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日本・カナダの星！田中温子（Ski Jumping, Atsuko Tanaka）

日本・カナダの星！田中温子（Ski Jumping, Atsuko Tanaka）

2014年02月07日(金) 13:25
カテゴリ: Facebook, Twitter, e-nikka, お知らせ, オリンピック, カナダ, スポーツ, ソチ, トロント, ロシア, 北海道人, 北米, 国際, 日本, 日本映画, 観光, 音楽
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トロントから、
e-nikkaメールニュースが配信されました。
日加の皆様にお知らせします。

日加タイムス e-nikkaのメールニュース。（2014年2月6日の配信）

今週のe-nikkaから
2014年（平成26年）2月6日号

日加タイムス e-nikka
編集長・色本信夫

トロントの絵本作家／画家、飛鳥童（あすか・わらべ）さんがバンクーバーのスタンレーパーク取材でイメージを得て描いた「サイワシュ・ロック」。インディアン酋長の魂が宿った伝説の岩石。絵本「Who Hides in the Park」より
【「アートエッセー・わらべの楽苦画記」をご覧ください】

カナダ産米で新しく純米酒「Fraser Valley Junmai」を発売したバンクーバーの日本酒醸造会社「Artisan Sake Maker」の白木正孝社長（写真・妹尾翠）
【「今週のトピックス」をご覧ください】

１月29日、95歳の生涯を閉じた佐々木フレッド元カナディアンタイヤ副社長。トロント日系文化会館、モミジシニアセンターなどでも大きく貢献した（写真は2013年10月23日、モミジシニアセンターで撮影）
【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

中米グアテマラの古都アンティグアにあるホテルで行われる木琴演奏。木と木が触れて生まれるリズムは軽やか（撮影・ウィルソン夏子）
【「世界の街角から・グアテマラ」をご覧ください】

【視点】

波乱万丈の生涯を閉じた佐々木フレッドさんを悼む

トロントの日系社会で献身的な活動をしてきた人物が亡くなった。佐々木フレッドさん。１月29日、入院先のセントマイケル病院で家族に見守られ、波乱万丈の生涯を閉じた。95歳だった。
フレッドさんは、第二次世界大戦後、カナダ国内で日系人差別が激しかった時代にあって、カナダ人の信頼を獲得し、ビジネスマンとして成功した人である。大手チェーンストアのカナディアンタイヤ社に勤務、その真面目さと優秀さが買われて副社長（財務担当）に上り詰めた。
特筆すべき点は、買い物をした顧客がもらえるカナディアンタイヤ・クーポン券に1958 年から1985年までの長きにわたり彼の名前「Fred Sasaki」の署名が印刷されていたことだ。会社の中でいかに重要な存在だったか分かる。読者の中で、彼の署名入りのクーポン券を見たという人は多いにちがいない。
このようなフレッドさんのサクセスストーリーは、在カナダの多くの日系人に夢と希望を与えてくれた。
佐々木フレッドさんは、ビジネスのかたわら日系社会にも目を向け、数々の貢献をした。トロント日系文化会館（JCCC）の理事として日系コミュニティーの活動に従事し、イベント組織運営に積極的に尽力してきた。今日の日系コミュニティーのまとめ上げに寄与した功績は大きい。
スカーボロにあるお年寄りの施設「モミジシニアセンター」の創設にも力を入れた。老齢化する日系一世の人たちの将来を見越して、医師のフレッド砂原氏やロイ信夫（しのぶ）氏ら仲間たちと共同で老人ホーム創設のための計画を立案し、資金集めと組織づくりに奔走した。お陰で、現在、多くのお年寄りが日本ムード漂う「モミジ」で余生を送っている。
筆者は取材の関係で、フレッドさんとは何度もお会いしているが、誰とでもいつもほほ笑みを絶やさず、温和な物腰で接する姿に敬服の念を抱いたものである。
佐々木フレッドさんは1918年（大正７年）７月28日、両親の出身地・広島で生まれる。翌1919年、生後９カ月で日本を離れ、バンクーバーへ。やがてファミリーは両親と妹６人の９人暮らしとなる。1939年ブリティッシュコロンビア大学（UBC）商学部に入学。大学でも日本人への風当たりが激しかったが、恩師ヘンリー・アンガス教授らの励ましを受けて勉学にいそしんだ。
だが、1941年12月７日、日本軍が真珠湾攻撃。その日の夜、父・周一さんが「危険人物」として警察の家宅捜索を受け、逮捕・連行された。そしてアルバータ州の戦争捕虜収容所、オンタリオ州の強制収容所へと移動。周一さんは木材取引で日本企業、三井船舶と関係が深かったため、このような扱いを受けたものとみられる。
BC州では日系人の強制移動が始まる。フレッドさんも1942年、バンクーバーから追放されることになり、大学での勉学も中断。母親と妹たちを残して単身カルガリーへ。家族離散の始まりであった。カルガリーでは、BC大学の恩師エリス・モロー教授が通信教育を受けられるよう取りはからってくれたのがラッキーだった。
カナダ政府は日系人に対し、戦後、日本に帰国するか、ロッキー山脈以東に移住するか２つの選択を提示。フレッドさんは転々としながらトロントに移った。BC州ほどではないもののトロントでも人種差別は強かった。数年後、父親が収容所から解放され、家族はオンタリオで再会した。戦時中に没収された財産は全部売り払われていたことを知る。
トロントで、フレッドさんは努力のすえカナディアンタイヤに職を得ることができ、結果的に45年間勤務した。ここで成功を収め、日系人やカナダ人の間で評価される人物になったのである。波乱に富んだ95年の人生を、天国から懐かしい気持ちで振り返っているかもしれない。

