「イスラエル関連文化事業案内」 (2014年 9月22日)

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東京にあるイスラエル大使館文化部からのメールマガジンです。

「イスラエル関連文化事業案内」 (2014年 9月22日)
“Israel-related culture Business Information” (September 22, 2014)

平素よりイスラエルの文化事業にご理解・ご協力いただき誠に有難うございます

NHK NEWS WEB放送「森山未來さん イスラエルで学んだこと」
いよいよ、俳優の森山未來さんが文化庁派遣の「文化交流使」としてテルアビブのインバル・ピント&アヴシャロム・ポラック・ダンスカンパニーに一年間滞在した成果を、日本で楽しめる機会がやってきました!!
2013年にミュージカル『100万回生きたねこ』でインバルたちと知り合ってから、その自由で柔軟な表現方法に惹かれ、単身イスラエルに渡ったのが昨年10月。それから一年間、、、ご存知のようにテルアビブでも空襲警報が鳴り、ロケット弾が着弾するような環境の中で、ダンサーやアーティストたちはどのような毎日を送っていたか?そしてそこから何を学んだか? …森山さんが吸収されたものは芸術表現のみならず、もっと深く根源的なものだったことは想像に難くありません。本人の肉声はNHKの「News WEB」というコーナーでも紹介されています。(トップページは http://www.nhk.or.jp/
記事タイトル『森山未來さん イスラエルで学んだこと』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140917/k10014660521000.html
*期間限定でこちらのサイトに掲載中です。生ニュースで見られなかった方はこちらをどうぞ↑

では、来月のイベントを以下に(東京国際映画祭は情報解禁日が9月30日なので、イスラエル作品と来日ゲストについては次号でアップいたします)↓

インバル・ピント&アブシャロム・ポラック ダンスカンパニー+森山未來「Wallflower」
展覧会「東京アートミーティング(第5回)新たなる系譜学をもとめて -跳躍/痕跡/身体」は、絵画、映像、インスタレーション、50年代以降の能や舞踏など前衛とのかかわりをたどる資料展示や、会場内で行なわれるパフォーマンスとあわせて構成されます。
「本展「新たな系譜学をもとめて」は、身体に残された記憶や知の痕跡が、それぞれの時代の表現にとりいれられ、新たな創造を産み出してきた系譜をたどり、現在の表現を見直すことを意図しています。今回は狂言師であり、現代演劇やパフォーマンスへの出演や演出でも活躍する野村萬斎を総合ア ドバイザーにむかえます。その身体は600年にわたる伝統の型を継承しながら、現代まで一気に跳躍して、さまざまな現代の表現と交わることで、新しい創造の遺伝子をつくりだしています。例えば、極限まで簡潔化された能の動きは、言葉を排して、ミニマルな形の反復を特徴としたダムタイプとつながり、新たな系譜学の可能性を示唆します。」(展覧会HPより)
…イスラエルからは、ダンスのユニークな記譜法を開発したノア・エシュコルと、彼女の作品を記録したシャロン・ロックハートの映像やインスタレーションの展示、そして公演プログラムでは、日本でも大人気のピントのカンパニーが美術館でまさかのダンス公演!異空間でのユニークな芸術表現を是非体感してください。また画家でもあるピントが描く、ダンスイメージのもとになった、幻想性と あたたかみにあふれたドローイング、初期ビデオ記録をあわせて展示。
展覧会情報
「東京アートミーティング(第5回)新たなる系譜学をもとめて -跳躍/痕跡/身体」
日時:9月27日(土)―2015年1月4日(日) 10:00〜18:00*入場は閉館の30分前まで/休館日月曜日(10/13、11/3、11/24は開館)、10/14、11/4、11/25、12/28- 2015/1/1
場所:東京都現代美術館 企画展示室1F、B2F
観覧料:一般1,200円(960円)/ 大学生・専門学校生・65歳以上900円(720円)/ 中高生600円(480円)
問合せ:東京都現代美術館 TEL:03-5245-4111(代表)
公演プログラム
インバル・ピントが初めて美術館用に制作した新作ダンスパフォーマンス「壁の花Wallflower」 -森山未來をはじめとする10人のダンサーが、壁から滑り出し空間に飛散する色とりどりの花を、 身体を通して描き出します。

