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金メダルの羽生結弦選手とブライアン・オーサー・コーチ

金メダルの羽生結弦選手とブライアン・オーサー・コーチ

2014年02月21日(金) 13:03
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, オリンピック, カナダ, スポーツ, ソチ, トロント, 北海道人, 北米, 国際, 日本, 観光, 音楽
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トロントから、
e-nikkaメールニュースが配信されました。
日本と世界各地の皆様へご案内いたします。

日加タイムス e-nikkaのメールニュース。（2014年2月20日の配信）

今週のe-nikkaから
2014年（平成26年）2月20日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

ソチ冬季オリンピック男子フィギュアスケート表彰式でメダルを獲得した選手たち。金の羽生結弦（はにゅう・ゆづる、中央＝日本）、銀のパトリック・チャン（右＝カナダ）、銅のデニス・テン（左＝カザフスタン）（２月15日） Photo Credit COC
【「今週のトピックス・ソチ五輪カナダ選手写真集」をご覧ください】

ソチ五輪アイスダンス・ショートプログラムで華麗な演技を披露するカナダのテッサ・バーチュー選手（左）とスコット・モイヤー選手（２月16日） Photo Credit COC

ソチ五輪ボブスレー男子ダブルス（２月16日） Photo Credit COC

日本の浮世絵収集家のコレクション100点以上を展示する「浮世絵展」がバンクーバーで開かれ好評を得ている。写真はその中の一つ、歌川豊国作「歌舞伎劇場内部」
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

カナダ日本食レストラン協会（JRAC）主催チャリティーイベント「和食まつり」（昨年11月開催）の収益金から１万ドルがトロント・シックチルドレンホスピタル（小児病院）に寄付された。写真はJRAC関係者、左端は木村重男会長
【「読者ひろば」をご覧ください】

【視点】

金メダルの羽生結弦選手とブライアン・オーサー・コーチ

「A silver for Canada, a gold for Orser」（カナダに銀、オーサーに金）──こんな見出しが２月15日付トロントスターの紙面を飾った。２月14日に行われたソチ冬季オリンピックのフィギュアスケート男子で、カナダのパトリック・チャン選手は銀メダル、カナダ人のブライアン・オーサー氏がコーチを務める羽生結弦（はにゅう・ゆづる）選手は金メダルを獲得した。この羽生選手を優勝に導いた立役者オーサー・コーチを賞賛して書かれた記事だった。
前日のショートプログラムで羽生選手は名演技を披露。すらっとしたスタイルと19歳という初々しさも手伝って、テレビを見る人々の胸をすかっとさせてくれた。最高の出来栄えに、見守っていたオーサー氏は跳び上がるほど興奮して羽生選手を強く抱きしめていた。史上初の100点超えとなる世界歴代最高の101.45点を出し首位に立ったのだから・・・。
ところが翌日のフリープログラムでは最初に２度転倒する。「金はむずかしいかな？」と誰もが思ったにちがいない。そのあと羽生選手は、俄然、本来の自分を取り戻し、例の素晴らしい演技を繰り広げたのであった。終わったあと、ハグするオーサー氏の表情にやや陰りがあったのは否めない。手塩にかけてトレーニングしてきた弟子の心境をおもんぱかっていたのであろう。点数は178.64点を出し、総合得点280.09点となった。
次に氷上に登場した23歳のパトリック・チャン選手は予想に反して細かいミスが続き、総合得点275.62点で２位に甘んじる結果となった。オリンピックのフィギュアスケート男子でカナダは過去に４度銀メダルを取っているが、金メダルは一度もないのだという。
こうして羽生選手は、ソチ大会で日本勢初の金メダルを獲得した。五輪史上、フィギュア男子の日本勢の金も初めてである。「王子から王者」と日本のマスコミが書いている。今まで歩んできた足跡はさぞ華やかだったと思われるかも知れない。しかし実際は、苦難の道だったのである。
宮城県仙台市に住んでいた羽生選手は、2011年３月11日、東日本大震災に遭い仙台市のアイススケートリンクで練習中に被災した。自宅は全壊し、避難所での生活を送った。スケートをやめようと思い悩んだこともあったが、翌2012年、ブライアン・オーサー氏の指導を受けるためカナダのトロントに移る。トロントのアパートで母親と二人暮らし、父親と姉は日本にいたという。
今回の五輪優勝で、支援してくれた被災地・東北の人々や面倒を見てくれた大勢の関係者に感謝の気持ちでいっぱいだと語っているそうだ。
コーチのオーサー氏はオンタリオ州ベルビル出身、52歳。男子フィギュアスケート選手として活躍、1984年サラエボ・オリンピックと1988年カルガリー・オリンピックで銀メダルを獲得。1987年世界選手権で優勝を果たしている。当時、男子では最高難度のジャンプ、トリプルアクセル（３回転半）を美しく安定して跳ぶことができる数少ない選手であったため、「ミスター・トリプルアクセル」と呼ばれ、賞賛された。1988年に引退、プロスケーター、振付師に。エルビス・ストイコ、本田武史らの選手の振り付けを行った。2006年コーチとして活動を始め、バンクーバー五輪のキム・ヨナ（韓国）、ソチ五輪の羽生結弦など金メダル選手を育成してきている。
「母国カナダ初の金メダルは阻まれたが、わたしの元に来る選手を教えることがわたしの仕事だ」と話すオーサー・コーチ。トロントスター紙の見出しの意味がよく分かった。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【冬季五輪】２月14日～２月17日
ソチ・オリンピックのカナダ選手たち
COC提供の写真で見る熱血・活躍ぶり

