農家の花嫁!常呂で

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連載 農家の花嫁 (1)

常呂 出会いはカーリング…

北見市常呂の農業後継者達がこの1年で相次いで結婚した。少子化や過疎が課題となっている農業現場や地域にとっても明るいニュース。農家に嫁いできた女性達の横顔と結婚にまつわるエピソード、農業への思いをつづる「常呂・農家の花嫁」を連載する。

“農業の魅力攻撃”で猛アタック
英語力生かし、国際大会などサポートできれば
結婚式は今年の1月。夫はこの地で農業を続ける家の4代目。網走市の東京農大を卒業後、両親とともに30ヘクタールの畑でビートや小麦、じゃがいも、ユリ根などを栽培する、農業後継者。
2人の出会いは3年前、市常呂町カーリングホールで開かれた全日本選手権大会。当時、大阪府高槻市に住み、OLをしていた妻がその大会に西日本代表チームのメンバーとして参加。シートの氷を管理するアイスメーカーとして大会をサポートしていた夫と出会い、何かが動いた。そして2年余りの“遠距離恋愛”が始まった。
夫は仕事が忙しくとも2カ月に1度のペースで大阪通い。結婚を意識し始めると「嫁に来てくれるなら、農家を一緒にやってほしい」と考え、ここから夫の“農業の魅力攻撃”が始まった。その言葉や態度から「この人なら」と常呂行きを決めた。夫の仲間や両親の温かい応援も背中を押した。
常呂に住み始めた妻は「とにかく、毎日、近所の人や同じ世代の農家の友達など、たくさんの人が『どう?』と訪ねてきてくれます。都会は人はたくさんいるのですが、人の関わりは薄くその点、ここは密度が違う」と心を通わせられる、うれしさを肌で感じている。
自宅は夫の両親との完全同居。春からビート苗の手植えなどの農作業の手伝いも始まった。「仕事は家族でできる楽しさもあるのですが、あの炎天下だけは、ちょっと…」と、閉口するという。
妻にとっての現在の課題は「家ルール」。両親を含め、長く続けられてきた家の習慣がある。妻は「人を変えるより、自分が変わった方が早いのでできるだけ、順応したいと思います」と賢い。一方で、“第三者”の目を生かし「家族がより、生活しやすくなる提案はしたい」と積極的な面も。実現したいことは「英語力を生かして、カーリングの国際大会などで地域や大会をサポートすること」。夫は努力する妻の幸せのためにと、本格的に農業の勉強を始めるという。 (澄)

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/07/08掲載(北見市/社会・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=71262

連載 農家の花嫁 (2)

「チームメイト」増やしたい
キューピッドは漁師の親方
今年のバレンタインデーに入籍、結婚式は秋の予定。夫はこの地で農業を続ける父親を、10年以上も手伝うベテラン。現在は両親とともに38ヘクタールの畑でビートや小麦、ジャガイモ、小豆などを栽培する頼りになる農業後継者。
2人の出会いは昨年11月。妻が手伝いとして通っていた佐呂間町内の漁師の親方がキューピット役。親方は夫のおじさんに当たり「いい人がいれば」と常々、話していた両親の言葉から「とても明るい女の子がいる」と相談、2人に内緒で“見合い”を設定し、知り合った。
妻が北見市内に住んでいたため、毎週のようにドライブデートを重ね普段、とてもおとなしい夫が勇気を振り絞ってプロポーズ。妻は「考える暇もありませんでしたが、とても気さくなご両親の応援もあって。どうせ一度の人生なら楽しく過ごせる人と」と2月に入籍。
住まいは夫の両親と完全同居。妻はとてもポジティブで「家事と農作業はご両親も含めて4人で分担しています。まるでチームなんです」と、普段から冗談を交じえながらの両親との会話を欠かさない。
今は秋の結婚式の準備と農作業に追われる毎日。妻は「漁師の仕事も朝、早かったので苦になりません。子どもが大好きな夫をしっかりと、リードして新しい家族を一日も早く増やしたい」と、“チーム”の5人目のメンバーをほしがっている。 (澄)