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インバル・ピント&アブシャロム・ポラック・ダンスカンパニー 「ウォールフラワー」
日時:10月24日(金)19:00開演|25日(土)14:00/ 19:00開演|26(日)11:00/ 15:00開演
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2Fアトリウム
料金:別途公演チケットが必要となります。
※チケットの発売時期、購入方法等の詳細につきましては決まり次第随時HPにてお知らせします。
http://www.mot-art-museum.jp/sp/

ノア・エシュコル&シャロン・ロックハート Noa Eshkol & Sharon Lockhart
ノア・エシュコルは1924年イスラエルのキブツ・デガニア・ベートで生まれ。振付家、テキスタイル・アーティスト。1958年、建築家アブラハム・ヴァハマンとともに「エシュコル=ヴァハマン式記譜法」というダンスの記譜法を開発したことで著名。アーティストとして自身が「ウォール・カーペット」と呼ぶパッチワーク作品を制作。父はイスラエルの元首相レヴィ・エシュコル(1895-1969)。本人は2007年没。 シャロン・ロックハートは1964年アメリカ、ノーウッド生まれ、ロサンゼルス在住。1990年代初頭より映像と写真をメディアとした作品を制作・発表している。2008年にロックハートがイスラエルに調査旅行に行った際にエシュコルのアーカイヴや作品に出会い、感銘を受ける。これを契機にロックハートはエシュコルのダンスやパッチワーク作品を撮影した映像作品を制作。

インバル・ピント&アブシャロム・ポラック・ダンスカンパニー Inbal Pinto & Avshalom Pollak Dance Company
バットシェバ舞踊団でダンサーとして活躍していたインバル・ピント(1969-)と、俳優として映画や舞台で活躍していたアブシャロム・ポラック(1970-)によって1992年に結成されたイスラエルのダンスカンパニー。テルアビブを拠点に世界各国で公演し、数々の賞を受賞している。 日本では2001年と2005年に「オイスター」(神奈川県民ホール、世田谷パブリックシアター)、2007年に「ヒュドラ」(彩の国さいたま芸術劇場)、2012年に「ボンビックス・モリ」(世田谷パブリックシアター)、振付・演出作品としては2013年「百万回生きたねこ」(東京芸術劇場)など。バットシェバ舞踊団同様、NHKでテレビ放送されるようになってから日本での人気はうなぎのぼりのカンパニー。

ついに上陸!イダン・ライヒェル・プロジェクト
この数年、驚異的な出店スピードでチェーンを拡大してきたイスラエル発のコスメブランド『SABON』。
その店内BGMは、いつも必ず、絶対決まって、イダン・ライヒェルだということを、ご存知な方はそう多くないかもしれませんが…。
日本在住イスラエル人たち、あるいはイスラエル在住経験のある日本人たちからも長い間言われてきた「何でイダン・ライヒェル来日しないの?」のご不満を、この際一気に解消していただきましょう!

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”イスラエルの坂本龍一“の異名(?)をとり、地中海ビーチに建つ古代ローマ円形劇場を連日で満杯にできるスーパースターが、満を持しての初来日です。
「Webダカーポ」のインタビュー『人種のるつぼイスラエルを象徴するイダン・ライヒェルとは。』 http://dacapo.magazineworld.jp/music/151983/ もご覧ください。
因みにCDショップで売ってる『イダン・レイチェル・プロジェクト』というタイトルのCDと同一人物です。
この度の来日で、輸入元さんも“ライヒェル”に改名してくださるそうで、今後は“ライヒェル”で覚えちゃってください。

