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次期オンタリオ州首相は誰？（e-nikka）

次期オンタリオ州首相は誰？（e-nikka）

2011年09月30日(金) 18:54
カテゴリ: Twitter, e-nikka, お知らせ, カナダ, スポーツ, トロント, 北米, 国際, 地震, 日本
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トロント（カナダ）の e-nikka編集長・色本信夫さんから、e-nikkaメールニュース配信 2011年（平成23年）9月29日号が送られてきました。日本の皆様にご案内いたします。

今週のe-nikkaから　2011年（平成23年）9月29日号

「今週のトピックス」をご覧ください：戦前バンクーバーで活躍した日系人野球チーム「朝日」が1941年に最後の試合をしてから70年目にあたるのを記念して作られた碑の除幕式。記念碑の左側が上西ケイ功一元選手（89歳）、碑の右側はベバリー・オダ連邦政府国際協力大臣（９月18日オッペンハイマー公園）撮影：妹尾翠

「今週のトピックス・インタビュー」をご覧ください： 10月トロント郊外リッチモンドヒルに開校予定の国際人を育てる英才教育スクール・語学塾「Royal Ivy Academy」のセントピエール・コリー学院長

「食べある記・モントリオール編」をご覧ください： 283個のワイングラスで作られているシャンデリアが目を引くおしゃれなワインバー「PULLMAN」。撮影：NICO

「コミュニティーニュース」をご覧ください： JSS教育講演会・子育て相談会でお話をする榊原洋一・お茶の水女子大学教授（９月26日、トロント総領事館桜ルーム）

「今週のトピックス・紅葉ガイト゛」をご覧ください：オンタリオ州ミルトンのラットルスネークポイント公園、トレイルの途中の階段から崖を望む。10月は紅葉がきれい

「読者の写真リポート」をご覧ください：トロント北郊をドライブしていたら Snapping Turtle（カミツキガメ）がのこのこ。道路で甲羅干し？（撮影：原田のぶ）

次期オンタリオ州首相は誰？
選挙運動のＥメールがやけに多く届くようになったと思いませんか。10月６日（木）のオンタリオ州選挙に向けて、各政党、候補者が有権者に大量のメール作戦を展開している。ただでさえジャンクメールに頭を悩ませているのに、こうじゃんじゃんと選挙関連メールがくると、ご迷惑だと感じる人もいるのはないだろうか。
折しも、９月27日夜、自由党ダルトン・マギンティー、進歩保守党（ＰＣ）ティム・フーダック、新民主党（ＮＤＰ）アンドレア・ホーワスの主要３党の党首がテレビ討論を行い、時には非難の応酬を展開するなど、論争の火花を散らした。景気回復のための経済政策、赤字財政建て直し、雇用創出、ヘルスケア、教育、等々、議論すべき問題が多すぎて、１時間半の放送時間では十分とはいえなかったと思う。
テレビ討論全体を評すると、マギンティー州首相は従来の政策の維持、増強に力点を置く発言で守りの姿勢に終始した観があった。これに対して野党のフーダック氏（ＰＣ）、ホーワス氏（ＮＤＰ）は「自由党の型にはまった平凡な経済政策ではオンタリオ州は発展しない」と積極的にマギンティー氏を攻めたてていた。
テレビ討論会の中で、ハミルトンに住むホーワス氏が、彼女の息子（18歳）が５週間ほど前、スケートボードで腕にけがをしてハミルトン・ゼネラル病院救急センターに搬送された際、医師から「病院にはギプスの予算がないので家に帰って自分で Sling（吊り包帯）を作ってつけなさい」と言われたことを例に挙げ、州政府の医療予算の不備をつく一幕もあった。
メディアで取り上げられている各党の政策の中には、ちょっとユニークだなと感じるものがあったりする。
祖父が第二次世界大戦前に旧チェコスロバキアからカナダに移住したというフーダック氏は43歳。彼が政権を取った場合、実行したいと述べている政策のひとつに、州内の刑務所に服役中の囚人に対して一般の市民と同様、週40時間の労働を課すという案がある。州民の税金で毎日テレビを見たり、カード遊びをしたり、ぶらぶら時間を過ごしているのはじつに非生産的だというのだ。
e-nikka「カナダニュースダイジェスト」でも既報の通り、ごく最新の世論調査では、「どの党に投票するか」の問いに、自由党35％、ＰＣ35％と両党の人気は拮抗（きっこう）している。これにＮＤＰの動向が加味されると、自由党はＰＣに政権を奪われるという事態が起きるかも知れない。そうなると「フーダック州首相誕生」ということもあり得る。選挙の結果が注目される。

それでは今週も「e-nikka」をご愛読ください。（編集長　色本信夫）