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/07/17掲載(北見市/社会・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=71508

連載 農家の花嫁 (3)

農業研修きっかけにゴールイン
北見市内のJAところの農業研修施設「ファーマーズハウス うえる」が昨春、開設された。妻はこの施設の研修生として、春から秋の収穫までを23戸の受け入れ農家で学んだ。その間、充さんと知り合い今年の1月にゴールインした。

農業へのやる気も十分「メリハリのある生活が好き」
うえるは農業の担い手と農業に興味を持つ女性との出会いをつくる施設。ホームステイにはない気づかいなしの農業研修施設として女性の参加できる間口を広げた。
札幌市出身の妻は沖縄で8年間、旅行代理店に勤務したり、プールのインストラクターをしたりと、アウトドア好きの活動的な女性。昨年、札幌に戻った際、「うえる」の新聞記事にふれ「おもしろそう」と応募、常呂での農業体験が始まった。
2人の出会いは昨年7月の青年部主催のキッチン交流会で偶然にも抽選で同じ班になった。そのときは互いに言葉を交わすことはなかったが、夫は「意識していました」。その後、夫は話ができるチャンスをつくろうと、肥料配送の打ち上げや網走の花火大会に誘い、交際が始まった。忙しくとも週3日のドライブデートを重ね、9月上旬に妻の実家を訪れた。緊張しながらも結婚の意志を伝え歓迎されると、2人とも互いの家族を含めた幸せを意識し「責任感がわきました」という。
妻は土とふれる毎日や、農作業のない冬場の自由な時間のある、この仕事に「メリハリのある生活が自分の性格に合っています」。すでにトラクターの免許も取得、農業へのやる気を強めている。ただ、日焼け対策は30分をかけている。
妻の夢は「息子の彼女に喜んで嫁いでもらえるような家庭をつくること」。農業への社会の間違った思い込みを変えようとしている。 (澄)

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/07/20掲載(北見市/社会・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=71591

連載 農家の花嫁 (4)

元アスリートが偶然の巡り合わせで
夫は常呂出身、妻は室蘭市出身。2人の出会いは11年前にさかのぼる中学2年生の時。2人はそれぞれ地元の中学校で砲丸投げ競技に取り組み、全道の選手が集う合宿で知り合った。この時、2人はあいさつする程度だったが、“運命の扉”は動き出した。

待望の長女も誕生「夫の夢の実現手伝いたい」
同じ競技とはいえ、300キロも離れた2人に再会のチャンスはなかったが、23年春に大学を卒業した妻が偶然にも常呂の高齢者福祉施設に就職することになった。2人の共通の知人を介してそのことを知った、夫は「気になる存在だったので」とアプローチを決めた。
その後、2人の間は急速に発展、妻は「この人とつき合うなら農家に嫁ぐことは必然で、この人と頑張ろうと決めました」。何事も明るく前向きな、その性格で交際開始からわずか、数カ月の23年夏に入籍、24年2月に式を挙げた。
夫は常呂で農家を続ける4代目。40代というまだ若い両親ともに40ヘクタールの畑で農業を営む。
2人の生活がこの春、一変。両親を含め周囲が待ち望んだ長女が生まれた。妻は子育てに専念する毎日だが「早く外で体を動かしたい」と、子育てを楽しみながらもアスリートとしての血が騒いでいる。
今、夫の夢は農業から離れている2人の弟と3人で両親の後を継ぐこと。妻も3人兄弟が仲良く仕事に打ち込む姿を想像し「私もその夢の実現を手伝いたい」という。家族が一体となったときの力とその喜び。どんなものとも比べようもない幸せなのかもしれない。 (澄)

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/07/22掲載(北見市/社会・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=71628

連載 農家の花嫁 (5)

常呂に就職し出会い…急接近
夫は常呂出身で北海道農業大学校を卒業し、ニュージーランドでの研修を経て3年前から父親の跡を継ぎ経営者となっている。結婚して1年余り。昨年はヒョウ被害で大きな打撃を受け「今年は妻に本当の農業の喜びを味合わせたい」と語る。