「SABON」presents イダン・ライヒェル日本公演
日時:10月7日(火) 1stセット 開場17:30 開演19:00 / 2nd セット 開場20:45 開演21:30
場所:ビルボードライブ東京 (東京ミッドタウン ガーデンテラス4F)
料金:サービスエリア6800円/カジュアルエリア4800円
予約:ビルボードライブ東京 TEL:03-3405-1133
イベント詳細:http://www.billboard-live.com/pg/shop/index.php?mode=detail1&event=9160&shop=1

*なんとワークショップもあります!
「イスラエルの名手による木管楽器の世界」エヤル・セラ レクチャー&コンサート~ 特別ゲスト:イダン・ライヒェル
日時:10月8日(水)18:30開演
場所:民音音楽博物館・ミュージアムホール(民音文化センター内)
出演:エヤル・セラ(木管楽器/イスラエル)イダン・ライヒェル(ピアノ・作曲/イスラエル)
内容:イスラエルより、ワールドミュージック界における世界的木管奏者であるエヤル・セラ氏と、今ワールドミュージック界で最も注目を集める作曲家のイダン・ライヒェル氏を迎え、レクチャー&コンサートを開催します。
応募方法:往復はがき、またはメールにて「レクチャーコンサート希望」と記入の上、①住所②氏名③年齢④性別⑤電話番号⑥希望人数(4名まで)を明記し、メール・アドレス:m-lib@min-on.or.jp、往復はがきの場合は、〒160‐8588東京都新宿区信濃町8 民音「レクチャーコンサート」係までお送り下さい。締め切りは、9月25日(木)当日消印有効。入場無料。応募多数の場合は抽選とし、結果は返信にてお知らせします。
問合せ:TEL: 03‐5362‐3555(午前9時から午後5時。土・日、祝日を除く)

イダン・ライヒェル Idan Raichel
イスラエルにおける最高のポップ・アーティストと称される鍵盤奏者・作曲家・プロデューサー。9歳からアコーディオンを演奏し、22歳から音楽家としての活動を始める。2002年には1stアルバム『The Idan Raichel Project』、2005年に2ndアルバム『Mi’ma’amakin』をリリースし通算売り上げ数25万枚以上というイスラエルでは異例の大ヒットを記録した。2006年に世界デビューを果たし、ニューヨーク・タイムズやイギリスBBCでもその音楽性は称賛され、多彩なアーチィストとともに世界各地で幅広い活動を続ける。多民族国家であるイスラエルを表現したかのような様々な要素が混じりあった“ワールド・ミクスチャー・ポップス”。出身都市はクファル・サバ。

アミハイ・グロス参加 ル・ポン国際音楽祭2014
ウエスト=イースタン・ディヴァンオーケストラでも活躍するビオラ奏者で、同フェスティバル音楽監督の樫本大進氏の盟友でもあるアミハイ・グロスが参加。

すっかり姫路の常連になったアミハイ君。たまには東京に来て!
「世界的バイオリニストで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1コンサートマスターの樫本大進氏を音楽監督に迎え、室内楽のコンサートを開催。 同氏と親交のある多数の世界的演奏家が出演。姫路城や書写山円教寺をはじめとする姫路ならではの会場でのコンサートも見どころです。「ル・ポン(le pont)」とは、フランス語で“架け橋”を意味し、姫路国際音楽祭及び赤穂国際音楽祭の愛称として親しまれています。樫本大進音楽監督の「音楽を架け橋に、人と人とのきずなを大切にし、平和で幸せな世界を作りたい」という想いを受け、「一流の演奏家による室内楽を、市民が気軽に楽しめ、奏者と聴衆の距離の近い音楽祭」を目指して、2007年から赤穂市、姫路市で交互に開催され、樫本大進音楽監督の呼びかけにより、音楽祭の趣旨に賛同する世界的演奏家がボランティアで多数出演しています。2012年から赤穂市と共同で開催しています。」(姫路市のサイトより)

