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日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年7月24日の配信）

日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年7月24日の配信）

2014年07月25日(金) 6:36
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, スポーツ, トロント, 北海道人, 国際, 日本, 日本映画, 観光, 音楽
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日加タイムス e-nikkaからのメールニュース。（2014年7月24日の配信）
E-mail news from Japan-Canada Times e-nikka. (Distribution of July 24, 2014)

今週のe-nikkaから
2014年（平成26年）7月24日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

かつてイスラム教のモスク（寺院）だったメスキータ（スペイン・アンダルシア地方コルドバ）撮影：いろもとのりこ
【「世界の街角から」をご覧ください】

メスキータの西隣りにある宮殿アルカサルの美しい庭園

味と目で楽しむトータル料理を提供──料理教室を主宰するトロントの松井直美さん（撮影：いろもとのりこ）
【「今週のトピックス・ひと」をご覧ください】

ビクトリア市でトロント在住のアーティスト武谷大介さんがキュレーターとして「Field Trip Project」展を開催中。東日本大震災の被災者に思いを馳せてランドセルに寄せる気持ちを表現した作品を日加両国のアーティストや子供たちから募集（リポート・サンダース宮松敬子）
【「今週のトピックス」をご覧ください】

詩舞を演じる吟舞道至心流家元、西脇関風（にしわき・かんぷう）さん。６月下旬モントリオールで開催の「フリンジ演劇祭」に日本から来演した（Coco Montreal 誌より）
【「インタビュー」をご覧ください】

【視点】

カナダ人医学生の夢を砕いたマレーシア旅客機撃墜事件

トロントの東の町エージャックス（Ajax）は悲嘆の涙にひたっている。いや、カナダ全体が悲しみと怒りの声をあげていると言っていいかも知れない。７月17日（木）ウクライナの上空を飛行中のマレーシア航空旅客機がミサイルで撃墜され、乗客・乗員の全員が死亡した事件。その中でただ一人のカナダ人乗客がエージャックス出身の男性だった。
この人は、アンドレイ・アンゲルさん（Andrei Anghel ＝24歳）。地元のエージャックス・ハイスクールを卒業後、ウオータールー大学で学び、医学の道をめざしてルーマニア第二の都市 Cluj-Napoca 市にある Iuliu Hatieganu 医科大学に留学していた学生である。同じ大学の女子学生、ドイツ人のオルガ・イオッパさんと夏休みにインドネシアのバリ島に旅行する途中、この悲劇に遭った。二人はマレーシア航空機MH17便でオランダのアムステルダムからマレーシアのクアラルンプールに向かい、そこからバリ島に行く予定だった。
墜落の翌日、７月18日（金）、エージャックスの自宅前で報道陣の前に姿を見せたアンドレイさんの姉アレキサンドラさんのコメントが痛々しく、無念の表情をあらわにしていた。
「弟は何事にも積極的で、アウトゴーイングの性格の人でした。そして人々が病気で死ぬことに対し大きな関心を持ち、病（やまい）の苦悩から救ってあげたい、そのために自身を捧げようと決意したようです。人間が病気の苦悩から解放されればこの世界は変わる、自分は世界を変えるのだと語っていました」
カナダはこのような崇高な大志を抱いていた青年を失った。じつに惜しいことと悔やまれる。
ところで、今回の事件は、いろいろな点で異常だといえよう。まず、ウクライナと親ロシア派武装勢力の紛争のさなかにどちらにも直接関係のない人たちが乗った民間の飛行機がミサイルで撃墜されたこと。墜落地点の地域を支配している親ロシア派武装勢力のメンバーは覆面で顔を隠していること。当初、収容した遺体やブラックボックスの引き渡しを拒んだこと。さらに親ロシア派武装勢力が墜落した機体を切断するなど隠蔽（いんぺい）工作をしていること。墜落事件の犯人について対立する双方が相手のせいにするなど互いに責任のなすり合いをしていること、等々である。
調査報告による国籍別の犠牲者数は、オランダ189人、マレーシア29人、オーストラリア28人、インドネシア12人、イギリス９人、ドイツ４人、ベルギー４人、フィリピン３人、カナダ１人、ニュージーランド１人、香港出身者１人、国籍不明（調査中）２人の計283人。それにマレーシア航空の乗務員15人で合計298人になる。
欧米諸国は今回の事件の裏でロシアが糸を引いていると見て、ロシアを非難し、ロシアに対する制裁を強化する動きがある。ウクライナではクリミア半島が今年３月ロシアに強制併合されたのに続いて、ウクライナ東部地域でロシアに復帰することを主張する親ロシア派武装勢力がウクライナ政府軍と戦闘を繰り返している。その戦闘のとばっちりを、マレーシア機がもろに受けた。
「なぜ紛争空域を飛行したのか」とマレーシア航空のルート設定に疑問を投げかける人もいる。アメリカの軍事専門家は「ロシアから提供された地対空ミサイルを訓練不足の者が誤って民間旅客機に発射させた可能性がある」と語っている。怖い話だ。
マレーシア航空は、今年３月インド洋周辺で乗員・乗客239人が搭乗した旅客機が行方不明となり今でも消息がつかめないというミステリーが起きている。たった４カ月間で立て続けに重大事故に見舞われ、同社の深刻な経営不安は避けられないとの見方が強い。
多くの関係者を巻き込んだ今回の撃墜事件、一日も早く責任の所在を明らかにしてもらいたいものだ。

