莫邦富先生から、新年のごあいさつと「精衛填海」
- 2013年01月10日(木) 8:33
- カテゴリ: Facebook, Twitter, お知らせ, アジア, オホーツク, スポーツ, 中国, 人民中国, 北海道, 国際, 日中文化交流, 日本, 映画, 東アジア, 美幌町, 観光, 音楽
- この記事へのコメントはまだありません。
在日中国人の作家莫邦富 のニュースとブログ(Google 検索)
莫邦富
莫邦富(モー・バンフ、ばく ほうふ、Mo Bangfu)は中華人民共和国出身の経済ジャーナリスト・作家。上海外国語大学日本語学科卒業後、同大学講師を経て、1985年来日。現代中国の問題や日中関係について日本のメディアで積極的に発言している。(Wikipedia)
新年のごあいさつと「精衛填海」
明けましておめでとうございます!
以下のコラム記事をもちまして、新年のごあいさつといたします。今年も変わらぬご応援、ご指導、ご厚誼のほど、よろしくお願いします。莫 邦富時事通信社が発行する「時事速報」2013年1月4日号に掲載されたコラム「莫邦富の『以心伝心』講座」第238回 「精衛填海」とご案内いたします。2013年の仕事はこれでスタートします。
「莫邦富の『以心伝心』講座」第238回 「精衛填海」
日中関係はまるで一気に国交正常化実現前の状態にもどってしまったような厳しさを見せている。日中間のさまざまな交流事業に携わる日中両国の関係者に一種の無力感が広がっている。夜を日に継いでこつこつと築いてきた日中交流の砦(とりで)がもうすこしのところで完成を迎えるが、まるでそれを狙ったかのように、日中間を震撼させる政治的地震が襲ってくる。するとまだ工事中の砦が崩れてしまい、一からやり直さなければならない。ようやく2度目の完成が間近になったとき、政治的地震がまたもやタイミングよく襲ってくる。
まるで日中交流に携わる人々の意思を試すかのような、こうした激震があまりにも頻発するので、つい愚痴を言いたくなる。
日中問題を語るある会議に出たとき、とある日中交流関係者の発言に大きな共鳴を覚えた。
「日中間を頻発するこの政治的激震はまるで定期的に襲ってくるようなものだ。それが来るたびに、日中両国の国民もその痛みに耐えなければならない。まるで一種の生理痛のようなものだ。莫さん、何とかならないのか?」
私がかかわったいろいろな事業もここ数年、何度も成功する寸前にその政治的地震によって台無しにされ、 その度、 もう一度やり直さざるを得なくなった。その資金的、時間的ロスを考えるだけで、気が遠くなってしまう。しかし、私はこんな結果に対して一度も愚痴を言っていない。日中交流に携わる人間のある種の運命だ、と思うからだ。運命である以上、受け入れるしか方法はない。
その意味では、私は指名されても、一民間人としてできることにはおのずと限界がある。しかし、日中両国に頻繁に襲いかかるその政治的地震とそれによって覚えた苦痛を「生理痛」に譬(たと)えたその表現方法に、私は思わず手を叩(たた)いて大いに笑った。言い得て妙だと感心したからだ。
同じ交流の席で、もう一人の関係者の発言もなかなか示唆に富む。彼は日中間のFTA提携を早く実現させるべきだ、それは単なる経済交流のためだけではなく、生理痛を退治できるメカニズムを日中間に導入すべきだ、と提案している。
私が発言する番になったとき、例の運命論を持ち出して、自分の考えを披露した。会議の席上では、それ以上踏み込まなかったが、私は胸の中では、ある鳥に私たちの姿が重なって見えている。精衛という鳥だ。この鳥はせっせと小枝を口に銜(くわ)えて海に飛んでいき、そこでこの小枝を落とす。こうした作業で人々の交流を隔絶させる海を埋めようとしているのだ。無駄な行いだと世間の人々に思われるかもしれないが、精衛は絶望せずにその作業を続ける。ここまで書くと、中国人読者なら、もう気付いていると思う。そうだ。中国のことわざ「精衛填海」を私がここに取り上げたのだ。
実は、この頃、私はその精衛という鳥に強い仲間意識を覚えている。昨年一年かけて小枝を落とし続けてきた埋め立て工事がどうやら無駄に終わったようだ。しかし、精神的に隔絶する海を絶対、日中間に作らないためにも、今年も引き続きその無駄としか見えないような小枝落としの作業を多くの日中の仲間たちと一緒に続ける。私、私たちは進んで精衛になる。この時代に生きる日中関係者の宿命でもある。こうした覚悟ができている。新しい一年、読者のみなさんもぜひこれまでと同じように引き続き温かいご応援をくださるよう、よろしくお願いします。
莫邦富事務所
莫邦富
〒130-0013 東京都墨田区錦糸2-10-7 ナカタケビル3F
TEL 03-3622-2531 FAX 03-3622-2532
E-mail: mo@mo-office.jp
HP:http://www.mo-office.jp/
莫邦富の事務所 http://www.mo-office.jp/
関連サイト
莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見 http://diamond.jp/category/s-mobangfu
関連エントリー
日中交流 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫 http://masaokato.jp/日中交流
日中音楽交流 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫 http://masaokato.jp/日中音楽交流
日中文化交流 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫 http://masaokato.jp/日中文化交流
莫邦富事務所 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫 http://masaokato.jp/莫邦富事務所
莫邦富 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫 http://masaokato.jp/莫邦富
音楽動画 (音乐视频、音樂視頻) – 童謡 (儿歌、兒歌)
ぶんぶんぶん (蜂鸟飞走了、蜂鳥飛走了) – YouTube
http://youtu.be/61eOSH72R0U
しゃぼん玉 (泡泡飞了、泡泡飛了) (泡泡消失) – YouTube
http://youtu.be/bLiZuead7lM
ぞうさん (大象先生) – YouTube
http://youtu.be/nMd7qL10Jps
大象先生 (象さん) – YouTube
http://youtu.be/JBmJYf1VZ30
Twitter (ツイッター、推特)
加藤 雅夫 @bihorokato
みなさま、イランカラプテ!日本と世界の人々と共に“平和心”を大切に育てる事が私の願いです。Guitar Mandolin Music 美幌音楽人
北海道美幌町 · http://masaokato.jp/
加藤 雅夫 (bihorokato) on Twitter
https://twitter.com/bihorokato
Facebook (フェイスブック)
莫邦富 | Facebook
http://www.facebook.com/people/莫邦富/1581482570
加藤 雅夫 – Facebook
Masao Kato | Facebook
http://www.facebook.com/bihoro.kato
- 一つ新しい記事: 新年のご挨拶、世界の「和僑会」から
- 一つ古い記事: パシフィックアジアジュニアカーリング選手権2013 in北見
コメントをどうぞ
- お名前とメールアドレスは必ず入力してください。
(メールアドレスは管理者にのみ通知され、コメント一覧には表示されません) - いただいたコメントは管理者の承認が必要となる場合がありますのでご了承ください。
コメント
コメントはまだありません。