日時と会場:
10月13日(月・祝)16:00 赤穂市文化会館
10月14日(火)18:30 赤穂市文化会館
10月15日(水)19:00~姫路城(野外)
10月17日(金)19:00~姫路城(野外)
10月18日(土)17:00~パルナソスホール
10月19日(日)15:00~書写山円教寺(野外)
料金:1000円
予約:姫路公演専用TEL 079-298-8036/ 赤穂公演専用 TEL 0791-43-5144、その他ローソンチケット、チケットぴあなど
演目は公式サイトをご覧ください。
http://www.imf-le-pont.jp/program/index.php

アミハイ・グロス Amihai Grosz
1979年イスラエル生まれ。エルサレム弦楽四重奏団の創設メンバー。2010年よりベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者として活躍。ダニエル・バレンボイム率いるウェスト=イースタン・ディヴァン管やエルサレム響でも演奏する傍ら、ソリストとしても活躍。イェフィム・ブロンフマン、エマニュエル・パユ、内田光子、オレグ・マエイセンベルグ、ジャニーヌ・ヤンセン等と共演。またヴェルビエ音楽祭、BBCプロムスなど、世界中のホールや音楽祭で活躍している。使用楽器は1570年製のガスパル・ダ・サロ。持主より終身貸与されている。

ズービン・メータ指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団4年ぶり来日公演!
あまりに有名な団体なので説明不要かもしれませんが、イスラエルを代表する世界最高水準の名門オーケストラ、4年ぶりの来日。
…よくイスラエル人かと思われている指揮者のメータは、実はインド人。しかしメータとイスラエルフィルの絆は、普通の指揮者とオケの関係をはるかに超える特別なものと言っていいでしょう。両者の関係はすでに53年目。初めて指揮をした時から、音楽顧問、音楽監督、そして終身音楽監督と関係を深め、「音楽顧問となってからも、戦争に発展したことが何度かあったが、そのたびにメータは他の仕事を放り出して駆けつけ、困難な状況下にある市民とオーケストラを慰め、励ますために指揮台に登った」(公演チラシより)。そういえば東日本大震災のときも、一度退避して直ぐに一人で日本に戻ってきてくれたメータ。演奏中に客席でベートーヴェンの着メロが鳴っても、慌てず騒がず、にやりと笑って「私の仕事をとらないでくれたまえ」とコメントするユーモアいっぱいの巨匠。…熱い男と“弦のユダヤ人”たちが奏でる世界水準のドラマを、目撃せずには今年は終われませヨ。しかもメータとイスラエルフィルはなんと同い年!!

ズービン・メータ指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 2014年日本公演
10月26日(日)14:00 サントリーホール Cプロ
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/cat16/post-497.html
10月27日(月)19:00 東京芸術劇場コンサートホール Aプロ
http://www.geigeki.jp/performance/20141027c/
10月29日(水)19:00 NHKホール Bプロ
http://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=402
10月30日(木)19:00 アクロス福岡 福岡シンフォニーホール Cプロ
https://www.acros.or.jp/r_event/sponsor_detail.php?event_id=6288
11月1日(土)19:00 ザ・シンフォニーホール(大阪) Cプロ
http://www.symphonyhall.jp/sinfonia/backnumber/00/pickup.php
11月2日(日)15:00 三重文化会館大ホール Dプロ
http://www3.center-mie.or.jp/center/bunka/event_c/2014/1102.html
11月3日(月・祝)13:30 愛知県芸術劇場コンサートホール Aプロ
http://cte.jp/detail/14/141103/index.html
11月8日(土)19:00 NHKホール バレエ公演
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/cat19/20140314.html
11月9日(日)14:00/18:00 NHKホール バレエ公演
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/cat19/20140314.html

Aプログラム
A.ヴィヴァルディ: 4つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調
W.A.モーツァルト:交響曲 第36番 ハ長調 「リンツ」
G.マーラー:交響曲 第5番
Bプログラム
F.シューベルト:交響曲 第6番
G.マーラー :交響曲 第5番
Cプログラム
A.ヴィヴァルディ: 4つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調
W.A.モーツァルト:交響曲 第36番 ハ長調 「リンツ」
P.I.チャイコフスキー:交響曲 第5番
Dプログラム
F.シューベルト:交響曲 第6番
P.I.チャイコフスキー:交響曲 第5番
バレエ公演
東京バレエ団+モーリス・ベジャール・バレエ団
L.V.ベートーヴェン:第九交響曲
(振付:モーリス・ベジャール)
*予約・申し込み、入場料金等は各会場にお問合せください。

