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カラマツハラアカハバチの大発生（Larch sawfly）

カラマツハラアカハバチの大発生（Larch sawfly）

2014年08月28日(木) 2:08
カテゴリ: Facebook, Twitter, お知らせ, オホーツク, 北海道, 北見市, 斜里町, 津別町, 環境, 置戸町, 美幌町
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カラマツハラアカハバチの大発生（Larch sawfly）

カラマツ害虫大発生

「カラマツハラアカハバチ」

秋でもないのに山が茶色く見える現象が管内各地で起きている。カラマツの葉を食べる「カラマツハラアカハバチ」が大発生しているためで、オホーツク総合振興局東部森林室管内（北見市・佐呂間町以東）の被害面積は3年前から右肩上がりの増加。9月から被害調査が始まる。同森林室は「今夏は全域に広がる可能性が大きいが、林業への実質的な影響はほとんどなく収束を待つ」としている。

秋でもないのに山が茶色く
9月から被害調査開始へ
林業への影響少なく…収束待ち

被害はいも虫のような幼虫が葉を食べることで木が光合成できずに樹勢が衰える現象。だが、木を枯らすことはほとんどなく「深刻度は低い」という。同振興局林務課によると、同森林室管内の被害面積は22年度はゼロ、23年度1756ヘクタール、24年度2153ヘクタール、25年度3971ヘクタールと年々、上昇している。道内におけるこの虫の食害は90年ほど前に日高管内で確認され、10年ほど前には胆振・日高地方で被害面積が増加している。管内には大雪山を越えて22年から広がり、北見市留辺蘂や置戸町は23年から被害が続いている。ここ数年は山側から平野部、海側の林地に広がっているという。同森林室が今春に行った虫の発生予察調査によると、被害が広がる可能性の高いポイントが北見市が留辺蘂、西相内、置戸町常上、美幌町美和、津別町最上、斜里町日の出など。同森林室は「この虫の被害は木の成長がやや遅れる程度で3、4年続いた後に収束するため、防除などは行わず被害が通り過ぎるのを待つのが通例。また、被害を受けた材の価値が低下することもないが、風評による影響を抑えるためにも市民には正しい知識を持って見守ってほしい」と話している。 (澄)

メモ…※カラマツハラアカハバチ
幼虫の体長は最大18ミリで成虫は約8ミリ。国内の分布は北海道、本州。食害対象はカラマツ、グイマツなど。幼虫は8月～9月上旬に食害を与えるが、その後、地中に潜り繭（まゆ）の中で幼虫のままで越冬、翌春、成虫となる。また、成虫が人を刺したり、農作物への影響はない。

（掲載写真）
晩秋の風景のように見えるカラマツ林（北見市常川）
カラマツハラアカハバチの幼虫

カラマツ害虫大発生 – 経済の伝書鳩
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