【編集部より】
ウクライナでのマレーシア機撃墜事件に関して、あなたのご意見、ご感想をお寄せください。宛て先は、iromoto＠nikkatimes.ca

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【ひと】
味と目で楽しむトータル料理を提供・指導する
ケータリング、料理教室主宰の松井直美さん

【世界の街角から】
太陽と白い家並み、フラメンコ、オリーブ・・・
スペイン・アンダルシア地方を行く　（4）
コルドバの巨大モスク「メスキータ」

【東日本大震災に思いを馳せ】
トロントのアーティスト武谷大介氏
ビクトリア市で「Field Trip Project」展開催

【インタビュー】
モントリオール・フリンジ演劇祭に日本から来演
「詩舞」の西脇関風さん

【今週のおすすめ本】
青い約束
田村優之
ポプラ社
640円（＋税）

＜読者ひろば＞

国際結婚、米加在住の日本人対象にアンケート調査
ロヨラ大学の岩崎美智子・心理学博士が第一次結果報告

新移住者の娘、小林玉委（こばやし・たまい）さん
小説「Prairie Ostrich」受賞、反響呼ぶ

美しかったダルビッシュの投球スタイル
ブルージェイズ対レンジャーズを観戦して

おからの煮物、レンジで簡単に出来ます
ひき肉を入れてまろやかに

「海外日系人大会」10月22日～24日東京で開催
参加者を募集しています

＜コミュニティー・ニュース＞

Neilson Park Creative Centre オープン審査展
牧野憲治さんの作品が入選

トロント千葉・宮崎県人会合同ピクニック
県対抗ゲームやスイカ割りに盛り上がる

交流基金トロントで日本映画上映会
８月14日「奇跡」、28日「小早川家の秋」

【人事異動】
山本栄二前トロント総領事、東ティモール大使に

トロント日本商工会主催
８月25日（月）「現地校生活セミナー」

＜カナダニュースダイジェスト＞

家具の「BAD BOY」、オネスト・エド店内に11月オープン

マレーシア機唯一カナダ人犠牲者はエージャックス出身の医学生

＜おでかけガイド＞

ユダヤ祭り「ASHKENAZ FESTIVAL」
８月29日（金）～９月１日（レイバーデー）

ポートクレジット「バスカー祭」
８月15日（金）・16日（土）・17日（日）

ヒスパニック祭り
８月29日～９月１日、メルラストマン広場

クラシック音楽の夕べ
７月25日（金）～27日（日）ハーバーフロント

バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ
８月１日（金）午後７時、ジャック・プール・プラザ

ドアズオープン・グレーベンハースト
ムスコカのグレーベンハースト
８月16日（土）－17日（日）

ドアズオープン・オーロラ
オーロラ
８月16日（土）

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