ズービン・メータ Zubin Mehta
1936年インド・ボンベイ(現ムンバイ)のパールシー人(イスラム教徒の迫害を避けて、7世紀にインド各地へ亡命したゾロアスター教徒)一家に生まれ、ヴァイオリニスト兼指揮者の父メーリ・メータに最初の音楽の手ほどきを受けた。ウィーン国立音楽院ではハンス・スワロフスキーの薫陶を受け、クラウディオ・アバドと同門だったことは有名だ。 22歳でリバプールの国際指揮者コンクールに優勝し、翌年本格デビュー。モントリオール交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ニューヨーク・フィルハーモニック、バイエルン州立歌劇場などの音楽監督を歴任してきた。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との関係も深く、4度もニューイヤーコンサートのタクトを振っている。レパートリーも広い。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、マーラーなど重厚な音楽を得意とする一方、オペラにも情熱を注いできた。現代音楽の演奏にも積極的だ。 指揮者に必要な第一の資質は「知識」と言い切る。「ハイドン、ベートーヴェン、ワーグナー、シェーンベルク…と、約50年ごとに変わる様式に通じるとともに、作曲家とその書法を知り、自分の解釈を的確にオーケストラに伝えなければなりません」その意思疎通が最も成功しているのは、30年以上も相思相愛で、終身音楽監督を務めるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 (IPO)とであろう。音楽的相性だけでなく、政治的な意味合いを持つオーケストラの指揮者として、一人の人間として、何ができるかを常に考えてきた。 「音楽家は紛争状態にある人々の国境を変えることはできないが、人々を集わせるため、演奏することはできます。イスラエルでのコンサートに同席するアラブ人とユダヤ人は政治的には一致していないが、ともにベートーヴェンを愛しています。IPOとともにエジプトとシリアで演奏するのが夢です」
2008年10月には、父の生誕100年を記念し、IPOを率いてムンバイで演奏会を開き、親友のプラシド・ドミンゴとダニエル・バレンボイム(2007年受賞者)も参加した。(高松宮殿下記念世界文化賞サイトより)

イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 The Israel Philharmonic Orchestra
1936年にヴァイオリンの巨匠ブロニスワフ・フーベルマンが発足人となり、ヨーロッパ各地で政治的理由で解雇されたユダヤ人音楽家が結集して1936年に創設されたパレスチナ管弦楽団(Palestine Orchestra)が前身。テルアビブで開催された第一回演奏会の指揮はアルトゥーロ・トスカニーニ。以来、バーンスタイン、ショルティ、マゼール、バレンボイム、メータをはじめ、錚々たる名指揮者たちとの共演で名を馳せている。ことに弦楽器はユダヤ民族ならではの色合いや精神性がにじみでるとも評され、音楽・表現ともに一糸乱れぬアンサンブルの見事さはウイーン・フィルやベルリン・フィルを凌ぐとまで称されている。1968年からズービン・メータが終身音楽監督。主なレパートリーは、ベートーヴェン、モーツァルト、メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキー、マーラーである。シェーンベルクのロマン派時代の作品もレパートリーに入っている。一方、ワーグナーはその反ユダヤ主義的言質やナチス・ドイツの文化的象徴ゆえに、事実上タブー視されている。1981年にメータがイスラエル・フィル演奏会のアンコールで「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲を演奏したが、一部の団員は演奏を拒否し、観客の間に殴り合いが発生する事態となった。メータは数日後にやはりアンコールでワーグナーを取り上げたが、観客の激しい抗議を受け、数小節で演奏を中止している。イスラエルにおけるワーグナーへの抵抗は未だに根強く、2001年にエルサレムでダニエル・バレンボイムがベルリン国立歌劇場管弦楽団とワーグナーを演奏した際も、抗議して会場を出て行く聴衆が見受けられた。

