「作業療法士の仕事とは?」(What is The Work of Occupational Therapist)

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作業療法
作業療法 (さぎょうりょうほう、英語:occupational therapy) は、作業をできるようにすることで人々の健康状態と幸福感の改善をもたらす。 作業ができるとは、人々が仕事を適切にやり遂げられる、心楽しく遊ぶことができる、日々の生活習慣を整えられる、上手に休養することができる、という意味である。 作業療法士の仕事は、作業ができるようクライエントの能力を強化したり、環境を整えることである。

作業療法士
作業療法士(さぎょうりょうほうし、英語: occupational therapist、略称:OT)は、医療従事者(コ・メディカルスタッフ)の一員であり、理学療法士(PT)、言語聴覚士(ST)、視能訓練士(ORT)と共に、リハビリテーション職と称されるうちの一つである。厚生労働大臣の免許を受けて、「作業療法士」の名称を用いて、医師の指示の下に、「作業療法」を行うことを業とする者をいう。

作業療法士 についてのブログ記事ニュースの検索結果 – Google

知ってもらいたい作業療法士の仕事

リハビリテーションの現場から~
(2)オホーツク圏域での変遷と現状 (上)

日本作業療法士協会に所属する道内の会員は2424人(6月15日現在)。札幌や旭川などに多く、後志や釧根地区、それに私達の網走支部(106人)はまだまだ少ない状況です。今でこそ作業療法士の確保を望む病院が増えていますが、かつては医療として理解されない時期もありました。北見赤十字病院リハビリテーション科部作業療法課の課長は「患者さんの仕事や家族にかかわり、人生に寄り添っていく。作業療法士はやりがいのある職業だと最近ようやく認められてきました」。

北海道作業療法士会網走支部相談役 男性(北見赤十字病院)
着任当初の昭和後期は認知度低く
しだいに必要とされ

男性が北見赤十字病院に着任した昭和61年当時、管内に作業療法士はゼロ。「そんな状況ですので作業療法について病院職員もわからない状態。手芸でもする部門?とか、ひどいのになると暇つぶし?などとも」。医療とは認められなかった時期があった。

従来の作業療法を振り返ると、以前は脳卒中による身体障がいなどは安静にする場合が多かった。動かさないでだまっていたら良かったが今は、発症の次の日からリハビリが始まる。小児の発達障がいに対する作業療法は、以前のポリオから脳性まひ、さらに広汎性発達障がい、多動障がいなどとその時その時に変化。最近では癌(がん)をはじめ訪問リハや認知症、特別支援教育における作業療法と、分野が広がっています。

作業療法の対象は「生活する上での、しづらさ全般」と男性。風邪をひいたら薬を飲む、骨折したら手術をする。そこまでは同じでも、その後の状態は個人差があり、生活する上での不自由さは人それぞれ違う。「患者さんがどう仕事をしていたのか、家族関係はどうなのか、生活されてきた環境はみんな違う。作業療法はそこをめがけて関わっていく。その人の人生と一緒になって歩んでいく。すごくやりがいがあります」。

平成12年に網走支部で作業療法学会を開いた時点でも作業療法士は管内に二十数人。介護保険が導入され、老健施設が増える中、需要が伸びてきた。養成の専門学校や大学は現在、道内に10余りあり、卒業生の就職率は100パーセント。そんな中、管内の遠紋地区などではいまだゼロの地域もあり、人員がほしい病院は多いはずです。

<つづく>

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/09/05掲載(北見市/社会・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=72698

知ってもらいたい作業療法士の仕事

リハビリテーションの現場から~
(2)オホーツク圏域での変遷と現状 (下)

北海道作業療法士会網走支部相談役 男性(北見赤十字病院)
背中を押してあげ…そばにいるだけのことも

作業療法では時に、遊びも必要。若い作業療法士が患者さんの将棋の相手をして、それが生きがいになり、良い方向に進んだ例もあります。何もしなくても、そばにいてくれるだけでいいということも。こういうことは逆に作業療法というのは一般的に理解しづらいこともあるのが事実です。

元気になれたり、不安が薄らいだりするのは人それぞれで、要因はたくさんある。

作業療法では「作業療法士自身が手段」。誰でも何かができるから-だという。ただ「あまり自分の考えを押し付けたら、マズイ」。

患者さんにはいつまでも楽しく暮らしてほしい。だからリハビリも、運動しなければいけないというのでは、楽しくないはず。例えば毎日1キロ歩かなければいけない-というのでは“訓練人生”になってしまう。そうじゃなく、今までのように家族と暮らし、孫と遊んで、結果として1キロ歩いていた-それがリハビリです。

誰でも能力を持っている。それをその人の力で引き出さなければならない。自分で何かできるーということを経験すると生きる価値が湧いてくる。作業療法の場面では失敗も多いけれど、私達がちょっと背中を押してあげることで、元気になって生活してくれる-それで十分なんです。

<連載 (2)の項完>

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
2013/09/06掲載(北見市/社会・本紙連載)
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=72726

