世界と日本の音楽療法情報(MT伊賀)
- 2012年01月11日(水) 0:38
- カテゴリ: Twitter, お知らせ, アメリカ, オホーツク, ギター, 健康・福祉, 国際, 日本, 美幌町, 音楽, 音楽療法
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伊賀音楽療法研究会(三重県伊賀市)から「世界と日本の音楽療法情報」が送られてきました。
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伊賀音楽療法研究会メールマガジン1月号(No.126)
[世界音楽療法情報]
JMTSPアメリカ音楽療法だより(72)
初めまして、こんにちは。1月号を担当させていただきます梶ヶ谷恵美と申します。2012年が始まりました。この冬は以前より寒く感じますがいかがお過ごしでしょうか。この1年が皆様にとって良いものになることを願っています。
今回のメルマガでは私の通っている米国コロラド州立大学(Colorado State University、以下CSU)を紹介させていただきます。
個人的な話をさせていただきますと、私は同じくアメリカにありますネブラスカ州立大学カーニー校(University of Nebraska at Kearney)というところで4年間Exercise Science(健康科学)を勉強しました。その後は音楽を使って人々の健康に携わることのできる音楽療法に興味を持ち、2010年より修士号取得に向けてCSUのMusic Therapy Equivalency Programで勉強を始めました。
Equivalency Programは音楽療法学士で履修することになっているクラスに加えて修士課程のクラスを同時に受講することができるので、学士課程で音楽療法を専攻していなかった生徒でも修士レベルで音楽療法を学ぶことができるコースです。
学期中は音楽療法理論、音楽療法メソッド、音楽療法以外の関連科目(心理学、生理学など)、音楽実技のクラス等を受講しながら週1回1時間の実習を行います。実習は学期ごとに異なる場所に割り当てられます。大抵は始めの学期に高齢者施設、次に特別支援学級や知的障がいのあるクライアント、そして最後に神経的リハビリテーションという順に実習します。実習に出るためには最低限のピアノ、ギター、歌の技術テストをパスすることが要求されます。先学期私が担当した高齢者施設では歌唱を通した生活の質の向上、他のクライアントとのコミュニケーション増加、上・下半身の運動機能・短期記憶・注意機能の維持などを目的としたグループセッションを他の2人の音楽療法生徒と一緒に行いました。
音楽療法メソッドでは1学期目に高齢者や発達障害のある子ども、2学期目にメンタルヘルス・ウェルネス(精神的疾患、医療刑務所、病院、ホスピス等)、そして3学期目に身体、認知、言語のリハビリにおける音楽療法について勉強します。
CSUの修士プログラムは特に神経学的音楽療法(Neurologic Music Therapy、以下NMT)に重きを置いているように思います。神経学的音楽療法とは脳が音楽を知覚、処理する際の生理的な仕組みを利用して神経的障害のある患者の機能の回復、改善を目指すものです。修士課程で提供されるNMTのクラスにはAdvanced NMT techniquesとNeuroscience & Musicのクラスがあります。この2つのクラスは私はこれから履修するのですが、Neuroscience & Musicのクラスでは神経系と音楽の関係やそれに関する研究について、Advanced NMT Techniqueのクラスでは臨床現場で使われるNMTの方法を勉強するようです。音楽療法以外の科目には心理学、カウンセリング、神経科学等のクラスから生徒の好きなものを選択するようになっています。
今CSUには3人の教授がいます。主に授業を教えているのはDr. LaGasseという人なのですが、彼女は学士号をカンザス州立大学で、修士号をCSU、そして博士号を再びカンザス大学で取得し、現在は授業を教えている傍ら自身も音楽療法士として主に自閉症や発達障害のある子どもとの臨床経験、特に言語・コミュニケーションにおいて研究を続けています。彼女の豊富な知識、様々な臨床先での経験、適切な指導・フィードバックからたくさんのことを学びますし、尊敬している生徒も多いです。
個人的には音楽を使った身体的なリハビリテーションに興味がありましたし、尊敬できる教授に出会えたこともCSUに来て良かったと感じています。CSUのプログラムはNMTに特に重点を置いているので他のアプローチも学びたいという方には少し物足りないかもしれません。学士号をCSUで取得してカウンセリングや他の音楽療法アプローチを他の大学院で学ぶ生徒もいるようです。
私にとっては今学期がCSUで最後の1年の始まりですので悔いのない様励みたいと思います。以上で学校紹介を終わらせていただきます。最後まで読んでいただいてありがとうございました。[日本音楽療法情報]
第2回音楽療法シンポジウム 奈良市社会福祉協議会音楽療法室
【テーマ】いのちと音楽~その人らしく心に寄り添うケア~
【日時】平成24年1月21日(土)午後1時30分~4時
【場所】ならまちセンター 市民ホール
【定員】300名
【内容】第1部 基調講演「心の裏と表」─ホンネとタテマエのせめぎあい─ 講師 氏原 寛氏(臨床心理学者。前帝塚山学院大学教授。専門はユング派の臨床心理学)
第2部 奈良市音楽療法士による「音楽療法プログラム」と「現場からの報告」音楽療法では、会場の皆様にもご参加いただきながら進めていきます♪
【申込】電話、FAX(氏名・住所・電話番号を記入のうえ)にて1月18日(水)までに、音楽療法室へ(先着順)
※手話通訳・要約筆記が必要な場合は1月13日(金)までにご連絡ください。
【問い合わせ】奈良市社会福祉協議会 総務課 音楽療法室(平日:9時~17時)
電話 :0742-27-0101 FAX:0742-20-8025[編集後記]
2012年が明けました。復興途中の日本にとっては、決しておめでたい新年ではありませんが、今年こそは災害のない安寧な年であって欲しいものです。JMTSPアメリカ音楽療法だよりも今回が72回目となり、丸6年間も情報発信してきたことになります。これからも、このメルマガが、海外で活躍している音楽療法士の方々と、日本の音楽療法実践者の方々との架け橋になり続けていけるようにがんばって発行していきたいと思います。日本が三連休となっていたため、発行が遅れましたことをお詫び申し上げます。伊賀音楽療法研究会メールマガジン編集室
伊賀音楽療法研究会
http://www.hanzou.or.jp/music/top-page.htm
関連サイト:
Japanese Music Therapy Students and Professionals
http://www.geocities.jp/jmtsp2004/
JMTSP についてと入会方法|Japanese Music Therapy Students & Professinals (JMTSP)
http://ameblo.jp/jmtsp/entry-10022542018.html
Japanese Music Therapy Students & Professinals (JMTSP)
http://ameblo.jp/jmtsp
関連エントリー:
世界音楽療法 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/世界音楽療法
日本音楽療法 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/日本音楽療法
アメリカ音楽療法 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/アメリカ音楽療法
音楽療法士 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/音楽療法士
Twitter(ツイッター):
加藤 雅夫
@bihorokato 北海道美幌町
みなさま、イランカラプテ!日本と世界の人々と共に“平和心”を大切に育てる事が私の願いです。Guitar Mandolin Music 美幌音楽人
http://masaokato.jp
bihorokato – Twitter
http://twitter.com/bihorokato
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Тонкая Рябина 小さいぐみの木
Песнь о России, благодарю вас!
http://masaokato.jp/2011/04/11/080002
美幌音楽人 加藤雅夫 より 2012 年 1 月 11 日 07:26