オルケステル・ドレイデル イディッシュ音楽コンサート
伝統的なイディッシュ音楽(東欧クレズマー、イディッシュ民謡)を専門に演奏するオルケステル・ドレイデルのレクチャー・コンサート。日本人の心に馴染む、東欧ユダヤのこころの調べに浸る午後のひとときを。
東欧ユダヤ人の離散地で発展し、ユダヤ系画家シャガールも親しんだ民族音楽「クレズマー」を、文化史的研究成果と合わせて実演で紹介するオルケステル・ドレイデルのレクチャー・コンサートの第8弾。
前回に引き続き今回のテーマも「温故知新」。録音資料が残る過去100年間に共有されてきた「クレズマー・スタンダード」に改めて取り組むことで、現代なお息づくイディッシュ音楽の伝統の本質―常に新しきもの―に迫る試みです。
クレズマーのスタンダードから現代のクレズマー演奏家によるフレッシュな名曲までを聴きながら、クレズマーの「旧さ」と「新しさ」に迫ります。

オルケステル・ドレイデル♪秋の公演@京都&東京
京都公演
日時:10月18日(土)14:30開演(14:00開場)
会場:左京区・岡崎神社前・NAM HALL(ナムホール)
http://www.namhall.com/access/
出演:樋上 千寿 (クラリネット、歌) 松本みさこ (アコーディオン)
料金:一般前売り¥2,000 当日¥2,500/大学生以下¥1,000(当日券のみ)/身体障害者手帳ご提示の方上記料金より¥500 引き
予約・問合せ: Tel/Fax:075-464-3047(ひのうえ)E-mail:smile-chitoshi@sings.jpまで枚数・ご氏名をお知らせ下さい。(先着40 名様迄)チケットは受付にお取り置き、当日精算となります。
東京公演
日時:11月13日(木)18:30開演(18:00開場)
会場:両国・劇場「シアターX(カイ)」
http://www.theaterx.jp/access.php
出演:樋上千寿(クラリネット、歌)、松本みさこ(アコーディオン)、大橋祐子(ピアノ)、高橋延吉(ドラムス)
料金:¥1,000(高校生以下¥500)
予約・問合せ:シアターΧ TEL:03-5624-1181 またはオルケステル・レイデルTEL/FAX:075-464-3047(ひのうえ)Eメール:smile-chitoshi@sings.jpまで枚数とお名前をお知らせ下さい。
チケットは受付にお取り置き、当日精算となります。
オルケステル・ドレイデル ブログ: http://dreydel.blog.jp/

*巻末ミニ・ニュース
ヤン・カルスキの黙殺された証言 「私はホロコーストを見た」 シンポジウム
日時:9月27日(土) 15:00 (14:00開場)
場所:青山学院大学17号館6階 本多記念国際会議場
パネリスト: C. スピルマン、池内紀、國分俊宏、割田聖史
お問合せ:ポーランド広報文化センター TEL:03-5794-7050
http://instytut-polski.org/event/4872/

氏の生誕100年を記念する“記憶の継承”についての学生向けシンポジウムです。カルスキ氏はゲシュタポによる激しい拷問に耐えかねて自殺を図りますが、搬送先の病院からレジスタンスに助け出されて、地下活動を続けるポーランド秘密国家に奉仕。大虐殺を世界に伝えるという使命を帯びてワルシャワ・ゲットーなどや強制収容所に潜入。彼の情報によりホロコーストの事実は各国の首脳に伝わったにもかかわらず、列強は様々な思惑の中これを黙殺。結局ユダヤ人を救う有効な措置はとられませんでした。因みにパネリストの一人、スピルマン氏は『戦場のピアニスト』主人公の実の息子さんだそうです。九州産業大学教授、日本語ペラペラ。

