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今週のe-nikkaから、日本のＴＰＰ交渉参加について

今週のe-nikkaから、日本のＴＰＰ交渉参加について

2013年03月23日(土) 8:32
カテゴリ: Facebook, Twitter, お知らせ, アジア, スポーツ, ペルー, 北海道人, 南米, 国際, 地震, 日本, 日本映画, 映画, 津波, 環境, 観光, 音楽
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トロント（カナダ）の e-nikka編集長・色本信夫さんから、e-nikkaメールニュース配信 2013年（平成25年）3月21日（木曜日）号が送られてきました。日本の皆様にご案内いたします。

e-nikkaメールニュース配信2013年（平成25年）3月21日（木曜日）号

今週のe-nikkaから　2013年（平成25年）3月21日号
日加タイムス e-nikka　編集長・色本信夫

あやとり遊び。モントリオール・トラファルガー女子学院の生徒たちは「絆（きずな）プロジェクト」で東日本大震災被災地を訪問、現地の学校の生徒と交流の場を持った（2013年１月）　【「今週のトピックス」をご覧ください】

東日本大震災でカナダ西海岸に漂着したがれきの処理費用として日本政府が100万ドルの資金を供与することが決まり、日加共同発表の記者会見で正式発表を行う岡田誠司バンクーバー総領事（３月13日、撮影：妹尾翠）　【「今週のトピックス」をご覧ください】

仙台市の聖和学園高校の生徒24名が「絆（きずな）プロジェクト」によりトロントを訪問、オンタリオ州議会、国際交流基金、日系文化会館などで震災の体験談を伝えた（写真は３月18日、総領事公邸で開かれた歓迎レセプションで撮影）　【「コミュニティーニュース」をご覧ください】

ペルー・リマ市にある日系人の活動の中心施設「日秘文化会館」の建物。ここで、ペルー日系人協会の常重セサル元会長に日本大使公邸人質事件、フジモリ元大統領、娘ケイコ・フジモリさんのお話をうかがった（３月２日撮影）　【「今週のトピックス」をご覧ください】

ケニアのマサイマラで参加したサファリ・ゲームドライブで、チータをカメラに収める。兄弟で協力して獲物を狙っていた（撮影：トロント・石原功一）　【「世界の街角から・サファリ（パート２）」をご覧ください】

【視点】

ＴＰＰ交渉参加、平坦ではない日本の歩む道
このごろ日本のニュースをにぎわしている話題はＴＰＰ。Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement（または簡単に Trans-Pacific Partnership）、環太平洋経済連携協定である。このＴＰＰに日本が加盟するかしないかをめぐり国論は賛否両論、二つに分かれている。カナダではそれほど騒がれていないこともあって、ちょっと不勉強になっていたが、ここにいたって新聞、書物、ネットなどで調べてみることにした。
ＴＰＰは、太平洋に面した国同士が輸入品にかけている税金（関税）をなくして、自由な貿易をしようという協定である。そもそも2005年６月にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの４カ国が調印、翌2006年５月に発効した自由貿易協定（ＦＴＡ）が始まりで、その後、カナダ、アメリカ、メキシコ、ペルー、ベトナム、マレーシア、オーストラリアなどの国々が参加を目指している。こうした国がお互いに関税という障壁をなくして、もっと貿易をやりやすくしようというアイデアなのだ。
これと同じ考えに基づいて、世界ではすでにいくつかの国同士が独自の自由貿易協定を締結している例は少なくない。たとえば、カナダ・アメリカ・メキシコ３国のＮＡＦＴＡ（北米自由貿易協定）とか、昨年１月に発効した米韓自由貿易協定などが挙げられる。また、欧州連合（ＥＵ）は今年２月、アメリカと環大西洋貿易投資協定（ＴＴＩＰ）の交渉を始めることを明らかにした。３月下旬には日本・中国・韓国の日中韓ＦＴＡの初の打ち合わせが行われるとの報道もある。
さて、ＴＰＰは日本にどのようなメリットをもたらすのだろうか。たとえば、日本の自動車や家電製品は韓国企業との競争にかなり神経を使っているが、ＴＰＰに参加すれば貿易相手国への関税が下がり輸出しやすくなると期待する。こうした品目はかなり多いにちがいない。
しかし、その一方で、関税をなくすと日本の産業が大きな影響を受けることも避けられない。その代表格は主食のコメであろう。日本政府は外国産のコメの日本への輸入には最大778％という関税をかけて米作農家を保護している。小麦、牛肉・豚肉、酪農製品、砂糖などもコメほどではないが高い関税をかけて外国産から日本の生産者を守っているのが現状だ。
企業経営者や農業・酪農経営者の中には、ＴＰＰをチャンスととらえて「品質で勝負する」と立ち向かう意気込みを見せる人もいるが、その道は決して平坦ではなさそうだ。
安倍晋三首相は、３月15日、ＴＰＰへの交渉参加を正式に表明した。これから日本の交渉参加が決定するのは今年６月になる見通しだという。そのあと、10月にＴＰＰ首脳会合が開かれ、年内には交渉が妥結するものと予測されている。
国会でＴＰＰに慎重な態度を取っている議員は、与野党を問わず、かなりの数にのぼる。こうした中、安倍政権の参加交渉の過程で、コメ、麦、肉、乳製品、砂糖を関税撤廃の例外品目に入れることが強く求められており、交渉がうまく行かなければ、場合によっては交渉からの脱退も辞さないと主張する強硬な意見が出ている。今後の動きを注目していこう。
【編集部より】日本のＴＰＰ交渉参加について、あなたのご意見をお寄せください。宛て先は、iromoto@nikkatimes.ca

