北京にある日本大使館から、特に重要な情報・注意喚起

800px-China_topo.jpg

中国の北京にある日本大使館からのメール配信サービスです。
中国の在留邦人の皆様やこれから中国を訪問される皆様にお知らせします。

注意喚起(金銭強要事案:北京首都空港:続報)
感染症広域情報(MERSコロナウイルスによる感染症の発生)
鳥インフルエンザ関連情報(4月21日)(湖南省における新たな感染例の確認について)

注意喚起(金銭強要事案:北京首都空港:続報)

2014年4月21日
在中国日本国大使館

4月9日付で北京首都空港第3ターミナル出発ロビーにおける金銭強要事案についての注意喚起を発出しました。本件ついては、航空会社からは、通報を受けて現場で公安当局が不審者を連行する等の対応がとられているとの連絡を受けていますが、引き続き未遂事件が発生している模様です。また、国内線への乗り継ぎ時や、第2ターミナルでも類似の事例があったとの報告もあります。
北京首都空港を利用される方におかれては、引き続き状況に注意し、航空会社のカウンター以外ではパスポートや荷物を渡さず、必ずカウンターにいる航空会社スタッフ航空会社に直接渡す等、トラブルの防止に努めてください。

ご参考【事例概要】
邦人旅行者がチェックインカウンターを探していたところ、空港係員を装った男が、話しかけてきて搭乗便等を確認した上で、時間が迫っているので自分に任せるべしと半ば強引にチェックイン手続きを代行したチェックインカウンターを離れ、制限エリアへの入り口のところで「手数料」を払わなければ、ボーディングパスとパスポートを返さないとして2万円を強要され仕方なく支払った。
国際線から国内線に乗り継ぐためにチェックインカウンターを探していたところ、カウンターに案内すると3人組に言われ、パスポート、チケット、荷物を渡してチェックイン、荷物預けの手続きをしてもらったところ、(カウンターを離れた後に)荷物が重量オーバーしていたとして、一人500元ずつを要求され日本円で2万円を支払った。カードでの支払いができず、領収書も出せない等不審だったのでロビー内で相手側を探し出し交渉したところ、400元だけ取り戻すことができた。

ご意見やご提案については、こちらへアクセスして下さい。 www.cn.emb-japan.go.jp/aboutus_j.htm

在中国日本国大使館 · www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm

感染症広域情報(MERSコロナウイルスによる感染症の発生)

在中国日本国大使館
2014年4月

中東呼吸器症候群(MERS)の発生と拡大
MERSコロナウイルスによる感染症の感染例が引き続き増加しています。
中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の感染例について、4月17日付けWHOの情報によれば、マレーシア保健省は1名の新規感染者を確認したと公表しました。
マレーシア保健省がWHOに報告した感染例の詳細は以下の通りです。
54歳男性、基礎疾患あり。3月15日から28日までサウジアラビアへの渡航歴あり。その際、26日にラクダ牧場を訪問している。マレーシア帰国後、4月4日に発症、7日に医療機関を受診したが、13日に死亡(マレーシアではこれが初の感染例報告となります)。
そのほか、アラブ首長国連邦(4月10日から17日までに14例の感染症例)、サウジアラビア(4月19日までに26例の感染症例、うち5例死亡)などで断続的に感染例の報告が継続しています。
WHOによれば、2012年9月以降、2014年4月18日現在までに報告されたMERS感染例は、計243例、うち93例が死亡としています。
MERSコロナウイルス感染者が確認されている国は次のとおりです:
サウジアラビア、イギリス、イタリア、ヨルダン、フランス、チュニジア、カタール、アラブ首長国連邦、クウェート、オマーン、スペイン、マレーシア
※ フランス、イタリア、チュニジア、イギリスでは、中東への渡航歴がなく、感染確定患者や感染疑い患者と濃厚接触者との間で、限定的な地域内感染が見られています。

WHOは、現在の状況について事務局長に助言するため、国際保健規則に基づく緊急委員会を開催しました。同緊急委員会はWHOの全地域の国際的な専門家から構成されています。同委員会による現時点の情報に基づくリスクアセスメントの結果は満場一致で国際的な公衆衛生上の脅威となる緊急事態要件は満たしていない、と助言しました。
上記(2)のとおり、現段階では、WHOは、サウジアラビアを含め、ウイルス感染の影響が及んだ国への渡航や貿易に対する制限を推奨していませんが、中東及び欧州に渡航、滞在される予定の方は最新の情報の入手に努めるとともに、下記の注意事項について留意してください。

MERSコロナウイルス感染について
一般的にコロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播し、風邪などの症状を引き起こします。通常その毒性はそれほど強くありませんが、ウイルスが変異した場合は強い毒性を持つ可能性もあり、注意が必要です。