日本調査団によるイスラエル発掘調査50周年記念 中野晴生写真展 「イスラエルの人々」
「本展覧会は、日本調査団によるイスラエル発掘調査開始50周年を記念いたしまして、長年調査団の専属カメラマンとして調査団の活動に従事されてこられた写真中野晴生さんの撮影されたイスラエルの写真ごご覧いただく展覧会です。普段報道されるイスラエルの観光用の写真や聖地写真集とはちょっと異なる中野さん独自の視点から撮影された写真の数々を展示いたします」(チラシより)
日時:9月20日(土)~10月26日(日) / 月~土 10~19時、祝日13時~19時、日曜13時半~19時
場所:バイブルハウス南青山(東京都港区南青山5-10-2 第2九曜ビル101) TEL:03-6418-5230
作家HP: http://www.harubow.com/

大使館広報部の新パンフレット「イスラエル 今日の、そして明日の革新的ソリューションが生まれる国」
ハイテクイノベーションの最先端を行く国として世界中から認められ、いまや産業大国をもしのぐ数のベンチャー企業が生まれているイスラエル。総人口が東京都の半分程度の小さな国で、天然資源はほとんどなく、あるのは130カ国から移民してきた人々の多様性。それをエネルギーに変えて経済発展してきた秘密を、シンプルでわかりやすいパンフレットにまとめました。お問合せは大使館広報部まで。
イスラエル大使館広報部: information@tokyo.mfa.gov.il

いつもイスラエルの文化・芸術に興味をもってくださって誠に有難うございます。
先日岐阜の知人から興味深い話を聞きました。
それは「飛騨高山を訪れる外国人観光客の中で、イスラエル人観光客が目立って多い」という話でした。
まだきちんと市の観光課に問合わせて裏取りはしていませんが、ヘブライ語のパンフレットを作る可能性も取りざたされているとか。実際現地に行って見てきた当の知人によると、朝市で野菜などを販売しているおばさんたちが、片言のヘブライ語で話しかけてきた…と!?事実ならとても面白いと思いました。確かにイスラエル人に人気がある観光地はとてもピンポイントでいくつかあり、飛騨高山の他は安芸の宮島とか、渋谷の109前の交差点とか、妙なmustスポットがあるんですよね。来週からはユダヤ教の新年、それに続くジューイッシュホリデーが怒涛のように続くので、各地のユニクロ周辺でもたくさんのイスラエル人観光客を目撃しそうな予感がします。
と、同時に大使館も9月末から10月中旬まで休館日がたくさんありますので、皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、先にお詫びさせていただきます(汗)!
…では、暮れもおしつまってまいりました。皆さんも、良いお年を迎えられることを心から祈っております。
引き続きご理解・ご支援賜れますよう宜しくお願い申し上げます。
文化部・内田由紀

〒102-0084
東京都千代田区二番町3
イスラエル大使館文化部
内田由紀

Yuki Uchida, Culture Officer
Embassy of Israel, Tokyo
3, Nibancho, Chiyoda-ku
Tokyo 102-0084
TEL:03-3264-0392 FAX:03-3264-0791

駐日イスラエル大使館 – Israeli Missions Around The World
embassies.gov.il/tokyo/Pages/default.aspx

関連動画


ズービン・メータ指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 – YouTube

IPOvideos – YouTube
https://www.youtube.com/user/IPOvideos

Israel – YouTube
youtube.com/Israel

関連記事

内田由紀(イスラエル大使館文化部) – Performing Arts Network Japan
http://performingarts.jp/J/pre_interview/1109/1.html

関連サイト

Embassy of Japan in Israel שגרירות יפן בישראל
http://www.israel.emb-japan.go.jp

関連エントリ

Israel Fair 2013 in Kitami (北見でイスラエルフェア2013)
masaokato.jp/2013/08/12/111517

イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 の検索結果
masaokato.jp/?s=イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

イスラエル大使館 の検索結果
masaokato.jp/?s=イスラエル大使館

イスラエル文化 の検索結果
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