関連動画

「私の選択 作業療法士を目指す」 日本作業療法士協会制作 – YouTube

訪問リハ 作業療法 – YouTubr

関連サイト

作業療法OT(部門紹介) – 北見赤十字病院
http://www.kitami.jrc.or.jp/iryo/3-02-01.htm

網走支部 – 公益社団法人 北海道作業療法士会
http://www.haot.jp/2011/06/17/網走支部/

公益社団法人 北海道作業療法士会
http://www.haot.jp/

一般社団法人 日本作業療法士協会 [トップページ]
http://www.jaot.or.jp/

関連エントリー

「作業療法とは?」(What is Occupational Therapy) – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/2013/08/20/185217

作業療法 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/?s=作業療法

作業療法士 の検索結果 – 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/?s=作業療法士

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2 件のコメント

  1. 知ってもらいたい作業療法士の仕事

    リハビリテーションの現場から~
    (3)脳卒中急性期の作業療法 (上)

    脳血管の病気に由来する作業療法は大きくとらえて急性期と回復期・生活期に分けられます。今回から3人の作業療法士にそれぞれの役割などを伺います。最初に、脳卒中急性期の作業療法を道東脳神経外科病院リハビリテーション部次長の男性(37)に聞きました。男性は北海道作業療法士会網走支部の支部長も務められています。 ※この項は2回連載します

    北海道作業療法士会網走支部長 男性(道東脳神経外科病院)
    その人らしい生活の獲得へ

    かつては、発症後1~2週間は動かさないで様子をみましょう-ということもあった脳卒中。近年は、その人の生活を早く取り戻すため、状態が許せば、発症の当日あるいは翌日から機能改善に向けた作業療法が開始されます。男性は「発症早期からその後の生活のシミュレーションを患者と作業療法士とでともに行い、回復に向けた意欲を引き出すことが大事です」と語ります。

    ただし、そうはいっても単純ではない。

    皆さん生活している環境や生活において大切にされていることも様々ですので、「人生の目標も十人十色です」と男性。「働き盛りの人であれば、職場復帰を望まれるでしょう。それが可能かどうか。まず思いを受け止めて、可能性を探り、ともに考え、その人らしい生活の獲得をお手伝いさせてもらうのが作業療法士の仕事です」

    でも、誰もがこの病気のことをふだんから考えたり、その後どうしたいのか、と考えたりはしないものです。「昨日まで元気だった人が突然、患者になるのが脳卒中という病気」。落ち込んでいる状況のなか、今後どうするとか、人生の目標を考えられるように導くのは作業療法士のテクニックであります。

    ときには「我慢する」というつらいリハビリも、その人のなじみの作業を通して行うと自然と楽しくなってきます。生活は『作業』の連続ですので、その作業を治療として効果的に結び付けるのが作業療法士です。 <つづく>

    北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
    2013/09/20掲載(北見市/社会・本紙連載)
    http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=73076

    加藤 雅夫 より 2013 年 9 月 20 日 17:53

  2. 知ってもらいたい作業療法士の仕事

    リハビリテーションの現場から~
    (3)脳卒中急性期の作業療法 (下)

    あれこれやってみたい-と意欲を引き出し、更なる機能改善に結びつけます。脳卒中という病気は麻痺(まひ)や言語障がいといった後遺症が残る場合もありますが、急性期として「患者さんの気持ちを次につないでいってあげるのが作業療法士の役割」。

    北海道作業療法士会網走支部長 男性(道東脳神経外科病院)
    意欲を引き出し、更なる機能改善に
    「作業」とは生きることそのもの

    回復には「意思」や「意欲」という精神面が大きく影響すると語ります。

    こんなことがありました。

    退院して家庭菜園の畑仕事を楽しみにしていた患者さんが、退院が延期になったとたんに歩けなくなってしまったことがある。

    一方で、昨日まで歩けなかった患者さんが「よし!やってみよう」という気持ちになったとたんに、歩くなどの能力がぐんぐん向上していくことがある。

    単にトレーニングするだけでなく「感情も加わることで相乗効果が期待できます」と楠目さん。

    患者さんはそれぞれ生活環境や暮らしていくバックグラウンドが違います。なので「作業療法は、患者さんとともに成長していける仕事」と語ります。実に奥深い、やりがいのある仕事です。

    ただ、作業療法士だけでは限界がある。急性期から回復期へとつなげていけるように、院内や地域でタッグを組んで患者さんの生活を支援できなければなりません。

    「生活は『作業』の連続。つまり『作業』とは生きることそのもの」と男性。北海道作業療法士会網走支部長として地域の作業療法士に「地域住民がいきいきできる活動のお手伝いができるように、成長していきましょう」と呼びかけます。今後も作業療法士の活躍に期待したいですね。

    北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
    2013/09/23掲載(北見市/社会・本紙連載)
    http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=73132

    加藤 雅夫 より 2013 年 9 月 23 日 14:33

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