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【アート・エッセー】
わらべの楽苦画記（らくがき）
絵本作家／画家・飛鳥童の人生航路
第25回「世界の公園シリーズ第２弾」出版編

【日本酒醸造会社】
BC州の「ARTISAN SAKE MAKER 」白木正孝社長
カナダ産米で新たに「Fraser Valley Junmai」発売

【世界の街角から】
グアテマラの古都アンティグア
16世紀スペインの世界に入ったよう

【今週のおすすめ本】
恋歌
朝井まてか
講談社

＜読者ひろば＞

温泉開発の新移住者・佐藤マイクさん
BC州のワイナリーに露天風呂を建設

「桜ライン311」ドキュメンタリー映画
日本各地で上映中です！

キムチ無形文化遺産は、単品のキムチだけでなく
キムチ作りの風習「キムジャン」が認められたものです

「JSSクラフトクラブ」2月の日程お知らせ
ハワイアンキルト、手編み講座

新企会ボランティア募集
チャリティーゴルフ準備スタッフ＆ウェブメンテナンス

【訃報】
雲井フレッドさん死去、78歳

＜コミュニティー・ニュース＞

佐々木フレッド氏が死去、95歳
元カナディアンタイヤ副社長、JCCC、モミジに貢献

千葉県人会・宮崎県人会の合同新年会
出席者たち和気あいあいムードで楽しむ

マンガ家、谷沢直さん「マンガ教室」開催
２月15日～３月1日、交流基金トロント

和太鼓の永田社中、今期コンサートシリーズ第２回
尺八マスターのラモスさんとコラボ演奏、３月15日

JCCC映画鑑賞会、2月16日（日）
「Space Battleship ヤマト」

春休み「マンガ・ワークショップ」
３月15日（土）日系ミュージアム

ＪＣＣＣ春祭り
３月１日（土）＆２日（日）

＜カナダニュースダイジェスト＞

人気歌手ビーバーがリムジン運転手に暴行、警察に出頭

氷点下12度に２歳児を車内に置いて買い物、父親つかまる

＜暮らしインフォ＞

オンタリオ州の最低賃金、６月１日から改定
時給「＄10.25」から「＄11.00」にアップ

＜おでかけガイド＞

「ライオン・キング」トロント公演
４月30日～６月15日、プリンス・オブ・ウエールズ劇場

レストラン＆フードショー
３月２日～４日、ダイレクトエネルギーセンター

ガーデンショーとホームショー
３月14 日～23日 Direct Energy Centre

「カサブランカ」鑑賞しながらオーケストラ聴く
２月14日－15日、ロイトムソンホール

「今週のe-nikkaから」バックナンバーはこちらから

e-nikka今週号 · www.e-nikka.ca

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加藤雅夫より 2014 年 2 月 8 日 02:27