コロナウイルスに対する具体的予防策は以下のとおりです。
休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。
手指等の衛生保持に心掛ける。
できるだけ人混みを避けるか、マスクの着用を励行する。
咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、早めに医師の診断を受ける。

WHOでは、サウジアラビアへ渡航する巡礼者に向け、以下の暫定的な注意事項を公表しています。

その1:渡航前にしておくこと
糖尿病、呼吸器疾患、免疫不全などの基礎疾患がある方は、一般的にMERSコロナウイルスを含む感染症にかかりやすいとされているため、渡航前に医療機関を受診し、相談してください。

その2:渡航中に注意すること
一般的な衛生対策を励行しましょう。
石けんと水でよく手を洗いましょう。ハンド・ジェルなどの手指消毒薬の利用も有効です。十分に加熱されていない肉や不衛生な食品を摂取しない、あるいは野菜やくだものは食べる前によく洗うなど、食品の衛生面に注意しましょう。
良好な衛生面の維持を心がけましょう。
農場の動物、家きん、野生動物を含め、動物との不用意な接触は避けましょう。
旅行者に、呼吸器系疾患の症状(特に発熱、咳、呼吸困難を伴うもの)や、他にも下痢や嘔吐を伴う症状が現れたら、次のことを心がけてください。
感染拡大を予防するために、他の人との接触は最小限にとどめましょう。
咳やくしゃみをするときは口や鼻をティッシュペーパーで覆いましょう。また、使用したティッシュペーパーはゴミ箱に捨て、手をよく洗いましょう。ティッシュペーパーがない場合は、手ではなく衣類を用いましょう。
同行している医療従事者または地域の保健当局に報告しましょう。

その3:渡航後に注意すること
帰国後2週間以内に発熱・咳を伴う重症の急性呼吸器疾患の症状が現れた場合には、医療機関・検疫所にご相談ください。また、症状のある渡航者の濃厚接触者に発熱・咳などの症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関・衛生当局に報告してください。

参考情報
国立感染症研究所感染症情報センター:MERS(マーズ)コロナウイルス(MERS-CoV)
www.nih.go.jp/niid/ja/component/content/article/2186-infectious-diseases/disease-based/ka/hcov-emc/idsc/2686-novelcorona2012.html
「MERSコロナウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応」
www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers/2186-idsc/3631-mers-riskassessment.html
FORTH: 新着情報 「中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況について(更新18)」
www.forth.go.jp/topics/2014/04181447.html
WHO: Global Alert and Response/ Coronavirus infections
www.who.int/csr/don/archive/disease/coronavirus_infections/en/index.html
(問い合わせ先)
外務省領事サービスセンター(海外安全相談担当)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
外務省領事局政策課(医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
外務省海外安全ホームページ: www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版) m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

(現地大使館・総領事館)
※上記外務省海外安全ホームページをご参照ください。

ご意見やご提案については、こちらへアクセスして下さい。 www.cn.emb-japan.go.jp/aboutus_j.htm

在中国日本国大使館 · www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm

鳥インフルエンザ関連情報(4月21日)
(湖南省における新たな感染例の確認について)

在中国日本国大使館
2014年4月21日

鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例
4月15日及び21日、湖南省において、鳥インフルエンザA(H7N9)のヒトへの感染症例がそれぞれ1件新たに報告されました。15日に発表された感染者王氏は30歳の衝陽市衝陽県在住の男性で南華大学附属第1医院において治療を受け、21日に発表された感染者唐氏は50歳の永州市藍山県在住の男性で永州市の医院において治療を受けています。
この結果、1月27日以降4月21日までの湖南省における感染症例数は、合計20件となっています。
(2)これまでに一部で限定的で継続性のないヒト-ヒト感染例が見つかっていますが、専門家によれば、現時点では、ウイルスの変異状況から、持続的なヒト-ヒト感染は見られないとしています。しかしながら、依然、感染拡大が懸念されておりますので、引き続き、十分な注意が必要です。

中国、特に上記の感染症例が確認されている地域に滞在中の方、及び渡航・滞在を予定されている方は、在中国大使館及び各総領事館等のホームページを含め、最新情報を随時確認の上、以下の注意事項を参考に行動することをお勧めします。
生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
外出する場合には、人混みは出来るだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がける。
突然の発熱や咳など、呼吸器感染症の症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診する。

(問い合わせ窓口)
外務省領事サービスセンター
住所: 東京都千代田区霞が関2-2-1
電話: (代表)03-3580-3311(内線)2902
在中華人民共和国日本国大使館
住所: No.1 Liangmaqiao Donjje,Chaoyang District, Beijing 100600, People’s Republic of China
(北京市朝陽区亮馬橋東街1号)
電話: 8531-9800
国外からは(国番号86-10)8531-9800
FAX: 6532-7081
国外からは(国番号86-10)6532-7081
ホームページ: www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm

ご意見やご提案については、こちらへアクセスして下さい。 www.cn.emb-japan.go.jp/aboutus_j.htm

在中国日本国大使館 · www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm

関連サイト

FORTH|国・地域別情報|アジア地域|中国
www.forth.go.jp/destinations/country/china.html

日本国驻华大使馆
cn.emb-japan.go.jp

中華人民共和国駐日本国大使館 – 中华人民共和国驻日本大使馆
china-embassy.or.jp/jpn

外務省: 中華人民共和国 – Ministry of Foreign Affairs of Japan
mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html

外務省 海外安全ホームページ – Ministry of Foreign Affairs of Japan
anzen.mofa.go.jp

北海道感染症情報センター – 北海道立衛生研究所
www.iph.pref.hokkaido.jp/kansen/

関連エントリ

海外で注意するべきこと 感染症について
masaokato.jp/2014/04/05/013244

注意喚起 の検索結果
masaokato.jp/?s=注意喚起

感染症 の検索結果
masaokato.jp/?s=感染症

鳥インフルエンザ の検索結果
masaokato.jp/?s=鳥インフルエンザ

在中国日本国大使館 の検索結果
masaokato.jp/?s=在中国日本国大使館

フェイスブック (Facebook)

275257_100004368631176_1138034801_n.jpg

img_index02.jpg

加藤 雅夫 | Facebook
facebook.com/bihoro.kato

ツイッター (Twitter)

bihorokato_icon4.jpg

20090201.jpg

加藤 雅夫
@bihorokato
みなさま、イランカラプテ! 日本と世界の人々と共に“平和心”を大切に育てる事が私の願いです。Guitar Mandolin Music 美幌音楽人
北海道美幌町 · masaokato.jp

加藤 雅夫 (bihorokato) on Twitter
twitter.com/bihorokato

このページの先頭へ戻る

2 件のコメント

  1. 鳥インフルエンザ関連情報(4月23日)
    (江蘇省などにおける新たな感染例の確認について)

    在中国日本国大使館
    2014年4月23日

    鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例
    中国における鳥インフルエンザA(H7N9)の流行状況として、4月16日以降22日までに、江蘇省、湖南省(※)、安徽省、及び広東省で、計7名(うち死亡1名)の新たな鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例が報告されています。(既に当館HPに掲載済み)

    感染者が確認された省は次のとおりです(括弧内は感染者数)。
    江蘇省(3名)、湖南省(2名)、安徽省(1名、のち死亡)、広東省(1名)

    また、4月16日以前に感染が報告されていた広東省の感染者1名が死亡したとのことです。

    これまでに一部で限定的で継続性のないヒト-ヒト感染例が見つかっていますが、専門家によれば、現時点では、ウイルスの変異状況から、持続的なヒト-ヒト感染は見られないとしています。しかしながら、依然、感染拡大が懸念されておりますので、引き続き、十分な注意が必要です。

    在中国日本国大使館 · http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm

    加藤 雅夫 より 2014 年 4 月 24 日 01:55

  2. 労働節(メーデー)期間中の休館等のお知らせ

    2014年4月23日
    在中国日本国大使館

    中国の労働節休暇に伴い、当館は、労働節期間及びその直後の週末、5月1日(木)から5月4日(日)まで、休館いたします。

    上記休館期間中、万一、事件や事故に巻き込まれた場合等の緊急事態が発生した場合には、当館連絡先(010-8531-9800)までご連絡下さい。

    なお、パスポートを紛失、または盗難された方で緊急に帰国する必要がある等のやむを得ない事情がある場合、当館が発給する「帰国のための渡航書」(以下:渡航書)により、帰国することとなりますが、渡航書発行前の最寄りの派出所での手続、更に渡航書取得後も公安局担当部門での手続が必要であり、上記期間中は中国の公的機関も休日対応となり、一連の手続きに、通常以上の日数を要しますので、パスポートの紛失や盗難には特にご注意ください。

    (ご参考)
    旅券(パスポ-ト)をなくしたら?
    http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/passflow_j.htm

    在中国日本国大使館領事情報
    http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j.htm
    (生活・安全情報、パスポート、ビザ申請等の諸手続きについて掲載しています)

    海外に3ヶ月以上滞在される方、出されていますか在留届?
    (緊急対応のための大切な資料です。オンラインでの登録が可能です。)
    http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/zairyu_j.htm

    当館メール配信サービス
    (当館からの生活・安全情報、休館日などのお知らせをいたします。)
    https://www.mailmz.emb-japan.go.jp/cmd/cn.html

    在中国日本国大使館 · http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm

    加藤 雅夫 より 2014 年 4 月 24 日 02:07

コメントをどうぞ

  • お名前とメールアドレスは必ず入力してください。
    (メールアドレスは管理者にのみ通知され、コメント一覧には表示されません)
  • いただいたコメントは管理者の承認が必要となる場合がありますのでご了承ください。

このページの先頭へ戻る