それでは、今週も「e-nikka」をご愛読ください。

＜今週のトピックス＞

【日秘文化会館訪問】
ペルー日系人協会の常重セサル元会長
日本大使公邸人質事件、フジモリ元大統領父娘を語る

【世界の街角から】
ケニアのマサイマラ（パート２）
サファリ・ゲームドライブ

【東日本大震災】
モントリオール・トラファルガー女子学院
「絆プロジェクト」で訪日した生徒が体験談

【トシのご近所ヒストリー】
「街の歴史」ワンポイントレッスン
ブランプトン

【日加共同発表】
ＢＣ州太平洋岸に漂着のがれき処理
日本からカナダ側に100万ドルの資金供与

【今週のおすすめ本】
沈黙の町で
奥田英朗／著朝日新聞出版

＜読者ひろば＞

大分県人会発足のお知らせ
「オンタリオ大分どげえ会」に参加しませんか？

読者の写真リポート
【花だより】バンクーバー島の桜は３月12日現在、一分咲きです

３月２５日からスタート、トロントの新規電話エリアコード
「４１６」「６４７」に新しく「４３７」導入
ＧＴＡは「９０５」「２８９」に「３６５」が加わる

ジャパニーズ・ソーシャル・サービス（ＪＳＳ）
ＪＳＳ「ヨガ＆ダンスワークショップ」
４月20日（土）からスタート

サークル活動
子連れOKの講習会・女子力向上を目指す
「ひだまりクラブ」３月～４月の予定

＜コミュニティー・ニュース＞

仙台の聖和学園高校生徒がカナダ来訪
「絆プロジェクト」震災体験を伝える

新企会主催「第２回利き酒会」セミナー
日本酒の知識について講義、６銘柄を味わう

上原ひろみ「トリオ・プロジェクト」
４月９日（火）マーカムシアターで公演

JCCCの本格的茶室で「茶道クラス」
４月５日から５月31日まで毎週金曜日

心身の健康にジェントルヨガクラス
ＪＣＣＣで４月５日から毎週金曜日

＜おでかけガイド＞

創作活動を発掘・紹介する集団
「Creator’s Lounge」イベント、３月31日（日）

初期ルネサンス展
６月16日までトロントＡＧＯ

モーツァルトからシベリウスまでおなじみの曲
３月23日－24日、ロイトムソンホール

シカゴブルースの第一人者、バディ・ガイ
４月２０日　（土）マシーホール

スペインの情熱をトロントで・・・
「マドリードの夜」ショー、３月20日－24日まで

スタジオジブリの作品「コクリコ坂から」
３月22日から tiff. Bell Lightbox で上映

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