【シリーズ不動産】
家を購入する際の注意点（４）
新築コンドミニアムを買う場合

【食べある記：トロント郊外編】
本場インドの料理を求めて
インドレストラン４店を味めぐり

【今週のおすすめ本】
赤ヘル　1975
重松　清・著
講談社

＜読者ひろば＞

ソチ冬季オリンピック・カナダ選手写真集
【熱戦展開】２月７日～２月11日
ソチ五輪のカナダ選手たち
カナダ・オリンピック委員会提供の写真

JAVA、JCSAタックスリターンセミナー
カナダで確定申告をしよう！

ナイアガラフォールズ地域の在留邦人の皆様
３月４日（火）領事出張サービスをいたします

JRAC昨年11月「和食まつり」の収益金
１万ドルをトロント小児病院に寄付しました

日本の真実・魅力を知ってもらう
「Japanfair」３月10日～12日、BC大学で開催します

＜コミュニティー・ニュース＞

日本の浮世絵収集家のコレクション「浮世絵展」
バンクーバー総領事館125周年記念で初公開

日系家族史ワークショップ
３月１日（土）バンクーバー日系センター

コンテンポラリーダンス公演
３月28日～４月６日、森本沙原さん出演

ポップカルチャー無料講演会
講師＝２月24日＆25日、ローランド・ケルツ氏
２月27日は谷沢直氏と対談、交流基金トロント

＜カナダニュースダイジェスト＞

トロントの老夫婦メキシコで殺害され、容疑者の１人逮捕

フィリピン系女性18歳、覆面ポリスカーにはねられ死亡

＜お店掲示板＞

カナダ産「生うに」今季１回限定出荷
シーボーンの日本向け特別企画、大好評！

＜おでかけガイド＞

ミーシャ・ブルガーゴースマン
３月８日（土）マーカムシアター

ブルースギターの第一人者バディ・ガイ
４月４日（金）マシーホール

氷彫刻の制作実演と作品展示
ヨークビル地区、２月22日（土）－23日（日）

「白鳥の湖」３月８日－16日
日本人ダンサー江部直哉さん出演

芸者市丸の写真・着物を展示
テキスタイル博物館、５月25日まで

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