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日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年9月25日の配信）

日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年9月25日の配信）

2014年09月26日(金) 2:19
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, スポーツ, トロント, 北海道人, 国際, 日本, 観光, 音楽
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日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年9月25日の配信）
E-mail news from Canada and Japan Times e-nikka. (Delivery of September 25, 2014)

今週のe-nikkaから
2014年（平成26年）9月25日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

新任の中山泰則（なかやま・やすのり）トロント日本総領事。「人と人との信頼関係を築く外交を・・・」
【「インタビュー」をご覧ください】

東カナダに華道を広めた功績で外務大臣表彰を受賞したモントリオールの渡辺清美（わたなべ・せいび）さん（前列左から３人目）。新井辰夫総領事（前列右から３人目）と伝達式出席の皆さん（９月17日、モントリオール総領事公邸で行われた外務大臣表彰伝達式にて）写真提供・在モントリオール日本国総領事館
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

「いきいきと輝く生き方」と題して講演するエッセイスト、ノンフィクション作家、桐島洋子さん（９月５日バンクーバー総領事館にて）写真・妹尾翠
【「今週のトピックス」をご覧ください】

トロントの本と雑誌のお祭り「ワード・オン・ザ・ストリート」の国際交流基金トロント日本文化センターのブース。同センターの図書館、イベント、日本語教育、日本のアニメなどを紹介（９月21日オンタリオ州議会周辺にて）
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

【視点】

北極圏航路調査の英国探検船、167年ぶりカナダが海底で発見

北極圏の海底で長年行方不明になっていたイギリスの探検船が発見された！──９月10日、メディアが一斉に報じて話題を呼んでいる。
1847年、現在のカナダ・ヌナヴート準州、キングウィリアム島の西北のビクトリア海峡で北極圏航路を調査するため航行していた探検船２隻が、消息を絶った。イギリス海軍将校の Sir John Franklin（ジョン・フランクリン卿）が率いる探検船「Erebus（エレバス号）」と「Terror（テラー号）」で、乗組員は合わせて129人だった。
２隻の探検船は北極圏を通過して大西洋から太平洋に抜ける北極海ルートを調査していた。当時はスエズ運河、パナマ運河がなかった時代である。イギリスを出航して大西洋から太平洋に通じる航路は、アフリカ最南端を回ってインド洋→太平洋、または大西洋から南米最南端を回って太平洋に出るかのどちらかで、いずれも相当長い距離がある。通商、軍事の面でもより短い航路開発の必要性が叫ばれていた。そこで浮かび上がってきたのが北極海航路。しかしここは分厚い氷が大きな障害となっている。
今から167年前、フランクリン卿のイギリス探検船２隻は、カナダの北側を通るルートで大西洋から太平洋に向かった。しかし、途中、一面に広がる氷に囲まれ、立ち往生した。トロントスター紙によると、フランクリン卿は死亡し、残された乗組員たちは「エレバス号」「テラー号」両船から脱出、氷の上を歩いてキングウィリアム島に向かった模様である。しかし何人が陸地にたどり着いたかは不明だ。
その後、何度も捜索隊が現地に派遣されたが、船も乗組員も発見できなかった。彼らの消息は分からずじまいのままで、世界の海難史上、大きな謎（なぞ）となっていた。ちなみに、大西洋—太平洋を結ぶ北極海の横断航路は1906年になって、ノルウェーの探検家、アムンゼンが通過に成功している。
カナダ政府は、自国領海の北極圏で海路開発に関わることの重要性を認識し、スティーブン・ハーパー首相を筆頭に巨額の予算を計上。2008年から昨年（2013年）までカナダの国立公園管理を管轄する役所 Parks Canada に捜索隊を編成し、遭難現場海域の捜索を行ってきた。イギリスとの関係が深い歴史を持つカナダがイギリスの行方不明船の捜索に当たるという大義名分、そして捜索によって北極圏におけるカナダの主権を世界に誇示するという政治的な目的もあったであろう。
分厚い氷によって Parks Canada 捜索隊の行動は阻まれた。しかしこの捜索活動によって、今まで未知であった海域と周辺の島々の地理的状況を把握することが出来たのは大きな収穫であったという。
そうした中、今年（2014年）初め、イヌイットの人たちの語り伝えから、２隻の船のうち１隻がビクトリア海峡から南の方角に漂流して、沈没したものとみられるという証言を得た。
そして９月７日、ダイバーや考古学者らも加わった Parks Canada 捜索隊は、ついにキングウィリアム島付近のビクトリア海峡で水深11メートルの海底に直立している帆船１隻を発見した。２隻のうちどちらの船かは分からないという。メディアは特殊カメラで撮影した船の姿を新聞・テレビで公表、「歴史的な瞬間」と表現した。
地球温暖化現象で北極海の氷は解けはじめ、今後、船舶の航行が容易になるものと予想される。今回のカナダ政府による探検船発見が、北極海航路の開発に拍車をかけ、カナダの国益につながるのではないかと期待の声があがっている。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【インタビュー】
「人と人の信頼関係を築く外交が大切」
中山泰則在トロント日本総領事

【講演会】
桐島洋子さんが語る
「いきいきと輝く生き方」

【紅葉ガイド】（その２）
手軽に行けるトロント近郊の紅葉名所
ミルトン、ハルトン地域コンサベーション

【今週のおすすめ本】
明日の子供たち
有川浩
幻冬舎
1600円

＜読者ひろば＞

ＪＳＳカウンセラー２名がマラソン参加、基金募金します
10月19日（日）トロント・ウオーターフロントマラソン

「Beach Studio Tour」山本のりこさん出品
10月24日（金）～26日（日）ビーチ地区

松井直美料理教室
10月のテーマ「秋の味覚」

【オピニオン】
iPS細胞から作った網膜の移植と
STAP細胞の論文疑惑問題に思う

大人のダンス愛好会（新移住者協会）
参加希望者を募集します

21世紀型スキル教育セミナー
10月17日（金）講演／リー・渡邉クロケットさん

＜コミュニティー・ニュース＞

バンクーバーで津波遺児支援コンサート
沖縄太鼓「ちむぐくる」10月16日（木）

バンクーバー「コスモス・セミナー」10月８日
岡田誠司総領事講演「暮らしの中の外交」

岡本めぐみピアノリサイタル
10月23日（木）、Gallery 345

東カナダに華道広めた功績
モントリオール渡辺清美さんに外務大臣表彰

日本野菜・日本食販売「秋の収穫祭」
10月４日（土）バンクーバー日系センター

本と雑誌のお祭り「ワード・オン・ザ・ストリート」
国際交流基金も出展、人気を呼ぶ

書道＆墨絵展「INK AND MORE」
10月３日（金）までタオサンガで開催

＜カナダニュースダイジェスト＞

ハイスクールでけんか仲裁の生徒が刺殺される

＜おでかけガイド＞

ボカ・ピープル（Voca People）
10月２日（木）－３日（金）マーカムシアター

ベートーベン「交響曲第９番」（合唱付き）
９月25日・26日・27日ロイトムソンホール

ブローア通り「カルチャーデー」
９月26日（金）～28日（日）

ブライアン・アダムス１月～２月全加ツアー
エアカナダセンター２月28日（土）

「サンクスギビング・クリエーティブ子供祭」
10月13日、ハーバーフロントセンター

トロント・アートショー（ART TORONTO）
10月24日～27日コンベンションセンター

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