昨年は降ヒョウで作物に被害
「今年こそ二人で収穫喜びたい」
2年前、知人を介して知り合った妻と昨年3月にゴールインした。妻は遠軽町出身で、高校卒業後の就職先のホテルがたまたま常呂だったこともあり、夫は「きちんとした性格と真面目さがよくて」と2人の間は急接近した。
交際が続く中、周囲から「早くしろ~」の激励と後押しを受け、結婚を決意した。
新婚ムードの中、昨年7月に富丘地区をヒョウが襲った。夫自慢のカボチャ「雪化粧」の畑3ヘクタールが全滅した。玉に穴が開いたり、表面に傷が付いたりと「収穫するにはしましたが、出荷はあきらめました」という。小豆や大豆もほぼ全滅と、夫婦で収穫を楽しみにしていただけにつらい収穫となった。
「くじけてばかりではいけない」と、立ち上がる夫を妻が励まし元気づけた。妻は簿記1級資格を持つほど経理事務に明るく、農家経営の右腕として支えている。
夫は「今年は干ばつで多少の影響はあるでしょうが、秋の収穫は2人で喜びたい」と、何より妻の笑顔を糧とし、汗を流している。 (澄)

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/08/05掲載(北見市/社会・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=71982

連載 常呂 農家の花嫁 (完)

社会人ソフトバレーがきっかけで
夫は北見市常呂町岐阜地区で今年、50ヘクタールの作付けを行った。東京からのUターン組で農業に従事して5年目。目標は「子どもが『継ぎたい』と思ってくれるような魅力的な環境にしたい」と話す。

苦手な虫も「徐々に慣れていきたい」
2人は昨年1月に市内の社会人ソフトバレーチームのメンバーとして知り合った。翌月、夫はチームの飲み会でたまたま前に座った妻を急に意識するようになり、早速、食事に誘った。2人の価値観などその日の会話が盛り上がり、交際が始まった。
当時、妻は金融機関の窓口で働いていた。夫は「真面目そうで財布をしっかり守ってくれそうな印象でした」という。一方で妻は自分とは違いだれとでも話せる夫に頼りがいを感じたようで、とんとん拍子で話が進み、今年1月にゴールイン。
妻は春から畑仕事を手伝っている。ビートの補植などで「1日2万歩も歩くこともありますが、体力はありますから」と話す。だが妻の最大の弱点は「虫が苦手」。
こんなことがあった。夫がトラクターで仕事をしていると、妻から携帯電話に「SOS」。家に戻ると、大きなクモにおびえた妻がいたという。「決して好きにはなれませんが、時間をかけて免疫力をつけたいです」
仕事について夫は「講習会などで得た知識と実践との間にギャップはあり、経験の深い父親にまだまだ負うところが多い。尊敬できる父や周囲からもっと学びたい」と話す。まだ具体的な計画はないが、妻の希望は農閑期にディズニーランドなどに夫婦で旅行すること。2人とも子どもは「3人ほしい」という。これから夫婦として家族として農業者としての夢を膨らませている。 (澄)

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/08/17掲載(北見市/社会・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=72247

関連サイト

研修生募集TOP – JAところ~常呂川下流の肥沃な農地でおいしい農産物を供給してまいります!
http://www.ja-tokoro.or.jp/f-bosyu.html

JAところ~常呂川下流の肥沃な農地でおいしい農産物を供給してまいります!
http://www.ja-tokoro.or.jp/

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1 件のコメント

  1. 「北見の担い手支援」

    北見市は、オホーツク海の内陸に位置し、全面積の約60%が森林という自然が豊かな地域です。
    また、たまねぎの産地として有名で、全国一の生産量を誇ります。

    しかし、北見市では農業従事者の減少及び高齢化が進んできています。
    また、新たに農業を始めようとする人は、栽培技術が未熟であることなどから、農業参入するのが難しい状態です。

    そこで、北見市では、北見市外から北見市内で新たに農業参入を行おうとする人に対し、支援を行っています。

    北見市の担い手支援 | 北見市
    http://www.city.kitami.lg.jp/docs/2013012100024/

    加藤 雅夫 より 2013 年 7 月 21 日 10:12

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