Home
Facebook
日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年10月2日の配信）

日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年10月2日の配信）

2014年10月03日(金) 2:05
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, トロント, 北海道人, 国際, 日本, 観光, 音楽
この記事へのコメントはまだありません。

日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年10月2日の配信）
E-mail news from Canada and Japan Times e-nikka. (Delivery of October 2, 2014)

今週のe-nikkaから
2014年（平成26年）10月2日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

外務大臣表彰を受賞したバンクーバー新報の津田佐江子社主（前列右）と長男ケン・エンジェルさん、後列は岡田誠司バンクーバー総領事・寧子夫妻（９月25日、総領事公邸で開かれた表彰式にて）撮影：妹尾翠
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

トロントの絵本作家／画家、飛鳥童（あすか・わらべ）さんの作品「ザトウクジラの躍り」（「Aska’s Sea Creatures」より）
【「アートエッセー・わらべの楽苦画記」をご覧ください】

トロントからビクトリアに引っ越したフリージャーナリスト、サンダース宮松敬子さんはトロントで日本語を教える仕事もしていたが、その生徒たちが送別会を開いてくれた（奥の中央が敬子さん）
【「国内移住体験記」をご覧ください】

紅葉が始まったケベック州ローレンシャン。写真はトレンブラン山のスキーゴンドラからの眺め（９月27日）撮影：小柳美千世
【「読者ひろば」をご覧ください】

【視点】

中東の過激派武装組織に参加するカナダの若者たち

「イスラム国」（ISIS＝Islamic State）と名乗る過激派武装組織が今年６月29日、イスラム国家の樹立を宣言、イラクやシリアの一部を占拠して戦闘を続けている。これに対して世界の多くの国が壊滅作戦に同調、その数は40カ国以上とみられる。
当初、イラク領内のイスラム国組織を空爆のターゲットにしていたが、範囲を隣国のシリア領内にも拡大した。シリアではアメリカをはじめ、サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦、ヨルダンなども空爆を開始した。日本政府は、軍事行動ではなく、戦闘地域の後方で人道的支援を行うかたちで参加するとしている。
カナダは９月５日、スティーブン・ハーパー首相がNATO（北大西洋条約機構）加盟国の一員としてイラクに派兵することを明らかにした。この方針に国民の間では、理解を示す意見と反対意見とが入り交じっている。
本紙「オピニオン」欄には、読者の丸木英朗さん（トロント）が「カナダはアメリカの参戦呼びかけに従うべきではない」と主張する意見が載った。
イスラム国側は、派兵する米、英、仏、オーストラリア、カナダなどの国々に報復するという声明を出した。欧米の民間人の人質を処刑してその模様を全世界に映像で公開するといった残虐な行為で知られる集団だけに、この脅迫めいた声明には不気味なものを感じる。
イスラム国に関連するニュースで、欧米などから若者が次々と中東の過激派組織に加わっている事実が注目を浴びている。そしてこれらの若者たちが本国に帰ってテロ行為をしでかすのではないかという不安が高まっているのだ。
カナダも対岸の火事と言ってはいられない。すでに中東でジハード（聖戦）に参加したジハーディスト（聖戦戦士）で戦死した者もいる。
最新のニュースでは、オンタリオ州ハミルトン市出身のモハムド・モハメド・モハムド（Mohamud Mohamed Mohamud＝20歳）がシリア北部でイスラム国兵士としてクルド人との戦闘で死亡したらしいという情報を、９月22日、カナダ当局がキャッチした。モハムドは今年７月、突然、ハミルトンの家から姿を消した。彼の母親と２人のきょうだいは彼が米国ミネアポリスに住む父親に会いに行ったものと思っていた。しかしアメリカ訪問の後、モハムドの携帯電話がトルコで使われていたことが判明、もしやと懸念していたら死亡の知らせがきたという。家族はモハムドの行動に何か兆候を感じていたのか、弁護士やハミルトンのイスラム・コミュニティーの実力者に相談していた矢先だった。
オンタリオ州ティミンズ出身のアンドレ・プーラン（Andre Poulin＝推定26歳）は今年８月、シリア北部で政府軍が掌握する空港での戦闘で死亡した。彼には脅迫、窃盗、暴力行為、武器違法所持などの犯罪歴がある。彼は自身のブログで流したガスステーション爆破計画により逮捕、起訴されたことがあると述べている。2012年末、シリアに入国、ロシアで独立運動を展開していることで知られるチェチェン武装組織に加わった。シリアには妻と幼い子供が残されたという。
カルガリー出身のダミアン・クレアモント（Damian Clairmont＝22歳）は今年初め、シリアで死亡した。彼はアルバータ州のハイスクールを中途退学、イスラム過激派の思想に傾倒し、2012年末にカナダからシリアに入国した。アサド政権に敵対する武装集団に参加したが、同じく反政府側の自由シリア軍に拘束され、拷問を受けたのち処刑されたとみられる。クレアモントの行動についてはカナダ政府の安全保障局が調査を進めていたところだった。
このほかにもカナダ人がイスラム武装組織に参加するケースは少なくない。国際過激主義研究センターによると、シリアで戦闘に関わっている各国の若者たちの中でカナダ人は100人に達している可能性があるという。
この現象をなんとか食い止める手だてはないものだろうか。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【国内移住体験記（３）】
トロント市からBC 州ビクトリア市へ・・・
大陸横断引っ越し、運送屋との交渉力は必須

【アート・エッセー】
わらべの楽苦画記（らくがき）
絵本作家／画家・飛鳥童の人生航路
第33回　田村総女史と出会い編

【モントリオール楓美】
2014年十月詠草

【今週のおすすめ本】
生きがいは愛しあうことだけ
早川義夫
筑摩書房
740円

＜読者ひろば＞

JSSクラフトクラブ・10月スケジュール
ハワイアンキルト／手編み大好き講座

松原直子さん「木版画展」
10月23日~29日、京都で開催

紅葉たけなわ！
ケベック州ローレンシャン地方

タオサンガ・ヒーリングセンター
１周年記念おみくじキャンペーン、10月13日まで

「百人一首の会」トロントたきのおと会
10月21日から開催、参加者募集します

＜コミュニティー・ニュース＞

「バンクーバー新報」津田佐江子社主
外務大臣表彰、新聞を通じて日系社会・企業の連携に貢献

ガーデンクラブ「秋の花展＆盆栽展」
10月26日（日）午後、ＪＣＣＣ

トロント本願寺「バザー」
11月８日（土）午後開催

＜カナダニュースダイジェスト＞

支持率はトリー氏43％、フォード氏33％、チャウ氏20％

＜お店掲示板＞

家の売買・商業物件など
鳥塚さくらに何でもご相談ください！

＜おでかけガイド＞

【フォーク／ポップス】
北欧のシンガーソングライター、アグネス・オベル
11月４日―５日ハーバーフロント

【出産／育児】
ベビータイム・ショー
11月７日～９日、コンベンションセンター北館

【ドアズオープン・セントトーマス】
オンタリオ州 St. Thomas
10月18日（土）に開催

「今週のe-nikkaから」バックナンバーはこちらから