ジェフリー氏（55歳）がフェンネル氏を49％—12％の大差で破り新市長に選ばれた。ジェフリー氏は「クリーンな市政をめざす」と宣言した。ミシサウガもブランプトンも女性市長が続く。
いつも言われる言葉だが、選挙によって人心一新、市民に希望を抱かせるようなクリーンな政治を施してもらいたいものだ。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【生前葬手記】
お世話になった方々に感謝の気持ちを込めて
80歳を迎え、生前葬を執り行いました

【アート・エッセー】
わらべの楽苦画記（らくがき）
絵本作家／画家・飛鳥童の人生航路
第34 回　思いがけぬ国際電話編

【世界の街角から】
ブラジル北東沿岸の旅（前編）
レンソイス（Lencois）砂漠に魅せられて

【カナダ事件簿】
1649年・神父惨殺事件（その２）
ミッドランド「サント・マリーの史跡」を訪ねる

【今週のおすすめ本】
楽園のカンヴァス
原田マハ・著
新潮社
1,728円

＜読者ひろば＞

遺言状／委任状セミナー
講師：スミス希美弁護士
11月27日（木）JCCC

隣組シニアライフ・セミナー
「言葉づかいは気づかい」
11月19日（水）隣組セミナールーム

＜コミュニティー・ニュース＞

バンクーバー多様文化オーケストラ主催
日本の伝統楽器を紹介するイベント開く

ジャパン・コミュニケーションズ30周年記念パーティー
大勢の新旧スタッフや関係者が出席、和気あいあいと・・・

＜カナダニュースダイジェスト＞

イエローナイフで日本人女性観光客が行方不明

女子サッカー、なでしこジャパンがカナダとの親善試合で快勝

＜お店掲示板＞

おせち料理、うけたまわります
「懐石遊膳橋本」

年末セール、シーボーン・トロント代理店
12月10日（水）～24日（クリスマスイブ）

＜おでかけガイド＞

【AGO】
ミケランジェロのスケッチ作品
AGOで１月11日まで展示

【クリスマス音楽会】
クリスマスキャロル無料コンサート
12月６日（土）セントポールズ・ブローア教会

【クリスマス・イベント】
ディスティレリー「クリスマスマーケット」
11 月28日（金）～12月21日（日）

【イルミネーション】
トロント光の祭典「Cavalcade of Lights」
11月29 日（土）市庁舎前広場で開幕

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